世界のエリートはなぜ哲学を学ぶのか? 桁外れの結果を出す人の思考法 (SB新書)

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  • SBクリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797380118

作品紹介・あらすじ

世界最大の資産運用会社で最年少の重役に就くなど世界を舞台にらつ碗をふるってきた著者が、自身の経験と哲学の深い知識をベースに、一般的には知られない世界基準のエリートの実態を哲学を切り口に説く書。

感想・レビュー・書評

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  • ・タイトルは大げさですけど、内容は平易で抽象的です。会社のお金で海外のビジネススクールに入学できるような人は稀だと思いますが、そのような環境でなくても、できることはあるかもしれません。
     著者の福原正大さんは、フランスのビジネススクールに留学した時、周りの高いレベルについていけず胃けいれんになるほど、精神的に追い込まれたようですが、その後は35歳で世界最大の資産運用会社の日本法人取締役に就任するという急上昇を遂げます。その人生を支えたのが、外ならぬ哲学だった。という話です。

     初めてマイケル・サンデル教授による白熱教室を観た時、私は、なんじゃこりゃ?と思いました。どちらを選んでもメリットとデメリットがあって優劣が決めにくい正解のない問題に、学生が、ああでもない、こうでもないと自分の考えを述べて議論する講義が自分が知っている「先生から一方的に教えを請う授業」とは全く違ったからです。でも、この本の著者である福原正大さんが都市銀行に勤めている時に留学したフランスでは、高校ですら哲学が必修科目になっており、既存の価値観にとらわれることなく、自分の頭で物事を考える人間を育ているそうです。

     日本と諸外国の違いは色々あると思いますが、その中でも所属している組織の信用よりも個人の信頼で仕事が繋がったり、終身雇用制というよりも流動性の高い社会では、自分の考えに基づいて自分の考えが述べられないようでは、相手にされないのかもしれませんね。

  • グローバルに活躍するための3つの要素の掛け算。
    個人力×語学力×国(組織)力。
    個人力には、哲学を、そして知識をベースにそれを疑い、問いによって真理に近く教養を。
    語学力は、第二外国語としての英語を。会話ができないのは論外。間違っても良いので、むしろドンドン間違いながらアクティブ・ラーニングしていくしか身につかない。
    国力は、今の日本は80年代としては比べて、みる影もないので、自ら組織を運営する、コミュニティを作る力は教養に繋がる。
    多様性を受け入れる。
    組織力の話が少し弱いと感じました。

  • 最初の3分の1か4分の1で、言いたいことは言い尽くされており、あとはその繰り返しで、単調な本。

    哲学とは言ってますが、いわゆる「なぜなぜ5回」だと思えばよいと思います。
    そのことと、多様性の大切さ、が、著者の言いたいことかと。

    なんかですね、深みがないのですよ…。
    少なくとも、理系的な素養はまったく感じられません。
    その辺りが、深みがない、と感じる理由かもしれません。

  • 哲学を「正解のない問題について考える」という思考法として、世界で活躍するには日本の教育のように一つの正解を選ぶのではなく、自分の意見と違う意見を交えて多様な視点を持つことが必要だと説く。
    具体例がぼんやりしている。

  • お金儲けを超えた自己実現を!!哲学により学ぶ♪

  • 本屋で速読。

    哲学と知識を組み合わせることを主張。
    哲学という表現を使っているものの、要はクリティカルシンキングのことのよう。
    答えが一つではない、あるいは答えなどない現実の世界で、世界のエリート層と戦うための心構えを示している。

    以下、印象に残ったこと
    ・無知の知。知らないことを知る。哲学の巨人ソクラテスでも知らないことを認めている。また、自分の子供でも知らないことはある。まずはそこから。
    ・部下とは言わず、チームメンバーと呼ぶ。真理の前には皆平等。

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著者プロフィール

慶應義塾大学経済学部特任教授、Institution for a Global Society株式会社代表取締役社長、一橋大学大学院特任教授を兼任。
慶應義塾大学経済学部卒業、INSEAD MBA、HEC国際金融修士、筑波大学博士課程修了。博士(経営学)。
主な業績
 『AIとビッグデータは人事を変える』朝日新聞出版、2016年。
 『ハーバード、オックスフォード…世界のトップスクールが実践する考え
 る力の磨き方』大和出版、2013年。
 『なぜ、日本では本物のエリートが育たないのか?』ダイヤモンド社、
 2012年。

「2019年 『フィンテックの経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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