永遠の始まり II (SB文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797377439

作品紹介・あらすじ

激動の20世紀を舞台としたシリーズの最終巻となる本作では、第二次大戦後、1961年のベルリンの壁、アメリカ公民権運動などを軸に物語が展開する。家族と別れ、壁の向こうの自由を求める姉弟、差別と闘い続ける黒人青年、モスクワで地下活動を行う美人ジャーナリスト、そしてその家族と友人たちの人間ドラマが、史実と密接に関わりながら濃密に紡がれていく極上のエンタテインメント小説。


命がけの苦難の末、レベッカは西側に渡ることに成功した。だがやがて、ベルリンの壁が築かれ、東側の家族との間を分断する。一方、ケネディ大統領のもとで民主的な光が国を照らすなか、希望に満ちたジョージを予想だにしない展開が待ちうけていた。キューバが東西対立の焦点となり、一触即発の危機へと突入していったのだ。司法長官補佐のジョージとモスクワで第一書記の補佐官を務めるディムカは、それぞれの立場から核戦争回避に向けて必死の画策を続ける。が、米ソの対立は激化し、全世界が死の恐怖でおおわれていった!

感想・レビュー・書評

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  • 60年代の世界史を軸とした小説。アメリカでは公民権運動、ドイツはベルリンの壁建設後の政治体制、イギリスはポップミュージックの勃興、ロシアはフルシチョフの失脚までの政治情勢、といった事象・テーマを題材として、10代〜20代の主人公たちの視点で物語が進行。前作、前前作の主人公たちが分別ある爺さん・婆さんとして登場する大河ドラマ。

    マーチンルーサーキングによるワシントン大行進と演説、その時のケネディの施政と対応、その後のケネディ暗殺のくだりは臨場感ある。

  • 10月-2。3.5点。
    黒人の公民権運動が中心。それぞれの主人公が活躍。
    ラストには歴史上の大事件が。

    次巻が待ち遠しい。

  • 司法長官補佐官のジョージとモスクワで第一書記の補佐官を務めるディムカ、それぞれの立場で米ソ冷戦時代をみつめる。ケネディ大統領がいかに黒人差別撤回に力を注いでいたかそしてどんな障壁があったのか。公民権運動の指導者として活躍したキング牧師の「I Have a Dream」のスピーチに感銘した。

  • 第2巻はキューバ危機から公民権運動、ワシントン大行進(I Have a Dream!)、ケネディ大統領暗殺まで。
    またもや一気呵成読み。

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著者プロフィール

Ken Follett
ケン・フォレット
1949年、ウェールズ生まれ。新聞記者、出版社勤務などを経て1978年にスパイ小説『針の眼』を発表、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞を受賞。1989年に発表された『大聖堂』は全世界で2000万部を超える大ベストセラーに。その後、続編『大聖堂-果てしなき世界』、「百年三部作」の『巨人たちの落日』『凍てつく世界』『永遠の始まり』を執筆、さらにはキングズブリッジ・シリーズの『火の柱』および本書を書き継いでいる。最新刊は『ネヴァー』。


〈扶桑社ミステリーのケン・フォレット作品〉
火の柱(上・中・下)
ネヴァー(上・中・下)

「2022年 『大聖堂 夜と朝と(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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