徹底検証! V-22オスプレイ ティルトローター方式の技術解説から性能、輸送能力、気になる安全性まで (サイエンス・アイ新書)

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著者 : 青木謙知
  • SBクリエイティブ (2012年10月16日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797371758

徹底検証! V-22オスプレイ ティルトローター方式の技術解説から性能、輸送能力、気になる安全性まで (サイエンス・アイ新書)の感想・レビュー・書評

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  • 今なお論争の的であるオスプレイの能力を説明した本。

  • 固定翼機(飛行機)と回転翼機(ヘリコプター)のいいとこ取りをした世界初の航空機。
    海兵隊の双発のCH-53,46ヘリコプターの後継として、より遠くへ、より早くが要求された。
    ヘリコプターは回転翼=ローターの回転だけで飛ぶため、飛行機の2倍のエンジン出力が必要=燃費2倍。回転翼の構造上、大型化ができない、速度も400km/hが限界。

    ティルトローター研究機の蓄積のあるベルと大型ヘリコプターメーカーでもあるボーイングの共同開発を1982年に合意。
    1988年に初号機。5機中2機が墜落。追加4機の製造開発を行い、1999年に量産型初飛行。2000年に2度の墜落。

    高い能力を発揮するのは、遠隔地への物資や兵員の輸送や長距離の捜索救援。
    キャビンL7.37m、W1.8m、H1.83m。12床の担架の設置が可能。
    CH-46の搭載重量4536kgや収容人数25人とは大差ないが、
    巡航速度は246km/hから463km/hへ。
    航続距離は3倍の貨物搭載時でも1300kmと、1.2倍。短距離離陸なら最大積載時でも1759km。

    普天間の部隊はDragons。「竜」の文字が垂直尾翼にある。赤い垂直尾翼は隊長機。
    海軍用はMV-22B。2007年実戦配備。「イラクの自由」作戦にて投入。

    空軍用CV-22Bは2009年。新レーダーを機首に、下面には機関銃システム。
    2010年アフガニスタンの作戦で地面に衝突。これが実践での唯一の事故。
    2013年に海外としては普天間に次ぎ、イギリス基地に配備。

    開発段階の事故はF-14、16、18と比べて平均的だが、
    引渡し前の製造ミス(制御回路の配線が逆)による事故を含めると最大の発生率にはなる。
    輸送機であるため、30人もの死者が出ている。
    他の3件は、燃料漏れによる火災で墜落、操縦ミス(降下時のボルテックスリング状態)で失速、油圧系統の故障。
    実戦配備後の事故は、予期せぬ天候の悪化と対応ミス、転換モードでの先導機の後方乱流の影響など。
    製造ミス以外では、概ねヘリコプターと同様の原因である。

    さらに、ヘリコプターにあるオートローテーション機能が無いため、2機のエンジン停止したホバリング時の対処方法が無いが、25万時間の二乗 に一度の確率。さらにヘリコプターモードの飛行は5%以下。
    なお、ジェット旅客機の事故率は100万出発あたり0.4以下。

    排気熱の影響は、ディフレクターなしの排気流温度268℃。
    地上では周辺温度+65℃で、植物への点火は問題ないとされる。
    騒音はCH-46より低い。
    しかし、ローターウォッシュが48m上空でも101km/hと、CH-46より非常に強いため、ヤンバルクイナなどの生態に影響が懸念されている。

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徹底検証! V-22オスプレイ ティルトローター方式の技術解説から性能、輸送能力、気になる安全性まで (サイエンス・アイ新書)の作品紹介

アメリカが世界各地の紛争に対応するための最新鋭機が、新型垂直離着陸輸送機、V‐22オスプレイである。初の海外配置として、日本への配備も始まった。ティルトローター方式の画期的な飛行性能をもつ半面、開発が難航し、多数の事故を起こしているのもまた事実。そこで本書では、技術的解説はもちろんのこと、その実力から安全性までを多角的に検証していく。

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