アバウトアインシュタイン アインシュタインをめぐる70のミステリー

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著者 : 竹内薫
  • 秀和システム (2005年5月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (159ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798010755

アバウトアインシュタイン アインシュタインをめぐる70のミステリーの感想・レビュー・書評

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  • アインシュタインといえば、相対性理論を世に知らしめた天才的物理学者ですが、あとはユダヤ人でバイオリン演奏が趣味だということくらいしか知りません。
    考えてみれば、どこの国の人かもわからないため、(もう少し人間としての彼を知ろう)とこの初歩的テキストを読んでみました。

    物理学者は、文系とはかけ離れた人だと思っていましたが、彼は13歳にして、カントの哲学書をやすやすと読みこなしていたそうです。
    相対性理論の背後にある哲学的な考えはエルンスト・マッハ(哲学者・物理学者)の影響によるものだとか。
    そして、彼の物理学のやり方は、思考実験という、哲学的方法に則ったものだとも知りました。
    理系と文系は密接に結びついていることがわかりました。

    天才の名をほしいままにした、選ばれし人だと思っていましたが、実際には大学卒業後に大学に研究者として残れなかったのだそう。
    在学中にさぼり魔だったため、認可されなかったそうです。
    どの教授に、弟子志願の手紙を書いても、呼ばれなかったため、仕方なく職を探して、特許庁の役人になったと知りました。
    意外な半生に驚きます。いったんは研究畑を離れていたわけですね。
    それでもまた研究の世界に戻ってこれたのは、やはり能力があったためでしょう。

    象牙の塔の中で、ストイックに研究に人生を捧げた人だと勝手に想像していましたが、実は女性にだらしなく、大勢の女性と浮名を流したそうです。
    離婚歴もあり、子供たちとの関係も微妙だとか。
    研究面以外では、褒められた人間ではないということでしょうか。
    全てに完璧な人間はいないものだと、本を読みながら思います。

    1922年に来日した時には、ビートルズ的にアインシュタイン・フィーバーが起こったとのこと。
    物理学を目指した人も増えたことでしょう。
    彼が常に弾いていたバイオリンは、日本製だと知りました。

    世界一有名な「E=mc2(二乗)」の公式が、原子力発電、原爆の原理を導き出したという説明もありましたが、それよりも複数の視点を持つところにピカソとの関係性があったなどということの方が、文系の私には興味深く思えました。
    アインシュタイン以降、時間と空間は混ざるようになったので、「時空」という言葉をつかうようになったというくだりを読んで、人々の観念を一歩前進させたすごい人だとあらためて感じました。

    彼は、ドイツ人でありながら、ユダヤ系だったため、ナチスに追われてスイス国籍を取得し、さらにアメリカ国籍になったとのこと。
    複雑な人生です。
    遺言により遺体は火葬され散骨されたため、お墓はないそうですが、アインシュタインの脳は、遺体を解剖した医師が無断で保存していたとのこと。
    ただ、ホルマリン漬けにしていたため、電子顕微鏡による調査ができなくなってしまったそうです。
    脳は1230gで平均よりも小さいというのが、意外でした。

    死後もなお、時代や人々に翻弄され続けた彼。天才も苦労が多いものです。
    でも、彼の性格は、ニーチェのような気難しいものではなく、明るくあっけらかんとしていたようなので、彼なりに幸せな一生を送れたんだろうなと感じました。
    全くの門外漢ですが、イラストが多用され(といってもモチーフはほとんどアインシュタインでしたが)、平易な文章でまとめられているため、苦手意識を持たずにわかりやすく読める本でした。

  • アインシュタインといえば相対性理論というニュートン理論を覆した革命的な天才物理学者というイメージしかありませんでしたが、この本は竹内氏がその理論の概要も含めて、アインシュタインについて、分かりやすく解説をしてくれています。

