だれが「音楽」を殺すのか? (NT2X)

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著者 : 津田大介
  • 翔泳社 (2004年9月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798107035

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だれが「音楽」を殺すのか? (NT2X)の感想・レビュー・書評

  • 著者のネームバリューの質が不味過ぎて、あまり表立って紹介できないのが残念な良書。2002年から2004年にかけて、音楽業界近辺で巻き起こっていた諸問題について書いたもので、やはりこの分野について精通しているだけに、しっかりとした記述や問題提起が多いです。ホント、専門外の分野に手ェ出さなきゃよかったのに。

    それにしても、この当時と現在とで、レコード協会があまり変わってない気がするのですが…。

  • なんでもそうだけど利益とか儲けとか、そこがからむと途端につまらなく先細っていくんだろう。

  • 津田さんの本を読んでみたくて手にとったが、流石に古すぎたので最初だけ読んで断念。

  • [ 内容 ]
    迷走するオンガクのオキテ ―― 輸入権、CCCD、違法コピー。
    いま日本の「音楽」を取り巻く状況がおかしい。
    CD売上げは年々下落し続ける一方で、レコード輸入権やCCCD、違法コピーといったさまざまな問題がアーティストと音楽ファンのあいだに深い亀裂となって横たわり、デジタル時代の新しい音楽の楽しみ方を見失わせてしまっています。
    本書は、いまの音楽業界のなかで複雑に絡み合った数多くの「論点」を、さまざまな視野から鋭くあぶり出し、アーティストと音楽ファンそして音楽業界の行き方を模索します。

    [ 目次 ]
    1 レコード輸入権―洋盤が聴けなくなる?(レコード輸入権とは何か?;輸入権の導入経緯 ほか)
    2 CCCD―コピーできないCDの悲劇(なぜ突然こんなものが導入されるようになったのか?;CCCDの仕組みと再生機器の問題 ほか)
    3 違法コピーとファイル交換(まず「違法コピー」について考えよう;許せる違法コピー?許せない違法コピー? ほか)
    4 音楽配信サービス―埋まらない日米の格差(音楽配信サービスの変遷;なぜ日本では音楽配信がブレイクしないのか? ほか)
    終章 音楽のこれから(いまでもトランジスタラジオは「キミの知らないメロディ」をキャッチしているか?;音楽メーカーと流通の問題 ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  •  日本の音楽業界のCD総生産量は、1998年の6075億円をピークに5年連続で減少、2003年には約4000億円まで落ち込んだ。音楽業界のお偉いさんは「売り上げ減少は違法コピーのせい」としてCCCD(コピーコントロールCD)を導入する。がしかし、ここまで音楽が急速に売れなくなっているのは、本当に違法コピーのせいなのか? 
     著者は以前から「音楽配信メモ」という自らのサイトでこの問題について言及してきた自称“音楽好きインターネット系ライター”。この本では、音楽CDのコピー問題について解説しているだけではなく、その背景にある音楽業界の構造的な問題にまで迫っている点で、すごく勉強になるし、現状に対して優れて説得力のある評論になっている。

     一貫して、音楽のそもそもの出発点であるミュージシャン側の意向を重視している姿勢に好感が持てる。音楽はただの「産業」ではなく、ミュージシャンとリスナーとのコミュニケーションである、という根っこの姿勢がしっかりと見える。だから、「CDはひとつのフォーマットに過ぎなくて、インターネット時代に合ったあたらしいシステムが必要だ」という提言が、浮き上がらずにしっかりとこちらに届くのだろう。
    (とくに、〈これは著者本人の仕事ではないが〉ミュージシャンの公式サイトから本書に転載された元「サニーデイ・サービス」のフロントマン曽我部恵一のインタビューは、必読!)

     導入に積極的だったSME・エイベックスの2社が、ほぼCCCDから撤退したことで、ちょっとだけ読書の旬を逃してしまった感はあり。でも、けっして「全廃」ではないし、今後あらたな形でコピー・コントロールの問題は浮上してくることも考えられる。
     インターネット、およびファイル交換ソフトの普及により、音楽業界はCDをプレスして売る、というビジネスモデルが従来通りのやり方では成り立たなくなってきた。しかし、同様の問題は、今後あらゆるコンテンツ産業に波及していくだろう。音楽業界の今を俯瞰するだけでなく、今後の「著作権vsコピー文化」にどういう姿勢で臨むのかという態度を見極めるためにも、多くの論点を抽出できる好著。
    (2005年、初読時の感想です)

  • CCCDがいかに愚かなものだったのかがよく分かる。少し昔の本だが良書。

  • なんとなく、だれが音楽を殺したのかが分かったような気がするけど。とにかく今の現状はどうにかならないものか…
    http://www.ne.jp/asahi/behere/now/newpage115.htm

