ポケット解説 丸山真男の思想がわかる本

著者 :
  • 秀和システム
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798015606

感想・レビュー・書評

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  • 自分が丸山真男の思想を全く知らないので、その手掛かりの理解のために、「ポケット解説」ならばわかるかと思って読んでみた。

    読後の感想は、正直これは入門書としてはどうかと思ってしまった。著者は個人的に丸山伸男のWebを運営しているようだが、著作や思想や方法論については調べてWEB上では盛り上がっているのかもしれないが、それを著者が消化して解説しているというよりも、コピー・アンド・ペーストしているようなつぎはぎの印象を受けた。

    また、例え話のつもりだろうが、エクセルの入力によってエラーがでる話や、神保町の三省堂の書店で政治分野が4Fから3Fに移動したことなどは、WEBの受けはよくても、個人的には例え話としてはどうかと思った。
    巻末には、東京女子大での公演記録を手書きメモから作っているようだが、書籍に載せるならば、録音してある程度再現するなどはしてほしいと思う。

    と、散々なレビューをを書いたが、本の目次やレイアウトがよいのか新書でいきなり思想を読むよりは、丸山真男の思想の全体像をつかんで次の本を読む土台はできた。個人的にはお勧めはしないが、図解のような簡単な入門書が類書にもないので、気に入った人は読んでみる程度の評価かなと思う。

著者プロフィール

著/田中宏和(たなか・ひろかず)
1969年京都市木屋町出身。コミュニケーション・ディレクター。ライター。同姓同名収集家にして一般社団法人「田中宏和の会」代表理事。一般社団法人東北ユースオーケストラ事務局長。渋谷のラジオ・番組プロデューサー。広告会社に勤務し、さまざまな広告、キャンペーン、プロジェクトの企画をおこなうかたわら、1994年よりはじめた田中宏和運動で、同一性と偶然性をめぐる哲学研究を行う。著書に『田中宏和さん』(リーダーズノート)、編著に『くらしのこよみ 七十二の季節と旬をたのしむ歳時記』(平凡社)、『ニッポンを議論しよう。』(フォーラム21 梅下村塾27期生/丸善プラネット)など。
※本書の印税相当額は、一般社団法人東北ユースオーケストラの活動費に充てられます。

「2020年 『響け、希望の音』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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