    特に4次元空間の説明(p70)を読んで、昔からわからなかった4次元の世界が少しイメージできるようになりました。浦島太郎が「つづら」を開けたときに老人になってしまったカラクリも分かったような気がしました。

    以下に気になったポイントです。

    ・1905年の3月から9月にかけて、光量子、博士論文、ブラウン運動、特殊相対性理論(1,2)の重要な論文を書き上げている、特許庁に勤めていた時の余暇時間を活用した(p22)

    ・物体の長さとは、その物体の両端を同時に測らなくてはならない、相対性理論では観測者毎に同時の概念が異なるのが、”光速においては長さが縮む”ことになる(p54)

    ・相対性理論において、二人の観測者の間に相対速度がある場合、1)同時性の概念は一致しない、2)互いに相手が縮んで感じられる、3)互いに相手がスローモーションに見える、である(p57)

    ・アインシュタインはエーテルというそれまであると仮定されていた基準をなくし、エーテルに対する速度という概念を光速度一定に置き換えた(p65)

    ・光速に近い速度においては、ニュートン力学は使えない、相対性理論では速度の足し算は単なる足し算にならない、光速60%と光速60%をたすと120%になるのではなく、88%にしかならない、(V+u)/(1+(V+u)/C^2))である(p67)

    ・0次元である点を1方向に動かして「線」となる、線を一方向に動かして「平面」になる(広がる方向は2つ)と考えると、3次元立体を動かして(広がる方向は4つ)その軌跡を見ると、4次元世界を垣間見ることができる(p71)

    ・3次元立体を「2次元の中に2次元が入ったもの」とみなすと、4次元は「三次元の中に三次元が入ったもの」とみなすことが出来る(p71、図5)

    ・浦島太郎現象が起きるのは、地球へ戻るために、どこかで方向転換をする必要があり、その時に感じる加速度を感じることで、一般相対論の問題となって時計が客観的に遅れることによる、地球に残っている人間は加速度を感じないので、加速度を感じた宇宙旅行をしてきた方は時計が遅れる(p103)

    ・アインシュタインの相対性理論は、客観的な一つの視点ではなく、複数の視点から世界を記述する世界である、その点においてピカソとの共通点がある(p140)

    ・ニュートン理論が役に立たないのは、速度が光速に近い時や、重力・加速度が強い場合のみで、一般の場合には、これまで通りニュートン力学は通用する(p144)

    ・アインシュタインは頑なに量子力学を拒否し続けたので、次第に物理学研究の最前線から取り残された、その理由は量子につきまとう「不確実性=ボーア等の実証主義」を認めることができなかった
    からである(p135,154)

  • アインシュタインの人物像・生活・学業・功績などなどわかりやすく説明されている!相対性理論については、物理知識ゼロの私が読んでもよくわからなかったけど、それでも読みやすいことには違いなくて、少しだけ物理っておもしろいかも?と思えた。

  • アインシュタイン丸かじりの後に読もう

  • 70問の質問形式になっていて解答が見開きで書かれているので大変読みやすいです。
    また年代順になっているので(生い立ちから亡くなるまでの順序で)簡単な伝記にもなっているのでアインシュタインの人柄も判り面白かったです。
    でもこの書物の優れている点は特殊相対性理論、一般相対性理論がかなり解かり易く書かれている事です。
    概ねの内容は4ページほどで説明されていて、図に書いて人に説明出来るまでになるには、もう4ページほど読めば終わります。
    各ページ毎(書かれていないページも有りますが)に書かれているアインシュタインの言葉はそれだけで本になっているのを見た事が有りますが、なかなか面白いです。

    特にカーナビについて触れている項目は人に自慢できそうなのでお薦めです。

  • アインシュタインってどんな人?
    相対性理論ってどんな事?
    などの雑学を知りたい人にとっては、面白く読める本だと思います。

  • アインシュタインの逸話や言葉が面白かった。

  • 読みたい。

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