  • 音楽業界「も」やばい

    1.レコード輸入権 ‐輸入版の輸入を禁止する権利をレコード会社に与える
              ‐還流CD問題対策(還流CDは正規品なのになぜ規制?)
              ‐洋楽輸入盤が輸入禁止になる可能性(日本にCDを輸出するかは欧米企業の自由)

      ⇒日本のレコード会社が海外向けに正式にライセンスを許諾した正規盤が安く日本に入ってくる
      ⇒音楽業界は自国の産業を保護するために安い輸入盤を規制したかった
      ⇒海賊版の輸入を防止しようとする意図はない

    音楽業界は大げさに保護されている!!!①再販売価格維持制度
                      ②レコード輸入権

    音楽ファンの意向は一切無視

    なぜ音楽業界は保護されるのか→国内のCDの価格が高すぎる→なぜ価格競争をしないのか

    日本のレコード会社の事情(輸入部 VS 洋楽部:輸入盤にはないおまけが会社の負担に…)


    2.CCCD(コピーコントロールCD)

    CCCDの問題①CCCD=規格外のディスク→レコード会社は再生できない可能性のあるディスクを販売している
         ②すべてのコピーを防止できるわけではない

    ⇒CDを買わずに全てを違法コピーで済まそうとするユーザーには効果がない
     逆に、普通にCDを購入する一般ユーザーに不利益を与える可能性

    原盤権の所有元の問題
    iPodとの関係
    消費者権利を侵害していることが問題

    次世代CD→普及には問題が多い
    次世代CD購入時に、ネット上で圧縮音源をダウンロードできる仕組みが作られるのが良いのでは…

    3.違法コピーとファイル交換
    私的複製 ×消費者の権利 ○著作権者の権利を制限
    消費者の中で音源の価値が低下

    私的録音録画補償金 :CDレンタルの問題

    中古市場の問題広まってナンボという考え=音楽が広まるプロセスに価値がある
    新しいビジネスの仕組みが必要

    ファイル交換ソフト(視聴制度)でCD自体の売り上げが上がった例もある

    4.音楽配信サービス
    音楽配信が成功するポイント①カタログ数が豊富
                ②価格に値ごろ感がある
                ③ユーザーにとって使いやすいDRM(デジタル著作権保護機能)

    日本独自の成功例=着うた→曲の選択、購入から実際に聞いて楽しむまでを一つの端末で完結

    FMラジオの質の低下+JASRACのオンライン上での厳しい視聴制限→新しい音楽に触れる機会が減る

    クリエイティブ・コモンズ:新しい著作権利用システム

    著作権が大事か、それとも音楽文化そのものがだいじなのか

    リスナーを信頼してくれたアーティストには全力で応える
    自分が良いと思った音楽にはきちんとお金を払う
    そのような環境を作るために、アーティスト、レコード会社、リスナーすべてが知恵を絞るべき

  • 主観ばかりで書かれても困る。どうしてそう言えるのかって疑問がわきまくったし、何か言いたいのならそれなりのデータを示してくれないとさっぱり納得できない。別に面白くないこともなかったけど。

  • 「リスナーを信頼してくれたアーティストには全力で答えよう。自分が良いと思ったコンテンツにはきちんとお金を払うようにしよう。そういう環境を作るためにアーティスト、レコード会社、リスナーすべてが知恵を絞るべきだ。」
    音楽を生かしたり殺すのは業界関係者だけじゃなくて、自分たちリスナーにも責任があるということがよく分かった。反省。

  • この本が発売された2004年時点の状況(CCCDとか、音楽配信サービスの状況とか)を懐かしく感じながら読みました。

    商業音楽を取り巻く状況は、現時点(2010年7月)で、良くなっているところも、悪くなっているところも、いろいろあると思いますが、1人の音楽好きとして、時代の流れを感じていたいと思っています。

  • 2004 著作権法は時代遅れ

  • 内容はわかりやすく考えさせられることも多いが、今となってはすでに過去の話も多数。それだけ活きている世界であるしこともわかる。だからこそ読んでいて良かった。

  • 音楽業界に身を置く者としては身につまされることも多い本。
    しかし、現在の音楽業界にある主な問題を判りやすく考察した本が他に見当たらないので、大変勉強になりました。

  • CCCDの話がメインですが、うちのチームっていうより音楽のみなさん読んだらいいかもね。

  • 分類=音楽・著作権。04年9月。

  • 個人サイトで趣味の一環として物事を追及しているものと、専門的に物事を追求する本職のライターとの間には決定的な違いがあるように思う。文章能力、構成力もそうであろう。お金をもらっているのも、大きな違いである。しかし、一番の違いは、物事追求において最も重要なものの一つであろう「情報」収集能力の差ではないだろうか。今回この作品を読んでいてそう思うに至った。

