ビジネスモデル・ジェネレーション: ビジネスモデル設計書 ビジョナリー、イノベーターと挑戦者のためのハンドブック

  • 翔泳社
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798122977

感想・レビュー・書評

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  • 考える道筋としてはすごい本。
    頭の中に新しいOSを入れたみたい

  • 経営専門外の私には難しかった。
    図解してもわからないものはわからない。

  • ビジネスモデルの作り方を解説している本で、ちょっと新しいビジネスを作れそうな気分にしてくれる本です。

    基本となるフレームワーク(キャンバス)の解説に始まり、次に、世のビジネスモデルがどのような仕組みになっているか(パターン)を説きます。

    次いで具体的にキャンバスをどのように描いていくか(デザイン)、外部環境も踏まえてそれが良いのかどうかを見る方法、そしてここまでのまとめ=ビジネスモデルのデザインプロセスという流れです。

    ビジネスとまでは言わなくとも、自身の企画を考える・良し悪しを見るのにも使えそうです。

  • 9つの構築ブロックから成る”Business model Canvas”というフレームワークに基づき、「Pattern」では、仕組みの典型的パターンを、
    「Design」では、ビジネスモデルの発想法について、「Strategy」ではマクロな視点でビジネスモデルを俯瞰している。

    内容的には◎なのですが、読者レビューにもある通り、
    1) なぜ Business model canvas は有効なのか
    2) ほとんどの業態が果たしてこの Business model canvasで説明できるのか
    の疑問に答えてないので、ストレスがたまる感じです。
    でも、社内でビジネスモデルを議論する際の共通言語(ツール)としては素晴らしいと思いました。

    最後に、惜しむらくはこの横長サイズ。電車等移動中など隙間時間に持ち歩いて読むのには適しませんorz 原著は読んでいませんが、高校生レベルの平易な英語で書かれているそうです。

  • コストと収益や、サービスと顧客、パートナーとの関係を、
    仲間と共有するために、自分にもしっかりわかるように、
    可視化するためのツールだと思う。

    構造を整理し、何が強みで、どういうことができるのか。
    さらに他のツールと組み合わせることで、
    観点の違うところからのアイディアを包括することができる。

    最初は既存のビジネスモデルを対象に分析、
    そして自分たちのビジネスモデルの構築に生かすことが、
    このツールを利用する方法だと感じた。

    最後に。
    ビジネスは一人でできないので、
    仲間必須と思わせるツールです。

    (以下抜粋。○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
    ●共感マップ(P.131)
     「シンプル顧客分析ツール」とも呼ばれるこのツールは、
     顧客のデモグラフィックな特徴だけでなく、
     彼らを取り巻く環境や行動、関心、願望を理解するのに役立ちます。
     最終的には、顧客が何にお金を払うのかを理解することができます。

    ●時間単位でのプロジェクト請求を過去のものにすることを目指していますが、
     どうすればよいかまだはっきりしていません。
     ①大きな問題を概説します。
     ・典型的な戦略コンサルティングの顧客について考えてみます
     ・顧客セグメントと産業を選びます
     ・戦略コンサルティング会社に関する最も大きな5つの問題を記述します。
      共感マップも利用しましょう。
     ②可能性を生み出します
     ・あなたが選んだ5つの問題について詳しく見てみましょう。
     ・ビジネスモデルについて多くのアイディアを出してみましょう。
     ・5つのアイディアを選びます。
     ③ビジネスモデルのプロトタイプをつくりましょう
     ・5つのアイディアのうち、3つの最も多様なアイディアを選びましょう。
     ・ビジネスモデルキャンパスの要素をスケッチして、
      3つのコンセプトを発展させましょう
     ・それぞれのプロトタイプの良い点と悪い点について注釈をつけましょう

    ○ただし、画期的なアイディアは、
     強い抵抗を引き起こす可能性もあることを心に留めておいてください。(P.253)

    ○分析をやりすぎると、生産性が低いと認識されて
     上級マネジメントからのサポートを失う危険性があります。(P.253)

  • あの会社ってどうやって儲けてるの?ほんとに広告収入だけで成り立つの? このサービスってどうして採算があってるの? そんな風に疑問を持つことって、Google以降多い。

    本書は、パートナー企業との関係からCSの実践まで、企業活動の頭と尻尾を、ビジネスモデルキャンパスというフレームワークのまな板の上に乗せるツールを提供してくれる。

    「何となく」を徹底的に排除し、収益モデルの最適化に向けたファシリテーションを与える。そのインセンティブに富んだファシリテーションで自発的なタスクを発生させ、かつそれを自社内から出て同じプラットフォームで議論させるという、相当な汎用性がないと実現しないであろう壮大なプロジェクトが、目の前で実現しかかっている。そんなワクワク感を与えてくれたと感じました。

    凄くスタイリッシュなデザインの一冊ですが、野中郁次郎先生や神田昌典氏がゴリゴリに推す一冊でもあります。

  • 一回読んだだけじゃよくわからなかった。
    読むより行動してみないと理解できないかも。

  • 「ビジネスモデル・キャンバス」というツールを使い、9つの要素(顧客セグメント/提供する価値/チャネル/顧客との関係/収入の流れ/主なリソース/主要な活動/パートナー/コスト構造)を組み合わせて分析→着想することで、ビジネスモデルをジェネレーション(生成)する方法を示す。

