最強のお金運用術 富裕層だけが知っている 1%の金利の魔法

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  • SBクリエイティブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797385427

作品紹介・あらすじ

なぜあのお金持ちは働かないのにお金に困らないのか

遊んでいても勝手に億万長者!
お金持ちが絶対に教えない、楽して増やすお金の教養

・「下流老人」「老後破産」
給与所得がどんどん減り、資産も目減り。銀行の金利も雀の涙で預けていても、増やせない・・・。
長寿時代に、老後に不安を覚える人は大勢いるはずです。

そんな人に読んでほしいのが、本書。
お金持ちの、投資術をこっそり紹介します。

普段、「老後に備えねば」と思っている人ほど「貯金額」のことは気にしても、「金利」について意識することはほとんどありません。

しかし、ほんとうに注目すべきは、目の前の100万円ではなく、0.1%の金利なのです。

そもそも、日本人はマネーリテラシーが低く、金利がどうやって決まるのかさえ知らないもの。
しかも知識がないのに、住宅ローンや借金をしてしまい、お金に苦しめられる人生を歩んでいます。

月々3000円、ローリスクで1億を作りたい人。
65歳で1億円をつくりたい人。
老後に今から備えたい人・・・必携の1冊!

感想・レビュー・書評

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  • 金利が分かる。

  • 金利について詳しく説明した本。
    なぜ金利という概念が存在するのかについてわかりやすく解説している。

  • りそくについて

  • 経済のニュースを読んでいて、なんとなく理解したつもりで読みとばす習慣がついていました。その習慣が少し改善されました。加谷珪一氏「最強のお金運用術」は金利について大変わかりやすく説明をしてくれます。
    金利を意識する事は、時間軸を意識する事であり、金利は将来の動きを予測して設定される。つまり金利は将来の変化が織り込まれている。投資をするときに金利を意識する必要性を教えてくれます。
    この本は5章の構成になっています。
    1章「金利の魔力に触れ触れる」では金利を利用して儲けるコツを伝えてくれます。しかし残念ながら元手がある事が最大条件です。
    2章「金利に支配された「経済」をつかむ」この章ではGDPの説明から始まり財政出動と金融緩和の違いを教えてくれます。グローバル化の進んだ現代においては財政出動よりも金融緩和の方がリスクはあるものの有効な手段だとわかりました。
    3章「金利の本質を知る」では長期金利の持つ意味と日銀の当時の金融政策の狙いの解説をしてくれます。
    4章「金利の魔力でお金を増やす」では実質金利差の見方を伝えてくれます。現在投資をする人の中でこの金利差で円安になる予想をたてる人もいるようです。いままでの債権と株の関係も面白かったです。
    5章「金利から「歴史」を学ぶ」では経済を歴史で捉える事を伝えてくれます。著者は、スタフグレーションやハイパーインフレになることを危惧しています。
    著者の加谷珪一氏は経済評論家です。金融、経済、ビジネス、ITなど多方面に執筆活動をされています。著書も「株で勝ち続ける人の常識、負ける人の常識」「お金持ちの習慣」等多数あります。経済ニュースを読んでいると加谷氏の名前のはいった記事も良くみかけます。
    この本は"投資において金利を意識する事の重要性"をとても良く教えてくれます。具体的な商品の紹介ではありませんが、金利の仕組みを意識する事が投資が成功する条件の一つのようです。
    長期金利の決定の仕組みがわからない人には、もってこいだと思います。

  • 中級者向けの本かと思います。やっぱり投資しないとお金は増えないと思います。

  • 先日郵便局に用事があって行った見た張り紙の中に、老後は二人で毎月28万円弱必要、年金受給を考慮しても毎月6万円程度が不足するので自助努力が必要、ということが書かれていました。毎年100万円相当が不足という計算になりますが、今後ますます年金受給は厳しくなることを考えると、老後1億円あれば心強いなと思います。

