- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784797472844
感想・レビュー・書評
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この人の書く物語はいつも本当に後味が良くて、読み終わったときにすがすがしい気持ちになるのだ。
主人公はいつもちょっとさえない子だったりするんだけど、決して孤独ではなくって。でもって、孤独じゃないってことが、すごくすばらしいことだよね!ということを常に言っている気がする。
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「デービッドは親友のスコットが学校で人気グループに入り、自分は仲間はずれになる。いじめっ子と一緒におばあさんの杖を盗んでから、身近に不思議なことが起こりはじめる。」
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ルイス・サッカーの最高傑作!とあっただけあって児童書ながらラストはじーんと感動した。「顔をなくす」「顔が飾られる」の意味も成る程という感じ。子供に読ませたいです。『穴』もこれから読んでみるつもりです。
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資料番号:020150058
請求記号:933サ -
表題の”顔をなくす”とはどういうことかが気になりつつ読み進めると、少年デーヴィッドとちょい悪少年らが一人暮らしの老婆ベィフィールドさんをおそって蛇頭の杖を盗む企てをする。このベィフィールドさんは魔女で家の中には剥がされた人の顔が並んでいると噂されている。実行犯デーヴィッドは逃げ出す時にベィフィールドさんに呪いの言葉を浴びせられてしまう。デーヴィッドも顔を剥がされてしまうのか? 壁に掲げられ、顔がなくなってしまうのか? 最後の最後までサスペンスさを引きずる。”顔をなくす”とは、なるほどこういう事かぁと、またしてもルイスの上手さに感嘆しながら読了した。
ルイス氏の『穴-Holes-』でも堪能したが、呪いや不運、仲間はずれやいじめなど暗くなりがちなテーマを仲間と友情と勇気を上手くブレンドし結ぶくだりは実に上手く爽やかだ。
いろんな事々でいじいじしがちな子どもたちに(大人にも)、自分の心に従って積極的に行動する勇気を与え、その勇気を後押ししてくれるのが友だちであり兄弟であり親であることに気づかせてくれる。 -
リア充グループに入ってちょっと悪ぶってみるけど、結局優しくて気質が合わず、いじめられちゃう主人公のデーヴィッド。彼の心境にひたすら共感でした。
最後に綺麗に話がまとまるのは流石だなぁ。
翻訳を読んだ限りですが、言葉遊びが多そうな感じがしたので、機会があれば原書で読んでみたいかも。 -
(「BOOK」データベースより)
まったくデーヴィッドはついてない。学校ではじゃま者にされ、親友のスコットにも「お前はクールじゃない」と言い渡される。尊敬してくれるのは弟のリッキーだけ。ある日、不思議なおばあさんの蛇頭の杖を盗む手伝いをしたばっかりに顔をなくすことになるなんて…。