冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場

  • 96人登録
  • 3.43評価
    • (4)
    • (12)
    • (17)
    • (4)
    • (0)
  • 15レビュー
著者 : 冲方丁
  • 集英社インターナショナル (2016年8月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797673319

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場の感想・レビュー・書評

  • 夫婦間に何があったのか、なかったのかは別問題として、留置所体験&日本の刑事司法の不条理として読ませてもらった。
    http://blogs.yahoo.co.jp/rrqnn187/14747262.html

  • この国の司法の歪みについては、佐藤優氏の著作の他、かなりの数のノンフィクションを読んでいたので、特に目新しい記述はありませんでした。留QLOくらいですか、知らなかったのは。
    冲方氏の「天地明察」「光圀伝」は傑作だと思っているので本書を拝読しましたが、心に響きませんでした。事情があることは重々承知しますが、妻との関係性や何故被害届が出されたかを明らかにしないで本書がノンフィクションとして成立すると思えません。中途半端で失望しました。

  • 2016年8月集英社インターナショナル刊。逮捕され、拘留されても、裁判が始まらない限り、その理由はわからないということが書いてあって、とても驚きました。冲方さんのケースが、まさにコレで、拘留9日後に不起訴になったので、どうしてこうなったのか、わからないままとか。不思議。でもまぁ理由は、冲方さんが考えついたと書いてあったことなんだろう。

  • 2017.1.16読了。社会の不条理は「喜劇」として笑い飛ばす態度こそ、倫理的かつ建設的なのだという逆説。


    国民もまた、司法組織というものに「けしからん」「許せない」「我慢できない」「我々をもっと安心させろ」といった、負の感情を背負わせている。

    「取り調べが可視化された場合、一部の国民が『こんなのは甘い、もっとひどい目に遭わせろ』と言い出しかねないのが怖い、という司法関係者もいる」



    不可思議千万なる現象
    ・無実の証拠となりうる「防犯カメラ映像」の存在を警察に知らせてはいけなかった!
    ・「奥さんが知らない場所で生活して、最低でも半年間は家族と接触しない」という念書。取り交わすと、警察に従順で迷惑をかける人間に非ずという証拠になる!

    裁判所というのはもはや人権を守る最後の砦ではなく、「国家権力を守る最後の砦」だということ(周防正行)

  • 吐き気がする警察・検察・裁判官の実態。ちょっとした悪意と1枚の書類で自分もたちまち同じ境遇に陥る恐怖。非常に重要な告発・風刺の本。取り調べ透明化、留置場実態改善のために国会で取り上げられてもいいし、教科書に載ってもいいと思うくらい。

  • 「天地明察」や「光圀伝」、またはアニメ「PSYCHO-PASS」なんかでご存知作家の冲方丁氏が奥さんへのDV容疑で逮捕って報道がされてしばらく経って、そういやその後どうなったのかなぁと思っていたらその頃の事を本にしてました作家って凄いですねって一冊。

    いや、下手なホラー小説よかより全然怖い。本当に怖い。警察・検察・裁判官などはまぁ当てにはならないよなぁドラマや小説とは違うよなぁとは思っていたけれど、まさかここまで酷いとは思わなかった。話半分としても酷すぎる。

    もうこの国では冤罪は有罪になるのがよーくわかった。あと警察の気分次第で逮捕されて留置所でエタヒニン扱いされるし、供述調書も警察の思うがままで、真実はどーでもよくって淡々と有罪にされていくってのもよーくわかった。

    勿論この本一冊で「警察やべぇ!」って思い込むのはあまりに稚拙だとは思うけれど、でもやっぱり不安になるよねぇ… これを喜劇として笑い飛ばす度量が果たしで自分にあるかと思うとこれまた不安になるな…

    あとはあれね、裁判官ってハンコ屋さんなので、ぺったん。

    確かに逮捕された段階では犯罪者でもなんでもないのに完全に犯人扱いってまぁ警察だけじゃなくって多くの国民の側にも問題あるよね。逮捕=犯人って考え方があまりに浸透していてもう警察の思う壺よ。

    ホント、怖い一冊。
    あと冲方丁先生保科正之の本書いて!!

