認知症をつくっているのは誰なのか 「よりあい」に学ぶ認知症を病気にしない暮らし (SB新書)
- SBクリエイティブ (2016年2月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797385311
感想・レビュー・書評
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介護の問題は突き詰めれば認知症の問題となり、認知症の問題は突き詰めれば薬害の問題となる。認知症は、国や製薬会社や医学会が手を組んでつくりあげた幻想の病。事態を好転させるには、認知症を正しく知ることと、薬物療法に頼らなくても済むような介護のあり方を知ること。
この本のような、優れた介護のノウハウが広まっていけばよいのに。薬の方がラクなんだろうな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
〜〈宅老所よりあい〉をつくるきっかけとなったノブヲさんのおっしゃった言葉が、「いらんこったい(余計なことだ)」でしたからね。
〜介護職はときおり、一方的に混乱をなくす努力を始めることがあります。ぼくらにできるのは、混乱をなくす努力じゃなくて、混乱に付き合う努力です。本人は受け入れがたい現実と折り合おうとしているんですから。
(本文より引用) -
レビュー省略
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認知症に関して、介護の現場の方とライターの立場から、見解を述べている本です。パーソンセンタードケアなどと言われ、それを実践しているようで、大筋は同意できる内容ですが、人員が不足した現場では、ある程度介護者目線で、病状をコントロールするのもやむをえないのではないかという印象は持ちました。認知症という言葉ができて悪くなったなど、批判的内容です。認知症という言葉ができ、みんな病気にされるようになってよくないというのですが、自身のイズムにより、ぼけという言葉はいい言葉だなど、言葉狩りがよくないといいながら、変に言葉にこだわりがあり、???という印象でした。医療者としては、治療は脳の病理メカニズムから生まれますので、介護現場には介護現場の見方があってもいいと思いますが、脳の病理メカニズムに基づいて、診断していくことを続けていくことは重要ではないかと思います。介護現場の方は、それほどじゃない印象ですが、ライターの人が、もっと周りを批判しろ、俺たちのみが正しいと、煽っている印象でした。