図解入門よくわかる病理学の基本としくみ (図解入門メディカルサイエンスシリーズ)
- 秀和システム (2010年12月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
- / ISBN・EAN: 9784798028354
作品紹介・あらすじ
なぜ病気になるんだろう?正常な身体との違いとは?病気とからだがやさしくわかる病理学が楽しくなる入門書。
感想・レビュー・書評
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病理学の入門書としては最高。とてもわかりやすい。2年生でいきなり病理をやらされて「???」となってしまった当時の自分に贈りたい。裏を返すと、もう4年になってしまった今となっては既に知っていることが多かった。なので私個人として賢い買い物をすることは失敗している。
病理でワケワカメとなっている人に超わかりやすく面白く総論を説明してくれている本です。各論は足りないかな(本文中でもそう言っている)。
CBTの病理がわからないわたしは仕方がないので本棚の肥やしにしているルービンを使って勉強します。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一般向けに書かれたようだが、「病理学」の性質上?わかりやすくはないと思う。他のことを考えながら読んでいたら、何が書いてあるかサッパリわからなかった。高い集中力をキープしないと医学用語のシャワーについていけない。俺は素人に毛が生えた程度なので、途中から文意をとらえるのが億劫になり、活字を目で追っかけるだけになった。
内容的には、入門書よりも一歩踏み込んで書かれている(気がする)。切り口がユニークなので、専門用語に馴染みがある医療関係者であれば、興味深く読めるだろう。入門者であっても医学用語に親しむ目的で読むのであればいいと思う。俺はもう少し解剖生理を勉強してからリベンジしたい。 -
門外漢にも分かりやすく、面白かった…はずなのに、読了まで随分と時間がかかったなぁ (^^;)
コロナ禍のなか、免疫力を高めようと始めたジョギングも1年超。身体の健康も少し気にしていたけど、この本を読むと血管・血液・血流の正常の維持がどれだけ大切かを思い知らされる。
病理(診断)学は形態学だそうだから精神系の病気は除くんだろうけど、「病気のほとんどは炎症」というのも目からウロコ。
文章は医学的な正確さを保つ範囲で平易、例えに置き換えた説明は分かりやすく、カラー画像多数も医学関係者以外には理解の助けになる。なるほど、確かにこの内容と分量ならば執筆期間3年はかかるわな…。
所々に挟まれる臨床医への思いというか姿勢の相違というか…は、臨床医の側からの話も(この本くらい平易な言葉で)聞いてみたくなる。
気になったのは誤植&改行後の一字下げの間違いの多さ。かなりの大部とはいえ、もう少し丁寧な編集であってもよいなぁ。
それから、自身による著者略歴が秀逸! -
医者以外のバイオサイエンスに係わる人向けの病理の本です。
仕事で病理を見る機会があり購入するも、時間がかかった。
それでも勉強になりました。 -
面白く勉強になりました
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わかりやすい
ほぼ総論のみだが、循環障害は注射で説明してあったり、他書にはないわかりやすさがある
また、前編カラーで非常に見やすい
是非各論の本も出してほしい -
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:491.6||T
資料ID:51100255 -
どのようにして病気になるのかから始まり、それぞれの病気の各論につながるよくまとまった本だと思う。
病理学には、病気を解明する「研究分野」と病気を診断する「臨床分野」があり、どちらも観察から始まっている。また臓器別に講義をする大学も最近は増えているそうである。
病理学総論で内因と外因に触れ、攻撃因子と防御因子のせめぎあいであることから総論のの必要性を説いたうえで、各論に入る。
各論では、・遺伝子異常と発生発達異常、・細胞の損害を修復、・代謝障害、・循環障害、・ほとんどが関係する炎症、診断が必要な腫瘍、病理学の診断に使うツールがコンパクトにまとまっていた本だった。
病理学の入門書の中では、個人的には一番良かった。