驚くべき日本語 (知のトレッキング叢書)

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制作 : 早川 敦子 
  • 集英社インターナショナル (2014年1月24日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797672657

驚くべき日本語 (知のトレッキング叢書)の感想・レビュー・書評

  • 日本語って難しい言語だろうと思っていたけれど、案外解りやすい言語でもある。目からウロコの本でした。

  • 「言語そのものは完全に中立的なものだ」という論点から始まる本書に衝撃を受けた。当たり前のことなのに心のどこかで、日本語は曖昧だから外国の人は理解しにくいだろうと”思い込んでいた”自分に気づかされた。曖昧に見える日本語を使う日本人の行動は、実は”明確な行動”であるという趣旨にも納得。多言語との比較や、日本語の会話実例なども豊富でとてもよみやすく面白い。
    読みやすさといえば、本書の訳もすばらしい。読んでいて訳本であることを感じさせない自然な表現だ。
    日本人が日本語について考える機会を与えてくれる良書だと思う。

  • インターネットで見かけて。

    母国語が日本語ではない人が書いたとは思えない、
    普通の日本語で書かれていた。
    つるつると読みやすい。

    ということは、
    主張することがはっきりくっきりしないということだ。
    何せ日本語なので。

    日本人が、
    非日本人には日本語または日本文化が理解が難しいとい思っているのは間違いだ、
    という意見には賛成だ。
    日本文化が特殊という考え方には傲慢さを感じるので。

    また、
    日本語は柔軟性が高いため、語彙数が少なくても表現が豊かになるという点、
    とくに擬態語の自由度の高さはより表現を豊かにすると言う点や、
    とくに聞く話すは簡単だという点は賛成できる。

    だが、日本が世界言語になりえるために必要なのは、
    いや、どんな言語においても世界言語に必要なのは、
    単に支配力または軍事力であって、
    言語そのものの特徴ではないと思う。
    そうでなければ、
    文法的には難解ではないが、
    例外だらけの英語が限りなく世界言語に近くなるわけがない。

    そして、宮沢賢治がそんなにすごい詩人だということが、
    私にはよくわからないし。
    まとめて言うと、期待したほど面白くなかった。

  • ほんとに日本語のこと、日本のこと、よく分かってるなと、感心します。と同時に、これだけの人でも、ちょっと違うんだよなっていう誤解もあって驚きます。結局、言葉や文化ってそういうもんかと。

  • 日本語は実は学びやすい言葉で、日本語が難しいというのは、言語として難しいのではなく使われ方の問題ということを指摘していておもしろかった。片岡義男が一連の著作の中で同様のことを書いている。言語と文化の結びつきにも触れていて、この本を読むとこどもを日本語が不自由なバイリンガルには育てたくないと思った。

  • うーん,まあ,「日本語は決して曖昧でも難しい言語でもない」という著者の主張については,確かに後者は同意しないでもない.でも,インドヨーロッパ語族とは語順が違うわけだから,絶対値としての難易度は低いとしても,垣根は依然として高いままであろう.前者については,「文脈から読み取れる」と著者は云うのだが,それは話し言葉上ではそうかもしれないが,書き言葉上ではやはり曖昧さが高いように思う.最終の第五章「世界語としての日本語」は著者がかなり暴走していて,だからどうしたら良いのかがよく分からない.日本語を学習する外国人向けに書き直すと良いのではないだろうか?

  • 確かに話すという点では日本語は発音しやすいし簡単だと思う。
    イタリア語からロシア語あたりの主語に伴う格変化とかみれば
    文法だってそんなに難しくない。
    しかしこの本は誰向けの本だったのかな⁇
    外国人向けならちとわかりにくそうだし、
    日本人向けならそもそもなぜ日本語で書かないのかと。

