海を感じる時 (新風舎文庫)

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著者 : 中沢けい
  • 新風舎 (2005年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797495843

海を感じる時 (新風舎文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 表題作のみ。母と娘のドロドロ。娘がストーカーで、相手の男の人がかわいそうになる。
    この母の荒れ狂いようは、どの娘も見たことがあるのでは、ないだろうか。

  • このところ軽い物語に慣れてしまっていたようだ。
    この本を読み解くのは難しいぞ。
    情景描写も凄まじい。特に母娘が形は違えどお互いに依存していて、行きつくところは"女性"であり、"子宮"であり、"海"だった。
    なかなか難解な本です。

  • 男女の恋愛ストーリーだけでなく、
    母娘の関係についても描かれているのが新鮮。
    自分が悲劇のヒロインであるときは母親が何を考えているかなんて気にもしなかったな、と思い出した。

  • 1978年群像新人賞受賞作。なんていうか、中沢けいがここで書いている問題に対して一定の時代の、一定の人間がすごく共感したんだろうなあと思った。お母さんとの関係が異性との関係を決定していく感じとか、自分の身体に対する感覚とか、そのオブセッションのあり方には部分的に共感できるところがある。ただ違和感を覚えるものもあって、思考回路のプロセスは理解できるしある程度重なるものもあるからこそ逆に気持ち悪くなってしまった。わたしの問題と似たものがあるから余計に、なんでもっとわたしの感覚と重なり合ってくれないんだろう、もっとわたしを助けてくれないんだろう、みたいな理不尽なことを考えてしまって、くるしくなった。川村さんの解説を読んで、男の人はこういう風に理解しようとするだろうな、そうだよな、って思った。文芸評論は男の人のものなんだなあとも。小説に対して感じた気持ち悪さ、解説で締め出されたことによってちょっと回復したこと、そういうのをふまえると、わたしが救われるためにはやっぱり完璧に重なるか締め出されるかしかないのかなあとおもって、なんかもう吐きそう。

  • 「海を感じる時」と「銀の雫滴る岸」の2編を収録。

    「海を・・・・」は、1978年の女子校生、"私"、中沢恵美子が、働きながら学校に通うふたつ年上の恋人"高野洋"との恋と、ふたり暮らししている母親との確執を語っています。

    「銀の・・・・」は、やはり高校生で新聞部の"私"と、
    林、田中、森原、野村たち上級生の男子との話。
    こちらはデビューの6年後に書かれた作品。

    「海を・・・・」では

    「今は、あんたと俺と理解し合える。でもどうにもならないな。結婚もできなりだろうし、・・・・」

    「親父によくにた顔しているあんたを育てていくのよ、にくったらしいったらありゃしないんだから」

    恋人から、母親から、こんな言葉を投げかけられる"私"。確固とした考えがありながらも、気持ちは揺れてあたりまえの関係だし、年齢です。高校生があたりまえの言葉で語る、等身大の高校生活です。

    この作品は、夏が終える頃が読むのにうってつけのような気がします。

  • 海を感じる。見るのではない。深く呑まれていく。そして、呑み込んでいく。

  • 列車は私を裏切らずにT市へはこんでくれるだろうか。
    外は闇ばかりだ。

  • 2007.12.31読了

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