先入観はウソをつく 常識や定説を疑い柔軟な発想を生む方法 (SB新書)
- SBクリエイティブ (2017年2月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797389180
作品紹介・あらすじ
だから人当たりよさそうな人に騙される!
マツコ・デラックスとの対談収録!
私たちは経験と知識から「先入観」をもって物事を判断しがちです。
人間の本能として事実や根拠に立脚せずに間違った先入観を持ちやすいこともあり、
振り返れば思い込み(固定観念)に過ぎなかった、ということはよくあります。
また常識や定説とされていることには、
報じる側のマスコミや教育現場(専門家)も陥っている先入観(固定観念)の影響もあったり、
空気を読んだり、同調したりする日本人特有の問題もあったりして、
真実とかけ離れていることがよくあります。
同じ先入観をもって見ることを助長する世の中でもあります。
物事を本来どのようにとらえて(見て)、判断するかは、
人間にとって時に生存もかかった大事な問題でもあります。
正しい判断ができれば、それだけ、言論の信ぴょう性、
問題の本質や焦点などが正しくつかめ、理解や決断をよりよいものにします。
そのためには人間の本能とも言える先入観を
いかに「外していく」が日常生活で大切になります。
しかし、日本では学校等でなかなかそのような訓練を受ける機会がないのが現状です。
本書は、先入観にとらわれやすい人間の本能から、
同調圧力等で疑うことをしない日本人の傾向、
空気などをつくり思考停止に陥らせるマスコミの本質、
事実や真理を追究すべき専門家の怠慢などを踏まえ、
どうすれば物事を正しく判断できる(先入観を外せる)かを
豊富な事例とともに警鐘もこめて
理系的目線で一般の人にわかりやすく解説していきます。
感想・レビュー・書評
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血圧の正常値と森林の二酸化炭素吸収の嘘など、なるほどと思うトピックがたくさん。専門家の先生が言っているから、と何でもかんでも鵜呑みにしてはいけない、という意識付けができる。
面白いトピックが多い中、やはり以前読んだ著者の他作品でも気になったのが、「育児は女性の仕事」というスタンス。役割分担という考えまではまだ許容できるものの、仕事というが男性の給料だけではやっていけない世帯が大多数なことと、育児は無報酬なことを無視している点が残念。この件に関しては無限に反論してしまいそう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「太陽は赤色」、「信号は緑色なのに青色」、これも先入観。
偉い人が言うと信じてしまう、
たしかにそうだ。。。
鵜呑みにしない、自分で調べて、
真実はなにかを考えることが大事。 -
世の中に溢れた先入観の例を提示し、それに飲み込まれないために私達はどうすべきなのかを述べている
"こういう先入観が蔓延っているが、本来はこうすべきなのだ"
という風に話が進んでいくけど、それ自体も先入観なんだよなあと思いながら読んだ
そう思うと○○すべき!って言い切れることって本当に少ないと思う
こういう考えもあるよね、といったふうに、意見を提示する側が姿勢を改めることも大事な気がするなあ
✏脳内において、
「今までにおしえられた知識」あるいは「過去に経験した知識」を80%くらいにとどめ、
10%を「受け入れ箱」、残り10%を「比較箱」として新たに作る
(ここでは、「今まで教えられた知識」が先入観に当たる)
✏日本では「文系」「理系」にわけられるが、
世界ではあえて区分けするなら
「エリート」「一般の大学生」「大学に行かない人」にわけられる
ここでいうエリートとは、"すべてのことを知っている"という前提が原則としてある
✏結婚生活は相手の考えを自分に取り込む最大のチャンスなのです。それができれば、あなたの人生は単純計算で2倍広がります -
「先入観」でまとめているが今一つその意図がピンとこなかった。
ただし、突いている部分は他の著書同様一貫していて、「世の中にはウソがまかり通り、必ずしも正しくない情報が是とされている」ということ。 -
知識を得るための入口の様な一冊。これをきっかけに色んな本で深掘りしていければ。
ただ、国の負債の章はそうなんだと思う所がたくさん。
やっぱりどの本でも、マスコミは信用ならない存在なのですね… -
当たり前と思ってることやネットで調べたことを疑いもせず、鵜呑みにすることが多い事に気付かされた。
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『ホンマでっか!?TV』TVでおなじみの武田邦彦によるエッセイ。
特筆すべき内容はなかったが、著者の言うとおりだと思った。 -
一時間ほどでコンパクトに読める本です。
タイトル通り、先入観を持つと情報をまっすぐに受け取ることができない、といった内容です。
考え方のロジックとして有効に感じたのは、自分の頭に、相手の言葉の受け取りの箱と比較の箱を作るということ。
自分の考え方と違うことを言われたときに、すぐ自分の考え方と照らし合わせて否定するのではなく、一度受け取り、時間をかけて消化し、改めて自分の考え方と比較をしてみるという論理です。
日本人が持つ先入観の具体例もいくつか述べられていて、単純に雑学書的にも面白かったです。 -
様々な領域における日本人が持つ先入観に気づかせてくれる本。
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武田先生の話は面白くて好きだが、この本は先入観は騙されていることをネタとして並べてるだけ。私が期待していた、どうすれば自分の考え方、先入観にとらわれない論理が持てるかというところの記述が少なかったように思う。
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人は「先入観」をもってしまうと物事を正しく理解することが出来ない。
著者自身の意見にもやや先入観が入り込んでいるような部分もある気がするが書いてあることはどれも興味深く面白かった。
石油や森林などの話はちょっと驚いた。
面白かったです。 -
専門家とは少し堅物のほうがよいかもしれませんね。