採るべき人 採ってはいけない人 採用に悩む小さな会社のための応募者を見抜く技術

著者 :
  • 秀和システム
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本棚登録 : 111
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798048147

作品紹介・あらすじ

面接では好印象なのになぜ入社後にガッカリするのか?米国発の最強の行動分析で応募者の心に向き合い、学力や経験に関係なく、最高の人材を採用する極意。

感想・レビュー・書評

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  • 「採ってはいけない人」はどう言った傾向があり、どんなリスクがあるのか、一見良さそうに見える人が入社後活躍しない理由が分かりやすく書かれている。
    採るべき人の定義も書かれているが、結局は面接では見極めるのは難しく、前作同様自社のアセスメントテストが重要という結論に感じてしまうのは残念。

  • 前半はほぼ考え方になり、結局、何を見極めたら良いのかということを早く知りたい人にはしびれが切れる。

    後半でポイントが整理されていくが、この話題は明確に言えるものでもなく、ある程度ふわっとしたポイントになってしまう。ここで意見は分かれると思うが、もやもやが残るか、ある程度自分なりに解釈をするか、アセスメント研修を受けないとどうにもならないため研修の宣伝と受け取るか。

    個人的には、前半の概念的なところでも気づきはあり、採用時だけでなく、今の自分の周りを見回してみて色々なるほどと思えることがあった。採用に関しても新卒採用も中途採用も関わる機会はあるため、視点としてエッセンスを取り入れてみたいと感じた。

  • 面接にて、「今度、新しいプロジェクトを立ち上げるのだがやってもらえるかね」ときいて「はい!頑張ります!」という人と「やってみないとわかりません」という人、どちらを採用するか?この場合、本当の逸材は後者だという。優秀な人材であれば迎合はしないらしい。
    期待はしていなかったのだが、予想以上によい内容だった。採用、に限らず、人を見極めるためのビジネス本としても良い。

  • グループワーク応募は大きい会社でならやりそうだが、中小企業では聞きそうになくあまり参考にならなかった。そのほかの部分もそりゃそうだよなと思うようなことだったり、狙って一般常識的なことから外して書いているような感じがしてあまり好感が持てなかった。

  • 人事担当者も、就活生も、どちらも読んでおくとよい本。
    面接では好印象なのに、仕事をさせてみたら期待外れの人材…自分がそうでないかと気がかり。

    真の逸材=「考える力(概念化能力)」+「大人の意識(成果意識)」
    資格、学歴、語学力という持ち物にとらわれない。
    面接官が望む答えを出すだけの人材は危うい。

    頭の回転がよく、情報をすばやく出力できる人間は「作業領域」は得意だが、「問題解決領域」(管理者)は不得手。型や経験値依存では、未知の事態を乗り切れない。
    「対象と向き合う力」がある人。

  • 「この手の応募者には要注意」というひな形を提供してくれる。ただ基本的に著者の会社のアセスメントプログラムをアピールする前提なので、本の記述はさわりだけで浅い。

    「『人は教育して変えていけばいい』と信じ育成への使命感に燃える社長や上司が少なからずいるが、人が20年以上かけて自分の中の奥深いところに根付かせてきたものを、職場で知り合った他人が教育によって変えられるというのはかなり無理がある」

    ・・・身もふたもないが、それだけ採用が重要というポイント。合わない人材はどんどん辞めて流動していくような社会であればよいが、日本の硬直的な労働市場ではむしろ能力が低い人材ほど会社にしがみつくので、採用の判断ミスはクリティカル。

    にも拘らず、短時間の採用面接だけで、長い時間をかけないと現れてこない「仕事力」を見極めるのはどだい無理。

    「発言しない人」をどう判断するかは永遠の課題だが、重要なのは「分からなくて単に黙っている人」より「分からなくてもよくしゃべる人」がいかに多いこと。その手の人材に騙されないこと。

    与えられた情報に意識を集中して、その処理に取り組む行動(内向)と、他者からの情報に心を寄せる行動(外向)を繰り返す人が生産的な思考を実践できる逸材。

    質問について:
    単に自分の不安を解消しようとする質問(入社後の研修、転勤の有無などなど)ばかりする人で、心が強かったためしはない。

  • サブタイトル通り、
    限られた採用活動の中で応募者を見抜く技術の紹介。
    非常にわかりやすかったし、説得力も感じた。

    仕事力は「概念化能力」と「成果意識」。
    これらは「対象に向き合う力」に視点を絞ると見えてくる。
    人を見極めるだけではなく、
    自分自身を見直す機会にもなるのでよかった。

    「概念化能力」に見覚えがあると思ったら、
    著者の別の本を読んだことがあったようだ。
    "デキる部下だと期待したのに、なぜいつも裏切られるのか?"
    基本的には似たような内容が書かれていると思うのだが、
    あっちは★2つでこっちは★4つ。
    おそらく本書の方が
    「採用時に人を見抜くための行動分析」
    に絞っているため、
    具体的にイメージできしっくりきたのだろう。

  • いろいろと気づかせてもらった1冊。結論から言うと”自分本位かどうかを見抜けるか”。この本の主旨からはずれるが、自分自身がこの傾向にあることが採ってはいけない人の事例を読んでいて感じた。他人には気づかれていないと思っていたが恐らく今まで気づいていて黙っていてくれただけだと思う。今年の最後に良い本を読めたと思う。

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著者プロフィール

奥山 典昭(おくやま のりあき)
◎概念化能力開発研究所株式会社代表取締役
◎アセスメントセンターのプロフェッショナルアセッサー(人材アセスメント職人)

1960年に東京で生まれる。関西大学法学部(体育会ラグビー部)卒業。商社の香港現地法人に5年間駐在したのを皮切りに国際畑を歩むが、35歳を過ぎてヒューマンビジネスへのキャリアチェンジを決心。たまたま飛び込んだ人事系コンサルティング会社で出会った「アセスメントセンター」という米国発の行動分析手法に強い衝撃を受け、「この凄いノウハウは、人の問題に苦悩する小さな会社の経営者のために使われなくてはいけない」という使命感に燃えて、1999年に会社を設立。以来、アセスメントしたビジネスパーソンと大学生の数は、約27,000人(2022年3月末日までの実績)を数える。近年は、採用アセスメントを顧客企業において内製化させる仕事が増え、若い人たちに「人を見極める技術」を伝える日々を楽しんでいる。著書に『間違いだらけの優秀な人材選び』(こう書房)、『採るべき人 採ってはいけない人(第1版)』(秀和システム)などがある。

「2022年 『採るべき人 採ってはいけない人 第2版 採用に悩む小さな会社のための応募者を見抜く技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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