  • 日本語は難しいと思っていたし特別感もあった。しかしそれは日本人だけが思っているだけで、外国人からすればそうでもないということ。「言葉は文化」言葉を覚えるということは文化を知るということ。
    「間」をおく。思慮深い人間に見える。または、言うことに自信がないかもしれないという印象を与える。これは日本語という言語そのものの特徴ではない。それは社会的な習慣であり、そうすることが重要でもある。
     躊躇、用心深さ、相手の目を見ないで話すこと、静かな遠慮深さ…。こういったものは日本語の言語自体の本質ではなく、すべて日本人の多くが持っている特徴だといえる。日本語という言葉の本質と、日本の社会的慣習からくる日本人の表現方法(態度)とをはっきり分けて考えなければいけない。
     日本語の話し言葉、文章、そして日本の芸術においてきわめて特徴的で独自なのは、本来の意味やニュアンスはなにかしらそれを示唆する言葉やイメージで暗示される、ということ。つまり、日本では「示唆的でニュアンスをにじませた」表現をすることこそが重要な文化であり、社会である。少なさを重んじる文化、控えめを尊ぶ社会。
     二つの異なる単語の意味をあわせもつ省略語がある。他の言語にもあるが、日本語がユニークなのは漢字とかなの組み合わせで省略語をつくれるということ。これは他の言語には見られない現象。
     敬語は日本語と日本人の国民性に密接に結びついている。敬語という言葉の独特の形態と使い方を知れば知るほど、日本人がいかに人間関係に対して気配りする国民であるかということを示している。
     

  • 日本語は学ぶのに特別難しい言語ではない、ということが一番印象に残ったことかなぁ。あと、言語を学ぶ時は まっさらな状態が良いということ。

  • 2014.11.30市立図書館
    情緒的に日本語の特異性を言い立てることに異議を唱え、外国語として日本語をモノにした自身の目を通じて日本語を客観的にみて、日本語の本質・調書や魅力を説明する。そして日本語も、いまの英語のような、世界語(リンガ・フランカ)にもなりうる言語であると解く刺激に満ちた本。

  • 英語を母語として、ロシア語、ポーランド語、日本語を操る語学の達人の著者が日本語の良いところを述べる。
    宮沢賢治のユニバーサル感を絶賛し、日本語はよくいわれている曖昧な点や難しいところは、日本人が思っているとは違い書くことと敬語を除けばなく、他の言語に比べ性別、時制による変化がなく膠着性により単語をくっつけるだけで話せ、その単語も同音異義語が多いのと走破んで遥かに英語より少なく、結果として話すのは非常に平易だとしている。
    日本人としてはこそばゆい感じ、ほめ殺しともとれるが、日本人以外が流暢に日本語をしゃべることに対する印象を含めそういった日本語に対する日本国民固有感が日本の国際化(というか一般化)の心理的ハードルになっていると述べている、と思われる。

  • 日本語を始めたばかりの外国人が読むとよい
    そうすれば、日本語に取っ付きやすくなるような内容だ

    煽り文から想像させるような内容ではなく
    がっかりしたが、読まずに語るわけにいかないので読んだ

  • 1つの章や項目ごとには「そうかな」と思うところもあるけれど、大きな部分でいろんなねじれを感じる。日本語が難しい言語でないなら、なぜこの本は「訳者」がつく(おそらく)英語で書かれたのか。書き言葉と話し言葉の難易度に触れているけれど、話し言葉が流暢で、なおかつ「日本語は難しくないですよ」というなら、誰かにレクチャーするように話したのを聞き書きして、自然な日本語にするために誰かがサポートするような方法もとれたはず。また、日本語も世界に広がるべきという話のあとに『花は咲く』の歌詞を英訳した話に続くが、なぜイギリスの人に日本語の音と意味を理解してもらって日本語で歌うようにはしなかったのか。簡単で意味が豊かで、宮沢賢治を例に出してまで音の美しさを述べたなら、そこは日本語の歌詞の良さを伝える話になるのかと思ったら違った。この手の違和感がいくつもある。うーん。

