「知」の読書術 (知のトレッキング叢書)

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 481
感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797672756

作品紹介・あらすじ

深い教養と鋭い洞察に裏打ちされた「古典の名作」と、時間的・空間的なコストを大幅に軽減してくれる「電子書籍」。現代の知の巨人・佐藤優が、「真の教養」を身につけるための読書術を解説。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤優さんによる、今の時代を読み解くための一冊。
    と一口で言ってもちょっと変わっていて、、

    読み解くために必要となる「知識」を得るための、
    そのための「書籍」をいろいろと紹介してくれています。

    個人的にはホブズホームの『20世紀の歴史』、
    こちらとはきちんと向き合わないと、な感じで。

    国民国家の再定義、自身の言葉でしておかないと、です。

    あと、電子書籍の使い方にまで踏み込んでいたのも、面白く。
    五感と紐付けての知識のインテリジェンス化、なんて考えると、、

    個人的には、電子書籍はまだ早いかなとは感じています。
    出版自体も“紙”の本とはだいぶタイムラグがありますし。

    そういった意味では、佐藤さんのおっしゃる、
    持ち歩きたい本を電子“でも”購入とはなるほどと。

  • 「本書は、優秀な若い読者を念頭において、『教養を身につけるためには、どんな本をどのように読めばよいのか』という読書術を実践的に解説した本です。」(はじめに)

    前半は、現在の国際情勢や国家・権力の本質についての解説です
    一応、古典名著を取り上げて、現代世界が抱える危機の構造を読み解くということにはなっています
    読書術の習得が購入目的なので不要な内容に感じました

    後半は、佐藤優流電子書籍活用法と英語学習法
    電子書籍活用法は、基本的には紙の本を読んで、保存しておきたい本等については電子書籍で購入するという方法
    なるほどこれはあり
    自分的には電子書籍って読みにくいので、やはり1冊目は紙かなーと思うし(漫画はまた別だけど)

    英語学習法については、よくある英語のシャワーは、自分のレベルを合わせないと意味がないが、英語ができない人がこれをしようとすると幼児書レベルになっちゃうので、まず語彙と文法で自分のレベルを上げましょう、という話

    【参考図書等】
    ・「20世紀の歴史—極端な時代」(エリック・ホブズボーム)
    ・「帝国主義」(ウラジーミル・レーニン)
    ・「クーデターの技術」(クルツィオ・マラパルテ)
    ・「読書術」(加藤周一)
    ・「The Place Of Dreams」(イスマイル・カダレ)
    ・「外国語上達法」(千野栄一)
    ・「受験サプリ」(リクルート)
    ・「松岡正剛千夜千冊」(松岡正剛)

  • 友だちに本をプレゼントはぜひ真似していきたい習慣。知への探求は人生を通じて継続しないと。

  • やっぱ勉強せにゃあかん、という気にさせる本。
    自分の頭で物考えないと怖いよな。最近の日本って、マジ物騒な方向に流されていると思うし。へらへら漂っててはいかんのだ、と反省しました。あと、佐藤氏のKindleの使い方がわかって、参考になった。

  • 教養の塊のような著者による読書ガイド。
    第一次大戦から始まった20世紀の課題は今も解決されていない、という意見は同感。資本主義の歪みを如何に緩和して帝国主義化を防ぐか、だと思う。
    また、今の本から100年後も残る本を探し当てるのは難しい、読まれ続ける古典には普遍的な論理が宿っている、は納得。その理解の為にも、中高の教科書レベルの内容を押さえよう…

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/62982

  • 2021/09/20

  • 実に耳の痛くなる話。『読書の技法』に続いて読んだ、著書2冊目の読書論。教養といえども、中高レヴェルの基礎を疎かにしてはいけないこと。それを、「受験勉強批判」と称して捨て去るのは、甚だ危険であると感じた。もう一度出直そう。

  • 難しい内容だった

  • 2章の読書周りの話は、前に読んだ著者の別の本と内容が被ってるので感想は割愛する。
    (教養共同体というキーワードは心に残った)

    この本の出版からさらに5年経っているが、今も「短い20世紀」の延長にあると感じる内容だった。
    世界はどんどん右傾化し、中国はさらに帝国主義を強め、空洞化した庶民はオンラインサロンという中間共同体に依存している。

    一方で会社のような組織レベルでは、資本主義社会の問題に対する解を見出しつつあるように思う。
    ティール組織は労働者を交換可能な合理的存在として見ずに、非合理な存在として見ているともいえる。
    あらゆる分野が多面的に絡み合っているため、今後も雑食的に読書をしていきたい。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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