    この本の帯に書かれているように、複利の力を利用すれば、毎年100万円・30年間の投資で老後一億円が達成されるとのことです。すると私は読む対象から外れてしまったのかな、とも思いましたが、年金をもらうまでにあと10年以上はある私は、遅まきながらこの本に書いてあることを実行することも為になるのではと思い、この本を読むことにしました。

    この本には、小手先のテクニック(どの銘柄が良いなど)は書かれていませんが、戦略が書かれています。戦略を、環境に応じてどのような戦術を使うかは、読者に任されているのだと思いました。富裕層と呼ばれる人たちは普段から、そのような勉強を重ねていることなのでしょう。

    私も銀行口座に10年置いていて、まったく変化がなかったことに驚いたのを記憶しています。かつて高金利を経験している私のような人間は、現代は低金利だと頭ではわかっていても、資産保全と称して何も行動をとらないのだと思います。

    二人の子供も大きくなり、あと必要な学費も見えてきた現在、投資のスタンスを変えても良いかなと思えてきた一冊でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・金利の重要な考え方、1)現時点での将来見通しを示したもの、2)金利を払うという行為は、時間を買うことと同じ(p23)

    ・より多くのお金を得るために、必要なコストを払って時間を買う人がいる、マイナスをこれ以上拡大しないために、高いコストを払って時間を買う人もいる、これは時間というものは必ずしも平等ではないことを意味する(p33)

    ・7%の金利で10年間、複利で運用すると資産規模は約2倍となる(p41)

    ・金利と上手に付き合うために最初にしなければならないのは、まとまったお金を作ること、そのうえで金利を払ってお金を借りて時間を買う、決して順序を逆にしてはならない(p57)

    ・長期金利は、名目GDP成長率にほぼ一致することがわかる(p119)

    ・日本と米国の金利差の動きは、ドル円相場の動きとほぼ一致している、なのでこれからは円安になる(p129)

    ・量的緩和策は、市場に資金を大量供給してインフレ期待を発生させる政策、国債を購入した分、円の価値は減価することになる(p142)

    ・資本主義の仕組みそのものが、富裕層に有利にできているので、格差の拡大は構造的な要因が大きい(p172)

    ・新しい経済構造においては、以前ほど資本集約ではなくなり、社会全体で必要な投資額は減少する可能性がある、シェアリングエコノミーを指す(p190)

    ・資本蓄積サイクルは、1)ジェノバ:1460-1640(180)、2)オランダ:-1800(160)、3)イギリス:-1940(140)、4)アメリカ:1940-現在、である(p193)

    ・コンドラチェフサイクルが継続しているとすると、現在の日本経済はサイクルの底である、物価調整を行った株価では、第一次世界大戦あたりの最高値と、バブル期の株価はほぼ同じ(p205)

    ・太平洋戦争後にインフレが終息するまで、物価は180倍になった、これは金融引き締めでは解決できず、預金封鎖・財産課税による金融資産の強制徴収となった。(p212)

    ・米国経済が拡大し、米国金利が上昇すれば、為替は円安となる(p214)

    2018年3月21日作成

  • 腹落ちするには自分が実力不足だが金利を経済の動き予測に役立てるという発想が非常によかった。

    金利が大きく変動するときは転換のサイン!

  • お金を増やす方法論というか、利子の本質が分かりやすく書いてあって新鮮で面白かった。投信を受取型で買っていた自分が残念、、

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著者プロフィール

経済評論家。仙台市生まれ。1993年東北大学工学部原子核工学科卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在、「ニューズウィーク(日本版本誌)」「現代ビジネス」など多くの媒体で連載を持つほか、テレビやラジオで解説者やコメンテーターを務める。著書に『新富裕層の研究』(祥伝社新書)、『戦争の値段』(祥伝社黄金文庫)、『貧乏国ニッポン』(幻冬舎新書)、『縮小ニッポンの再興戦略』(マガジンハウス新書)など多数。

「2022年 『スタグフレーションーー生活を直撃する経済危機』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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