真説・長州力 1951-2015

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797672862

作品紹介・あらすじ

長州力がすべてを語った! 在日朝鮮人二世として生まれた幼少期から、ミュンヘン五輪、噛ませ犬事件、WJプロレス崩壊まで、多くの関係者取材を通し今明かされる「革命戦士」の真実、その全歴史!!

感想・レビュー・書評

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  • よくぞ語ったと思ったが、引退後人気タレントになった現在を考えると、長州は昔からクレバーだったということ。

  •  世評に違わず、すっごく面白い。

     藤波との名勝負数え歌の時が一番熱くて、その後も海賊男のあたりは長州が見たくてもだえるほどだった。それから後はUWFが好きになって特にファンではなかったのだけど、プロレスを見ていた時には必ず長州がいた。長州をめぐるプロレス史解説でもある。トップアスリートはプロレスに対して冷ややかな人が多いのだけど長州はその代表だ。近年カミノゲで、愉快な側面に触れていたため、昔のおっかない感じが記憶からよみがえる。

     マサ斉藤はずっとすごく好きだったが、悪い意味でアメリカンな銭ゲバな側面を初めて知って引く。

     オレも専修大学出身で秋山とためなのだけど、レスリング部には全く接点がない。松浪先生のゼミを選択するチャンスはあって、同じクラスの女の子はそのゼミでエジプトかどこかに行っていた。楽しそうだった。松浪先生のゼミを受講していたら運命が違っていたかもしれない。

  • p472 みんなで、波を立てて、乗るのは一人だとは長州の言葉だ

    p483 何を得て何を失ったか
    得たものは、人を見る目。失ったものは家族

  • 社会の表裏・虚実を生きた長州力の伝記。オススメ!

  • 「小力」さんではなく、元祖、本物の長州力さんそのものが、長期間にわたり、冷静かつ多面的に描かれています。

    きっと、本人が書く自伝よりもずっと、吉田光雄さんと長州力さん自身が読み手に理解できるでしょう。
    それが田崎さんの描写力によるものなのは明らかです。でも、その田崎さんでさえ、何が本当で何が筋のあるドラマなのかわからなくなるような場面が何度かでてきます。

    プロレスには、魔力がある。

    プロレスをみてこなかった人、これからもきっと見ない人でも、その言葉が実感できるはずです。

  • ノンフィクション作家が追った、プロレスラー長州力の生涯。90年代のプロレスに興味があれば、読んで損の無い、高いクオリティ。
    長州力の生涯に迫っていくと、自然とそれがアントニオ猪木の狂気的存在に接近していく。エピローグで語られる、猪木の戦慄の一言が印象に残った。

  • もちろん、昭和プロレスファンとしてメチャメチャ引き込まれる逸話の数々が語られているんだけど、それ以上に人間 長州力=吉田光雄 のドキュメンタリーとして読みごたえあり。

    両親が朝鮮半島出身、レスリングのミュンヘン五輪代表、渋々入ったプロレス界、でもプロレスという魔界のど真ん中を、最強レスラーとして、変わらぬ姿勢で走り続けた人生。インタビューからは、心優しい吉田光雄の素顔が感じ取れます。

    同世代の昭和プロレスファンにはお薦めです。

  • 昭和のヒーロー長州力

     あまりに寂しい。谷津との決裂は知ってたけど、キラーカーン、マサ斎藤そして佐々木まで不仲になっちゃったとか。寂しいな。

  • 2017.6.6読了。図書館で借りた。

    とても長かった。
    長州以外のプロレスのこともいろいろ書いてあります。

  • 今までの歴史がわかって大変面白かった。ノンフィクション作家が書いたこともプラス要因。

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著者プロフィール

1968年3月13日、京都市生まれ。ノンフィクション作家。
早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。『週刊ポスト』編集部などを経て、1999年末に退社。
スポーツを中心に人物ノンフィクションを手掛け、各メディアで幅広く活躍する。著書に『W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇―』(新潮文庫)、
『偶然完全 勝新太郎伝』(講談社)、『維新漂流 中田宏は何を見たのか』(集英社インターナショナル)、『ザ・キングファーザー』、
『ドライチ』『ドラガイ』(カンゼン)、『球童 伊良部秀輝伝』(講談社 ミズノスポーツライター賞優秀賞)、『真説・長州力 1951-2015』(集英社インターナショナル)
『電通とFIFA サッカーに群がる男たち』(光文社新書)など。

「2019年 『ドラヨン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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