宮尾節子アンソロジー 明日戦争がはじまる

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 47
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797672916

作品紹介・あらすじ

ツイッターで公開されるや、たちまち数万を超えてリツイートされ話題になった著者の作品「明日戦争がはじまる」を中心に、現代社会を生きる日本人に深く突き刺さる詩の数々に写真をフィーチャー。

感想・レビュー・書評

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  • ◆Twitter経由で知った詩集。「明日戦争がはじまる」ーータイトルのリアリティに惹きつけられた。そんなこと、あるかもしれない。もうそれは明日なのかもしれない…読まずにはいられなかった。◆読んでみて私の心に語りかけてきたのは、ネットで見かける反戦・反原発などの政治的煽り文句とは異なるところにあった。それは「言葉」への想いと信頼。盲点になっているけれど在るもの、を「在る」と言葉で光をあててあげることーーattitudeはその先にあるのだ。
    ◆今回の読みのfavoriteの中でも特別なもの5篇。
    「帰り道」(そう。わかったつもりで繰り返しちゃうから、悔しい。)
    「慄え」(大切な人たちに最も伝えたかったこと。攻撃する言葉は両刃の剣。言葉を粗末に扱うことは、自分を粗末にするということ。)
    「ありがとう」(ちょうど今、個人的に沁みるよ…)
    「陽があたる」「ポートレート(又は月日)」(この二つの詩は同じに思える。わたしの理想・目標そのままだったので、出会えてとても嬉しかった。悲しいわたしが笑うのは、あなたの視線がわたしの悲しみに光をあててくれるから。わたしの言葉もあなたの悲しみに陽射しを届けてあげることができたならよいのに…)

  • 日常のことばから、自分につながる社会に向き合い、問い質す。

  • 詩のような 警句のような

  • シンプルな、言葉。
    行間の、言葉。

    胸に、残ります。

  • 詩集です。タイトルの詩も衝撃的なのですが、「慄え(ふるえ)」といういじめの詩もドキッとさせられました。「いじめは大丈夫?」と訊かれると「うちはされていないはず」と答えるのは妙だという作者。いじめはされている子よりしている子の方が多いはずなのに。 あっと思いました。耳に痛い言葉が並びます。 詩は研ぎ澄まされた言葉の羅列なので、心に響きますね。

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著者プロフィール

詩人。2014年SNSで発表した詩「明日戦争がはじまる」の爆発的な拡散で各種メディアで話題になる。『ドストエフスキーの青空』『女に聞け』他既刊詩集多数。音楽家とのコラボによる詩の朗読も注目されている。1993年現代詩ラ・メール賞受賞。

「2023年 『明日戦争がはじまる【対話篇】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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