- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797365269
感想・レビュー・書評
-
以前速読法に興味を持っていたことがありましたので、FBの友達が話題にしていたこの本を読んでみました。この本が出版されたのは昨年(2013)5月頃ですが、この本に書いてある内容のポイントは、私が以前に学んだ、神田昌典氏によるフォトリーディングに近いものがありました。
特徴的に思ったのは、第一回目の速読(スキミング)で、本の後ろから読み始め、1ページ2秒と具体的な数字で示している点でした。また興味ある部分をポストイットで際立たせる点も私が今やっている方法ですが、この本の著者である小田氏が推奨している特徴だと感じました。
ポイントは、本を読むからには自分の身になるような読み方が大事、そのためには読んで得たことをアウトプットすることを意識して読もう、そのためには本を読む目的が必要になるというものです。
また必要な情報はパレートの法則(2割の部分に8割の重要なものが存在)に従っている、さらに著者が言いたい点が凝縮されている、本のタイトル・帯に書いてある情報、目次、はしがき・あとがき、に注意を払うべしという点です。
小田氏も年間500冊程度読んでいるようですが、この程度が身になる速読法としては丁度よい量なのでしょうか。私も以前、更に速度を上げるべく、類書にあった「目を速く動かす、一度に数行読む、呼吸を工夫する等」方法を試しましたが、著者ができなかったように私のそうでした。本に最初にそのような体験談が書いてあり、共感しながら読ませていただきました。
以下は気になったポイントです。
・1日に5-10冊読める読書法が会わなかった理由として、1)習得までの難易度が高い、2)継続的トレーニング必要、3)情報をインプットすることにのみ特化、がある(p8)
・本を読んだ内容を、しっかり理解して、その内容を「アウトプットできる」ようになって初めて人生が変わる。人に話せるくらい内容をしっかり覚える、そしてその内容を「実際に使えるようにする」ことが大切(p10、12)
・この方法は、目を速く動かす必要もページを速くめくる必要も無い。なぜこの本を読むのかの目的を明確に、読みっぱなしにせずに必ずアウトプット(人に話す、ノートにとる、実体験する等)こと(p19)
・30分で2冊読むためにやること、1)目次・はじがき・あとがき・著者プロフィール・帯に目を通して、中心点(本の主題)をつかまえる、2)本をパラパラめくり、気に止まった箇所をチェック、3)チェックした部分を読む(p39)
・下地となる知識が多いほど、本は速く読める。わからない、をなくすために自分のレベルに合った本を手に取る(p50)
・本を読むエネルギーを高めるには、1)本を読む目的・理由を明確に、2)興味のある本、読む必然性のある本を選ぶ(p56)
・アウトプットを前提としてインプットすると、インプットできる。人に話すことを前提に本を読むと、内容がしっかり記憶される、人に話すと更に忘れにくくなる(p84)
・サマリーリーディングは、読むのではなく「見る」、見開き2秒で中心点に関わる部分をピックアップ(p118)
2014年5月18日作成詳細をみるコメント0件をすべて表示