悟りの教科書 「煩悩力」を生かせ

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797672169

感想・レビュー・書評

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  • 古典的な論理学では、対偶が真ならば命題も真である。
    (例)黒い鳥がすべてカラスであることを証明するには、黒くない鳥がすべてカラスでないことを証明すればよい。
    しかし、自分が何者であるかを定義するために、自分以外のものをすべて定義することはできない。つまり論理学で自分を定義することはできない。

    自分は宇宙の一部であり、宇宙もまた自分の一部である。

    一念三千。

  • 宗教とは?仏教とは?そして悟りとは?

    テーマは広大だが、この本では主に「法華経と「摩訶止観」についてのみ書かれている。

    副題にある「煩悩力を生かせ」は言葉としてはインパクトがあるが、中身を読んでみると案外平凡な意味でした。

  • 釈迦の思想の中身(内容)について書いてあるので、むずかしいやあ。

    2016.11.19
    再読
    あまり内容ないかも

  • 釈迦の教えは、「今、どのように生きるべきか。」

    日本仏教界における比叡山とは一種の総合大学のよ
    うな存在。

    中国天台宗を開いたのは6世紀の智顗(ちぎ)。
    9世紀初頭 最澄が唐に渡り、日本天台宗が開かれた。
    最澄は、天台宗(円教)を学んだばかりか、菩薩戒、
    牛頭(ごず)禅、密教をも持ち帰った。
    これらをまとめて「円・戒・禅・密」とも呼ぶ。

    天台宗は別名「天台法華宗(ほっけしゅう)」
    根本経典=法華経(ほけきょう)
             ・・・初期大乗経典の一つ

    最澄の弟子円仁(えんにん)が唐に渡り念仏を学んで
    日本に持ち帰った。
    ここから「比叡山浄土教」が生まれた。

    法然(浄土教を創始)、親鸞(浄土真宗)ともに
    天台宗の出身。

    法華経の核心 
     =悉有仏性(しつうぶっしょう)
     =ありとあらゆる存在(それが獣や草木であっ
      ても)仏になる可能性があるという教え

    私達は空であるがゆえに、無限の可能性(未来)が
    ある。それを見つけなさいというのが、釈迦の教え、
    法華経の教え、摩訶止観(まかしかん)の教え。

    六識(眼耳鼻舌身(げんにびぜつしん)意)
              +末那識+阿頼耶識=八識
    末那識(エゴ)を外せば無限の可能性が広がる

    一念三千=一瞬の心の動きの中には、三千の世界が
    籠っている

    心がすべてであり、すべてが心である

    慈悲心の原動力になるのは煩悩⇒煩悩力を生かそう

    天台宗の座禅=考えないことではなく、心を静めて
    自分自身の姿、ありようを徹底して見つめること。

    空観(くうがん) → 仮観(けがん)
             ←
             中観(ちゅうがん)

    八正道の正見(しょうけん)
    自分自身の心のあり方を冷静に、正しく観察する。
    それが悟りに至る基本。 


    ◆目次◆
    イントロダクション なぜ、今、仏教なのか
     世界観としての仏教、知の体系としての仏教
     「神の不存在」が証明された ほか
    第1章 誰の心にも「悟り」は秘められている
     なぜ苫米地英人は出家者となったのか
     カーネギー・メロン大学で学んだ仏教 ほか
    第2章 一念三千の世界
     大震災に直面して分かった「法華経」の教え
     地から湧き出てきた「菩薩」たち ほか
    第3章 空観・仮観・中観—天台止観の奥義とは
     不確定性原理と止観
     素粒子はどこにでも存在する ほか
    あとがきにかえて 
     がれきの中の菩薩たち—東日本大震災私記 荒了寛
      ハワイから被災地へ
      石巻—「瓦礫の海」と化した市街地 ほか

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著者プロフィール

 1928年福島県生まれ。大正大学大学院で天台学専攻。現在天台宗米国ハワイ開教総長としてハワイに在住。ハワイ及びアメリカ本土で布教活動に従事。その傍ら、ハワイ美術院、ハワイ学院日本語学校などを設立、日本文化の紹介、普及に努め、2011年8月外務大臣賞、2018年5月旭日双光章、同年9月天台特別功労賞を受賞。
 独自の画法による仏画も描き、ニューヨークをはじめ日本各地でも毎年個展を開き、「仏画伝道」を続けている。
 主な著書に『人生の要領の悪い人へ』、『画文集・慈しみと悲しみの仏たち』、『ハワイ日系米兵 私たちは何と戦ったのか』、『娑婆を読む』、『羅漢さんの絵説法シリーズ』①〜⑩、『鼎談─般若心経で救われるか』、『悟りの教科書』(対談集)、『煩悩の教科書』(対談集)、『365日を穏やかに過ごす心の習慣』などがある。

「2018年 『一隅を照らす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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