- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797385472
作品紹介・あらすじ
本書はいきなり10万部を突破した瀧森古都のデビュー作『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』の続編であり、犬にまつわる感動体験を通じて、登場人物が「生きるとは?」「家族とは?」など人生を深く哲学し、成長していく涙なしには読めない感動小説。
感想・レビュー・書評
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猫もそうだったけど、
強引に話し繋いでくるよね。
予想通りに展開するから、
ある意味おもしろかったけど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ん〜、皆さんと違って辛口の感想しか無いけど、軽さを感じる本だった。まるで絵のない劇画を読んでる感じだ。掴めない抽象的な感情の説明を言葉でしちゃってる
「自分の居場所をみつけることができた」とか「孤独の果ての行き着く先は、いったいどこなんだろう」こういうことは言葉にせずに空気感をつくることが求められると思う。というかその方が好きだな。
好きな感情を「好き」と言わないでそれ以外の言葉を使ってその感情を伝える。難しい作業だな。
それと、あの彼は元刑事である必要はなかったかな。 -
前作同様、とても優しいお話です。3つのお話それぞれの主人公は家族の問題を抱えていて、対面する現実は本当に悲しく読んでいて辛いのですが、題名通り彼らは犬に救われ、前を向いて歩き出します。綺麗すぎて、全く現実味はなくてドラマの脚本を読んでいるような感じはありましたが、割り切って読めば、彼らが変わっていくのはとても素敵でした。ただ、私は犬を飼ったことも、身近に犬がいたこともないのでこのような感想になりましたが、普段から犬と一緒にいる方は全く違う印象を持つのかもしれません。
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底猫と合わせて一気に読んで欲しい本です。
伏線の回収が気持ちよく読めますd(^_^o)
実際あったイヌネコの話を上手く繋げてまとめ上げられてると思います。
今日は一気に3冊読みきりました。
小説系はほとんど読まないですが読むと早いんですよねσ^_^; -
【図書館本】新聞広告で気になったのと、猫より犬派、ということで猫よりは楽しみにしてたけど……まぁこんなものなのかな。成田作品で鍛えられたとはいえ群像劇は苦手なのと、泣かせよう、感動させようという思惑が前面に出てて嫌悪感も。猫同様犬の存在感が気になった。けど前作キャラが再登場してるという点では読みやすかった。読んだ人の9割が涙したらしいが(帯より)、あくびで涙もカウントしていいのかな? www
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瀧森さんの本3冊目。繋がれた犬の話は大号泣。あと2つもいい話だけど、少し現実味のないところが気になった。
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綺麗でスッキリした本だった。絡み合う関係が面白かった。
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今を生きて色んな人と出逢いそして良きも悪きも色んな感情を感じられることは奇跡なんだと改めて気付かされた作品です。優しさと感謝が全ての源ですね。
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犬の話で9割は泣くって書いてあったけど私は1割の方でした(笑)犬の話って絶対泣くやろうなって思ったけど悲しい話じゃなくて寧ろ読んだ後にほっこりする感じだった。だから逆に9割の人どこで泣いたんだろ?って(笑)自分がおかしいのかな?(笑)でもやっぱり動物って凄いなぁ~って。凄い力持ってるしこの世界に人間だけだったらもっともっとおかしい世界だったんやろうな。ここに動物たちがいてくれるから優しい気持ちになったり、あったかい気持ちになるんだよね。猫バージョンもあるらしいから読みたいな!