    この作品は、書名からして、たぶん佐野眞一の「だれが「本」を殺すのか」(プレジデント社)の影響を受けているのだろう。佐野眞一が本好きの立場から業界の諸問題を取り上げ批判していったように、この作品の著者は音楽を愛する一リスナーとして、今の音楽業界の有様や様々な問題に対し、真っ向から分析・批判を行っている。ここまでだったら、私もこのサイトで行っていると胸を張って言える。問題意識および、それに対する考えや結論に関しても、大方同じだとも言える。だが、問題意識や結論が同じだとしても、何故そう思ったのか、何故そういった結論に達したのか、の「論証」に関しては、その限りではない。論証のために用いた情報の量・情報の精度があまりに違いすぎるからである。
    インターネットの時代になって、匿名で且つ不特定多数に情報を提示できる環境が整ってからというもの、良くも悪くも今までだととても表に出なかったであろう様々な情報について、容易に授受できるようになった。その反面、嘘っぱちの情報が数多く溢れ出す問題や情報だけ勝手に歩き出す問題も生じるようになったといえる。もちろん、世の中には実に優れた分析・評論を行っているすばらしい個人サイトも多々あるが、各々の内容でどうしても偏りが出てしまう場合や系統だってまとめられていない場合が多い。自分自身でその情報をどう受けとめ、どう処理するかに関し大いに悩んでしまうのが、実にやっかいな問題のである(管理人の読解力不足だと言われれば、それまでだが・・・。)。
    そして、このこととは話がずれるものの、パソコンにはない「本の利点」も大きく影響している。パソコンと違い、本はどこでも読める。さらに、情報密度が高い。本と同じ文章量のサイトがあったとしたら、とてもじゃないが読む気が失せる。何だかんだ言いながらも、「本」という形態が存在しているのと、個人的にも「本」が好きなのには、このことがあるからである。つまりは、物事の理解をより深めるには、依然として「本」が一番なのだ。

    話がだいぶそれてしまったが、今作では、「CCCD」「輸入権」「デジタルコピー」といった今の音楽業界ならびに聞き手にとって避けられない問題について、緻密な取材と関係者のインタビューを通して分析している。特に前者2項目の問題を生み出した業界に対する容赦ない批判は、読んでいて納得させられるものがある。こういった業界の愚かな対策が、ますます自らを死地へと追いやっていくことに全く気付いていないことをこれでもかと提示する。わかりやすく筋が通った論証もさることながら、著者の音楽に対する強い思いを感じ取れるのが、今作の一番の魅力ではないだろうか。

    自分でもこれら問題に関して述べてきたのだが、改めて関係者の著作を読んで、ちょっとクサイ表現になるが、業界を腐らす元凶となっているレコード会社の戦略や、音楽を全く愛していない人物に対して断固「No」と突きつける必要があると感じた次第。一人一人の力は確かにたいしたことはないだろう。それでも、まずは業界に生じている問題を認識し、きちんと自分の考えを持ち、出来る範囲で行動をとっていくだけでもだいぶ違うのではないだろうか。サイトで意見を述べるのもその一つだろう。そうして少しでも同じ考えを持つ者どうしで考えが共有化できればいいのではと考える。

    恥知らずとしかいえないCCCDや輸入権を生み出した... 続きを読む

  • ものすごく内容の厚い本だ。
    非常に詳細に調べられている。
    これだけすごい本はめったにないと思う。

  • 正直読破するのにかなり骨が折れました。内容は超真面目でわりと社会性の強い本著。

    輸入盤規制、CCCD、PCでの違法コピーやwinyなどP2Pによる音楽ファイル交換などなど昨今の音楽業界の抱える暗部、問題点を丁寧な取材によりクールかつリスナーサイドの視点で論じています。なんで日本で音楽配信がブレイクしないのか?など利権とがっつり絡みまくりの音楽業界の内情も。

    詳しい内容はとてもココで書ききれないので興味を持った方は購入して読んでみては?けっこうな読み応えですが。

    CCCDに関する項での元サニーデイ曽加部恵一のインタビューの中で「コピーでも何でもいいから聞いてもらいたいし、自分達も金がないから連れから借りてダビングしてそうやって聴いた音楽に心が突き動かされた」的な発言にちょっと感動。

    i-pod自体はあったら便利だしプロダクトデザインも秀逸。が個人的には音楽をデータ化して持ち歩く行為は嫌いかも。あと電車ん中でシャカシャカ音漏らしてる奴も嫌いです。

  • まさに迷走しているとしか思えない音楽業界。 そこで何が起こっているのか? 何が問題なのか? 消費者と言うより音楽ファンの立場から捉えた本  この本が出てから音楽業界に変化が、そして光明が見えてきたのは偶然か?!

  • 現在、「音楽」が直面している問題について、分かりやすく説明している。CCCDや輸入権の問題について論じている、ほとんど唯一の書ではないか。ただし、内容は既にネット上などで明らかになっていることばかりで、いわゆる「新事実」はなく、少々物足りない感じではある。

  • 音楽好きな人必読。

  • CCCD関連の書籍ではいちばん読みやすかった。

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