  • 冲方丁さんが逮捕されたとは存じませんでした。
    多分ニュースだけでみたら、信じてしまっていたでしょう。
    小説や映画と言ったエンタメで知ったつもりになっている公権力は全然違うものだった。
    公権力の恐ろしさを描いた作品もあるけれど、そういう恐ろしさとは違う気がする。
    怖い。

    そんな中でずっとどこか客観的な視点を保てて、話す内容が一貫しているというのがすごい。
    事実だから仕方ないけれど、じゃあ実際なぜこんな事に?という部分がハッキリしない事、そしていまだお子様と会えていないという現実に及ぼした影響が後味が悪いしモヤモヤする。

    こうして発表できる方だからまだマシなのか、これもまた一方だけの意見だから全てではないのか、何が本当なのかわからない。

    自分には無関係と思ってしまうし、どこかで警察を信じている自分がいるが、そういう態度が公権力への圧力とエクスキューズになると思うと…。

    信頼できる弁護士さんを探せるのか
    黙秘する
    サインはしない

  •  とある作家に起きたDV容疑による逮捕から不起訴までの手記。
     まことに申し訳ないけれども、私は最初にニュースを聞いたときに、氏が実際に暴力をふるったと思ったし、不起訴と聞いても、被害者が起訴を取り下げたのか、と思っていた。
     しかし、これを読むと、拘置所の中で起きていることは、まさに「笑うしかない」状況であった。結局事件として成立していなかったようなのである。

     この作品は、作家として書かないと「グレーを黒とみられかねない」事件であり、説明しなければ今後の立場が難しくなる。
     そういう意味で、気を使うべきところに使った。配慮をもって書かれた、芸の細かい作品である。勢いだけでは書けないし、自分を客観視したすごい作品だなぁと思う。

     また、氏のように、自分の身に降りかかる事件について、説明できる場と言葉を持たない限り、逮捕されるだけで、人生にものすごいダメージを受けるだろうなと思う。
     確かに警察が有罪か無罪かを決めること。逮捕=有罪でなければならないっていう組織は怖い。人は絶対に間違えるのだから。
     しかし、果たして警察だけが悪いのかというと、どうなんだろう。公的機関が過ちを犯すことを良しとしない風潮があるように思う。過大な期待を抱いているというか。

     警察の逮捕の妥当性については、この本を読むと自分の認識の誤りに気付く。
     社会に対する諦めと建設的な提案をするために、何ができるんだろうか。

  • 【抱腹絶倒の喜劇?】
    そうしてしまいたい冲方さんの気持ちが感じられるけれど、なかなかそうもいかない、後味悪い感じの読後感。何でしょう、思考停止とはまた違う、例えるなら…いじめが起こっているのに声を上げずに静観している自分をみているような気分…?

    外からは見えなかった事実が、本や映画で少しずつ見えてきた今。
    とにかく、関心を向けること。
    まずはそこから行動を変えていきます。

  • 冲方丁さんの逮捕されたニュースを知っていたので、「結末はどうだったのだろう 今はどうされれいるのだろう」と思い読みました 冲方丁さんの立件の罪は結局のところ誰の仕業かわかないよう 一件の事の顛末とくに逮捕されたらどうしたらいいかは興味深かった

  •  貴重な体験談だが,『それでもボクはやってない』を観ていれば,それほど新しい情報はないかも。過酷な経験を喜劇として語れるのはフィクション作家ならではだと思う。しかし,著者ほどの社会的地位にありながら,弁護人に恵まれたのが純粋な偶然であることは驚き。出版社が顧問弁護士を手配するとかないんですかね?結果オーライとはいえ,その点が気になりました。

  • 作家の冲方丁が、身に覚えの無い 妻へのDV容疑で逮捕され、9日間勾留ののち釈放され、正式に不起訴になるまでの戦いを おもしろおかしく描いた作品

    非常に怖いです。
    火の無い所に煙は立つんだ‼︎ ゾッとした。

    もし逮捕されたら、黙秘 調書にサインをしない
    気をつけよう

全15件中 1 - 15件を表示

冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場を本棚に「積読」で登録しているひと

冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場の作品紹介

ベストセラー作家に降りかかった妻へのDV容疑。身に覚えのない嫌疑を晴らすために余儀なくされた9日に及ぶ留置場生活。そこから見えてきた日本の刑事司法の問題点と可笑しさを世に問う衝撃の手記。


冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場はこんな本です

ツイートする