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悪い人がいない。
人間はいろんな面があることに改めて気付かされる。 -
前作と同じような感想を抱いた、、
人生において何が始まりで
何が終わりで
そんなことを考えさせられる3つの物語 -
タイトルからもっと軽い内容の話を予想していたけれど、大人から子どもまでそれぞれが抱える孤独が掘り下げられ、最後の方は推理小説みたいな要素もあって、思った以上に深い作品でした。よく、「人は人によって傷つき、人によって癒される」というけれど、本当にそうだなあと思わされる本でした。出てくる人が悪意のない人ばかりなので、安心して読み進められました。
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猫を読んでからの犬。いいね。ほんとに滝森古都さんの本は生きていく上で大切なことを教えてくれる。
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感動
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プロットはそれぞれ面白いと思うんだが、文章がまるで児童書のように簡素で味わい薄く、つなぎのリズム等も工夫が感じられなくてもったいない。
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・犬が私たちに大切なことを教えてくれる気がします。
物語を読んでいると、悲しくて、感動してしまいます。ぜひ、読んでみてください。 -
繋がりのある3話からなる。心温まる物語。
第1話 空を知らない犬
第2話 三本足のヒーロー
第3話 ぼくのK-9
と、タイトルには犬がつけられてるが、犬が主役の物語というよりは人間ドラマ。
各話の犬の飼い主たちは、複雑な生い立ちや境遇、様々な孤独や絶望を抱えている。起きる事件により生きる意味や夢や希望を見出していく、という展開。
登場人物はみな優しくてあたたかくて、使われている言葉もやわらかくて、いい話でした。
が、泣ける話~を狙っているかな~感も少々ありかな。。。 -
さっと読める本がお望みならば。。
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思いがけないつながりを演出する手法は伊坂孝太郎さんの作品に似ており、「自分が見ていることと他人が見ていることは実は別の世界である」という演出は湊かなえさんの作品に通ずるなと感じた。人はたくさんの悲しみを経て孤独になり、でもそれでも自分たちは「生きている」(もしくは「生かされている」という表現の方が正確かな?)のであるということを大切にしなくてはいけないと感じた。
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猫編がなかなか良かったので期待して読んだのですが。。。
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いい話でした。「ぼくのK-9」ラストよかった。今日を生きているんだから。
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それぞれの章の中で犬が登場し、犬を通して様々な人間が関わり、
そこからまた一つ一つが感動する物語になっていき
感動が感動を呼び起こし連鎖して大きな感動を導いていて心が温かくなりました。
物語の連動と交錯の仕方が上手くなっているので、
テンポも早くとても読みやすいので一気に読めました。
作られたものなのでこんな事は無いだろうと思いながらも、一つくらいは実際にも起こりそうな出来事もありリアル感が味わえました。
それぞれのストーリーの中では素敵な言葉がありました。
第一話
孤独な生活の中で、ペットのことまで気を回すのは大変なことだと思います。
でも大事にする方法を『見つけてやれることができなかった』のではなく、
あなたは、たぶん・・・・・探さなかったのかもしれない。
第二話
最悪なきっかけは、本当に最悪だけれど、それがゴールじゃないんだ。
今、自分がどう考え、どう行動するかによって、最悪は最高に変えられる。
暗闇の土に埋もれていた心を、取り戻すこともできる。
勇気を身につけ、かけがえのない存在を救い出すこともできる。
たとえ最悪からのスタートだとしても、きっかけを恨むのではなく、
きっかけによって得たことに感謝することで、未来はいくらでも変えられるんだ。
第三話
僕たちは孤独の果てを歩くこともある。
けれど、そこは僕たちの「居場所」じゃない。
そこから抜け出すことで、本当の居場所を見つけることができる。
孤独の果てをさまよう人間に、犬たちは大切なことを教えてくれた。
前を向くことで、共に笑い、
共に涙を流してくれる仲間を
見つけることができるんだ・・・・・と。
これらはこの本の中だけではなく、自分の人生や自分の立場などに
置き換えてみるととても見方が変わっていき、
生きていく上で大切なことだと思えたので
心に留めておきたいと思いました。
前作の『悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと』では主人公が成人になった物語も書かれているようなので、この本に出会えたことも良かったので読みたいと思っています。
当たり前のことかもしれないですが、
やはり人だけなく動物を通して新たな人間関係や動物ならではの触れ合いがあり、その中から素敵な出来事があり人生も豊かにしてくれるので動物もまた良いなと思いました。
なによりも癒されるというのが一番かもしれないです。
この本を通して人々の心の温かさとどんな時にも希望の光はあるということを教えてくれた一冊でした。