凍てつく世界 I (SB文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797371611

作品紹介・あらすじ

『巨人たちの落日』の続編、遂に登場!

ファシズムが台頭するヨーロッパ。
激動の20世紀を壮大なスケールで描く歴史大河ロマン。

ナチスの台頭から第2次世界大戦へ
激動と動乱の時代に、人々の運命が複雑に絡み合う――。

1933年、ナチスの暗い影がヨーロッパを急速に覆っていた。
抵抗活動を続ける両親を持つドイツ人の少女カーラ。
ファシズムと戦うべくスペイン内戦への参加を決意したイギリス人の大学生ロイド。
ロシア人実業家の娘で新天地を求めてイギリスに渡ったデイジーと、従兄でソヴィエト情報部員のヴォロージャ。
アメリカ上院議員の息子ながら政治家への道に複雑な思いを抱くウッディとチャック。
激動と動乱のなか、国も身分も異なる若者たちが新時代の幕開けを信じて苦難に立ち向かう!
壮大なスケールで描く大河ロマン。

アメリカ、カナダ、ドイツ、イタリア、スペイン、デンマークでベストセラーリスト第1位!

感想・レビュー・書評

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  • ファシズムの思想がドイツを覆い尽くそうとする時代。自分の置かれた現状を他に求め、踏み潰すことで、己のアイデンティティを守ろうとする恐ろしい世界。そこにあるのは、人を人と思わず、利己主義のために、命など軽く薄っぺらなどこにでもありふれているものとして扱われる。不安定な社会情勢を、責任転嫁ともとれる考えによって、自分達の思うがままに民衆を操る巧妙さ。しかし、自分が仕事も無く、未来に展望が描けない同じような立場であったら、と考えると、この暴力の流れに飲み込まれてしまうのかもしれないとゾッとしてしまう。

  • ケン・フォレット100年3部作第二部。
    第一次世界大戦を扱った第一部に続いて、第二部は第二次世界大戦。
    1巻ではヒットラーなどファシスト勢力が台頭しする姿を描く。ここに描かれた世界は100年後に大なり小なり反省無く再現されていることに怖気を感じるというか、人類の成長のしなさに呆れるというか。。。
    なんにせよケン・フォレットという作家の描写力には畏れ入るしかない。

  • 7月-10。3.5点。
    巨人たちの落日、続編。
    前作主人公たちの、子供たちの活躍。
    ドイツのヒットラー台頭からのストーリー。
    前作の主人公たちも、壮年になって登場。
    面白い。

  • 百年三部作の第2幕。時代はナチスの台頭から始まります。
    第一幕の登場人物たちの子供達が活躍する気配を感じています。楽しみに読み始めました。

  • 2015/01/01

    1933~1936
    モード和丈夫ワルター住在德國,但1933年親眼目擊納粹的上台,堅持和平運動,民主卻被納粹粉碎。兒子エリック加入希特勒青年團,穿著褐杉學反猶,女兒カーラ比較有想法。他們一家拒絕搬離越來越危險的德國,ロベルト因為愛人被殺跑到劍橋去。

    另一方面,エセル的兒子ロイド就讀劍橋,也同時學習政治活動,看到1933年旅德的殷鑑,和母親一起努力宣傳,英國的民主能夠不被摧毀(當時英國也有法西斯黨),並且在本卷卷末和群眾一起阻止了法西斯黨在猶太區的行進,但也很震驚地發現警察本部長居然幫助納粹。對於應該以和平還是戰鬥來保衛民主,他一直感到很掙扎,也對英國保守黨政府的態度感到很焦慮,也決定想要去西班牙參加義勇軍。

    至於ロイド不知道為什麼糊到螺仔肉愛上的デイジ・ペシュコフ,父親是不擇手段的黑心暴發戶レフ,由於一直擠不進水牛城的最高社交圈(也因為和デュア家有不愉快的過去,母親オルガ當時和司機レフ有染,和デュア解除婚約),跑到英國來,也成功地算計嫁給豪門フィッツ伯爵的兒子ボーイ(支持納粹)。不過伯爵夫人ビー是以前殺掉レフ父親的土豪之女,兩家將來諒必難以和睦相處…

  • この本に出会ったのはホントに偶然。
    別の本を買おうと本屋に入り、小さい本屋だったのでその本がなく、なーんだと思いつつもブラブラしていて、目に入ったこの本。

    3巻目の帯の「太平洋戦争」という文字が目にとまり、手に取りましたが、いかんせん翻訳もの。
    どうしようかなーと思いましたが、ペラペラめくってみたら割と読みやすそうだったので、えーい!と全巻購入。

    あの暗ーい時代の、ドイツやアメリカやイギリスの若者たちがたくさん出てくる話。
    あの頃の日本の話はたくさん読んだけど、イギリスの話なんて読んだことなかったので、すごく興味深かったです。

    登場人物がとにかくたくさんだし、それがまたいとことかイギリスへやってきたとかで複雑に絡んでいるのでややこしい。
    普段なら「めんどくさい!」と投げ出してしまいそうな本ですが、おもしろいので「これは誰だっけ?」と登場人物のところを見ながらなんとかついていってます。

  • 1933年から始まる物語。ドイツにおけるナチズムの台頭、ユダヤ人への迫害、イギリスでファシストが強大化していく過程、を大筋として、各所にハーレクイン的ロマンス描写を織り交ぜた場面転換が続く。大量の登場人物の会話により歴史物語が進行するが、飽きずに読めた。

  • Ⅰ~Ⅳの時代は1933年~1949年で、第二次世界大戦前、中、後が描かれている。ナチスの動きを中心に、英・仏・露・米の各国に暮らす登場人物たちの日々の物語である。立場や環境は異なるが、それぞれ自らの信念に従い突き進んでいこうとする人間の強さや勇気が伝わる作品。ケン・フォレットの人間史はすばらしい。
    作者があとがきによると「百年三部作」の二作目にあたるらしい。一作目は「巨人たちの落日」とのこと。三作目が楽しみである。

  • 語られているエピソードがどこまで歴史的事実で、どこからが作者の創作かはわからないが、第2次世界大戦当時の欧米の状況が手に取るようにわかる。ケン・フォレットの実力は大したものである。

  • 前作『巨人たちの落日』に続く百年三部作の第二部。前作の登場人物の子供たちが中心となっている。
    本書を読みながら、ヨーロッパ中に拡がるファシズムの黒い影は、形を変えて今の日本を覆い始めているような気がしてならなかった。

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著者プロフィール

Ken Follett
ケン・フォレット
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞。1989年に発表された『大聖堂』は全世界で2000万部を超える大ベストセラーに。その後、続編『大聖堂-果てしなき世界』、「百年三部作」の『巨人たちの落日』『凍てつく世界』『永遠の始まり』を執筆、さらにはキングズブリッジ・シリーズの『火の柱』および本書を書き継いでいる。最新刊は『ネヴァー』。


〈扶桑社ミステリーのケン・フォレット作品〉
火の柱(上・中・下)
ネヴァー(上・中・下)

「2022年 『大聖堂 夜と朝と(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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