- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797389494
作品紹介・あらすじ
1日1時間労働の人気作家が明かす、発想力のコツとは?
私たちは「一つに集中するのはすばらしい」という思い込みにとらわれている。
「だらだら」「非効率」を排除しようとする風潮の中、
累計1600万部超の人気作家が提唱する「アンチ集中力」のすすめとは?
人間のもつ本来の力を発揮するには?
誰もいわなかった情報過多時代の<知的生産術>。
これから結果を出したい社会人から、大学生まで。
全世代におすすめしたい、常識のとらわれない頭の使い方を1冊にまとめました。
(「はじめに」より抜粋)
「集中力」という言葉があるが、
まるで人間には「ものごとに集中する能力」があるかのように表現されたものだ。
具体的にそれがどういう力なのか、今ひとつ僕にはわからない。
だが、誰もそれを疑問に思わないみたいだし、
それどころか、集中力は非常に良いもの、素晴らしいものであって、
集中力があればあるほど有利になり、
なにごとも解決するような魔法みたいな特殊能力として扱われている。(~)
この本で僕が書こうと思っているのは、
実は、このような「集中力」に否定的な考え方である。
だから、あえて言えば、「アンチ集中力」みたいなものの効能について語ろうと思う。
感想・レビュー・書評
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人生での第3期森博嗣先生期がきている…。その時その時で、森先生の言ってることが分かる部分が増えてきた!
心に森先生がいると、有難い…詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
■ Before(本の選定理由)
森博嗣さんのエッセイは2冊目。
また斜に構えたことが書いてあるのだろうか。
■ 気づき
相変わらず、ブレない森博嗣節。
集中力というが、どうせミスをする人間が、機械に任せるべき作業を集中してやって価値あるのか?という趣旨。
■ Todo
分散・発散という考え方は憧れるし納得。
PJ(というか個人趣味)の同時進行、やってみようかな。 -
抽象的思考力というのは、大切だと思った。文系は「言葉」に縛られている、とも。SNSはしない、メモもしない、という、現代の流行りに一切迎合しない、森先生の姿勢に感服した。
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『創るセンス 工作の思考』以来、1年ぶりに読む森先生の論は、相変わらずキレが鋭く、更に鉈のような力強さが加わっていた。手に取った人にインパクトを与えることを狙った『集中力はいらない』というタイトルよりも、4章の『考える力は「分散」と「発散」から生まれる』というタイトルの方が相応しい内容でした。集中とは思考を排除するものであり、知識を得ることを考えることと勘違いしないようにと、読者を戒めている。
《社会においても、考える人が格段に有利になります。仕事であれば成功するし、周囲から認められるでしょう。自分の好きなことがしやすなります。自由になれる。》 -
森博嗣さんの本は2冊目です。
森博嗣さんっぽいなーっていうのが率直な感想です !まだ2冊目ですが…笑
当たり前・絶対的善とされているような概念について疑問を投げかける、そして多様性を支持する主張は『孤独の価値』とかなり似ている部分がありました。
もちろん内容は全く違います。
大局的な視点を手に入れて物事を俯瞰して見ることがいかに大切か、よくわかる本です。
僕は森さんと少し性格が似ている部分もあり、マルチタスクは今までも普通にしていました。
これからもしていきます 笑 -
「多くの人は反応しているだけ」
普通の人が考えたといっている行為のほとんどは、ただ世間の常識だとか知識としてあったものに照らし合わせているだけか、そんなものから選択しただけで、実は思考していない。
人と同じ思考になるのではと心配するのは、まだ考えていない証拠です。 -
ものごとに集中しない、拘らない、思いこまない、信じ込まない。
それが「個性」や「才能」の萌芽になる。
なるほどなぁ。 -
同じ研究教育職に就いているためか,極めてまっとうな主張で,創造には集中の後の弛緩が大切であることに強く首肯する.事象を言葉で記憶することと画像で記憶することの差異に関する主張は目から鱗が落ちる.時間を分割して多様な物事を分散並列処理するという日々の習慣化は,やはり同じ方法を編み出している人がいらしたかと嬉しくなる.
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時間はお金より価値あり(^o^)仕事は人生の一部であり人生の目的ではない\(^_^)/自分の好きな道を選び好きなように生きる(^.^)あまりかっかせずゆったりいく(^o^)
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一点に集中して考えを限定させるのではなく、分散・発散した考えでものごとを捉えましょう、という内容。
試験に集中しなくても合格ができる、といった内容ではない。
いかに自分が集中した思考で騙されているのかを気付かされる。分散・発散した思考でよく考えて、自分から気付けるように努めたい。