  • われわれ日本人が日本語に対して、外国人にはその神髄を理解することは困難だと信じ、ある種の特別な暗号だと誤解しがちなのは、「日本語という言葉の本質と、日本の社会的慣習から来る日本人の表現方法(態度)とを、はっきりと分けて考え」ないためだという著者の指摘に思わず膝を打った。曖昧さや婉曲表現、会話の中での「間」など、一般に日本語という言語の特徴と挙げられるものはどれも、言語自体の本質ではなく日本の社会的な習慣ではないか。そもそも言語とは中立的なもので、言葉や身振りは社会的な文脈の中ではじめて意味を持つのだから。

  • ほかの国でもそうであるように日本も、自分の国の言語がもっとも特別で奥深いものだと信じている。
    でもどんな言語も等しく、それぞれに特別で奥深いものである。

    言語学についてよりも心に残りました。
    他国と比較して自国を卑下したり自慢したり(最近のバラエティ出演者のコメントに多くて気になる、「他国の○○があり得ない!、日本人はえらい」とか)する傾向が前より強くなってる気がする今、
    こういう考えもあると思えば、もう少し差別もなくなるんじゃないかなぁと思いました。

    かくいう自分も、日本語ってすごいんじゃないの?と思って手に取った本ですが、いい意味で裏切られる内容でした。

  • 日本語と日本文化に対しての視野を国際的にすること、そのために日本語の本質を理解することだ!とこの米国人が語ることは逆説的だが、言わんとするところは非常に理解できる。著者にとっては日本語を話すことは多国語に比べ非常に簡単で、世界共通言語(リンガ・フランク)にしても良いぐらいの勢いである。日本人の国際化の第1歩は英語で始まるのではなく、日本語に対する劣等感を払しょくする必要があるのだ。日本語の省略語を創るのにピッタリの柔軟性は間違いなく、優れていると思う。コンビニ、コラボ、関空、院生、「マジ!」、アラフォーなど枚挙に暇がない。短くポイントを抑えた表現だ。エアコンは今や世界で通用するらしい!ロシア語、ポーランド語と日本語を短期間でマスターしたという著者によれば、語学向上の秘訣は自分自身の母語を基準にせず、白紙の状態で吸収していくことだそうだ。

  • うーん、外国人にしては頑張って書いていると思うけど、納得できない点もあり。
    日本語を母語とする人間には、日本語が一番簡単な言語だけど、動詞や形容詞や名詞が(定冠詞も)格変化する言葉を母語にする人にはやっぱりわかりづらいのではないだろうか。
    外国人に宮沢賢治を褒められたのはうれしいけどね。

  • 言語とは何かということを一人のアメリカ人から見た日本語の姿を通して見つめる。「日本語は独特の美しさがあり日本人以外には理解するのが難しい」という思い込みは確かにあるなあと気付かされる。突っ込みどころも多いけど。

  • 「日本語は曖昧でもむずかしい言語でもない」という著者。曖昧に見える日本語の表現は、自己主張による衝突を和らげる芸術であり、暗示されている内容を日本人はきちんと理解していると説く。日本人の文化・態度と、日本語の機能の問題は別である、というのはそのとおりかもと思う。ただ、その裏付けがおもに著者の気づきであるとか、経験であるとか、独自の研究によるものであって、先行する研究を参照したり、一般的な方法論に沿ったものではないので、「そうなんですか」という感想にとどまってしまう。興味深い内容なだけに、ちょっと惜しい。

  • (2014/6/7読了)

  • こんなの好き。

  • 諸外国語と比較して日本語の特性を例文をたくさん載せて説明してあります。日本語では主語を省略しても、誰のことをいっているのか共有しながら話ができるし、擬態語と動詞の組み合わせで表現を広げられる。こっそり+調べるなど。

  • 日本語が外国人にとって学習しやすい言語であるという著者の主張には、確かにうなずけるものがあった。

  • 「毎日新聞」(2014年4月13日付朝刊)で、
    沼野充義先生が紹介しています。
    (2014年4月14日)

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驚くべき日本語 (知のトレッキング叢書)の作品紹介

英・露・ポーランド・日本語。全く異なる文化的背景から生まれた4ヶ国語を完璧にマスターした外国人作家が、比較言語論的な視点や自らの体験をもとに、世界に誇る日本語独自の魅力と可能性を説く!

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