  • 編集日:2013年7月22日 & 2013年9月30日 & 2013年10月1日 & 2013年10月2日

    ノートにまとめあり。



    ★ビジネスモデルとは・・・
    『 どのように価値を想像し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの 』

    この本の最大の趣旨:470人で作ったビジネスモデルキャンバスという共通言語をもとにデザイン思考(≒しつこいほどの最善の選択肢の探求)を行うことで、新たなモデルを作ろう!というもの。

    p.157のビジュアルモデルキャンバス、いい感じ。真似したい。


    Canvas

    ◯9つの構成要素

    CS|顧客セグメント・・・
    マルチサイドプラットフォーム:2つ以上の顧客セグメント(基盤)を持つこと ex.クレジット会社、フリーペーパー

    VP|価値提案・・・
    定量的(価格・スピードなど) 定性的(デザイン、経験)
    例:パフォーマンス、カスタマイゼーション、新奇性、デザイン、ブランド、価格、コスト削減、リスクの低減、アクセスのしやすさ、快適さ/使いやすさ

    CH|チャネル・・・
    直接(営業、Web) 間接(自社ショップ、パートナーショップ、卸売)

    CR|顧客との関係・・・
    パーソナルアシスタンス、専任のパーソナルアシスタンス、セルフサービス、自動サービス、コミュニティ、共創

    R$|収益の流れ・・・
    一見客による取引収益/既存客による二次収益
    商品販売、使用料、定額制、レンタル/リース、ライセンス、仲介料、広告
    価格メカニズム:固定(統計より)と変動(市場より)

    KR|リソース・・・
    モノ、人、金、知

    KA|主要活動・・・
    製造(設計、製作、配送)、問題解決(教育、トレーニング)、プラットフォーム(継続開発、管理、広報など)


    KP|パートナー・・・

    主な形態
    1.非競合企業による戦略的アライアンス
    2.競合企業との戦略的パートナーシップ
    3.新規事業立ち上げのためのジョイント・ベンチャー
    4.確実な供給を実現するためのバイヤー・サプライヤーの関係

    動機|
    ・最適化と規模の経済(コスト低減)|外注・インフラ共有
    ・リスクと不確実性の低減(ex.ブルーレイ開発)|技術共有・共同開発
    ・リソースと活動の獲得|委託、ライセンス供与

    C$|コスト構造・・・
    コスト主導(ex.LCC)・価値主導(ex.高級ホテル)


    Pattern

    ◯主な5つ
    アンバンドル
    ロングテール
    マルチサイドプラットフォーム
    フリーミアム
    オープンビジネスモデル(M&A,R&Dなど)

    (サブスクリプション:一定期間利用への代金支払)

    ◯Google

    [基本ビジネスモデル]

    ・ターゲティング広告(Adwords)⇔広告主
    ・無料検索(Google.com)⇔閲覧者
    ・コンテンツの収益化(AdSense)⇔製作者

    [主要活動]
    1)検索インフラの構築と管理
    2)(3つの)サービスの管理
    3)リーチの拡大

    -高度に複雑化されたアルゴリズム(検索とマッチメイキング)と屈強なITインフラにより実現している。

    [この章で感じたこと]

    ・いかに多くの人を集められるか?(ロングテール:販売者、プラットフォーム:複数サービスのユーザー、フリーミアム:会員となりうる母数ユーザーなど)

    ・ネットやIT系に偏っている印象(or新しいビジネスモデルパターンがIT業界に多いということか)

    ・やっぱりプラットフォームを作れるとでかい(→オフラインでの移動時のプラットフォーム)


    Design 

    ◯6つのテク
    ・顧客インサイト|ビッグデータとの関連
    ・アイデア創造
    ・ビジュアルシンキング
    ・プロトタイピング

    "あなたは次のどちらの方向に進みたいですか。協力な新しいビジネスモデルのプロトタイプを作る時間を取ったことによって、ゲームの頂点にい続けるか。もしくは、既存のモデルを維持するのに忙しくて、脇に追いやられてしまうのか。新しい、ゲームのルールを変えてしまうようなビジネスモデルは、深く絶え間ない探求から出てくると確信しています。"

    ・ストーリーテリング
    ・シナリオ

    変革への障害:「壊れていないのなら、修理するな」という思考

    [この章で感じたこと]

    アイデア創造に関して
    収束のフェーズの説明が弱い気がする。
    >>
    p.135 専門知識で。 

    p.142 基準(想定実行時間、顧客の抵抗度、インパクトの強さなど)の設定後、3〜5つのアイディアをキャンバスやプロトタイプに落とし、議論を。

    p.143 多様なメンバーによる公平性・妥当性で。


    条件:実現性

    プロトタイピングに関して
    stargineにおいては、まだちょっと詳細なキャンバスと荒いシミュレーションしかできてない。早くフィールドテストをやらなきゃ。



    Strategy 

    ◯キャンバスを再解釈する4つの方法

    ・ビジネスモデル環境

    ・ビジネスモデル評価

    売上に対する利益率(2005年):amazon 4.2% google 23.9% ebay 23.7%

    ・ブルーオーシャン戦略におけるビジネスモデル


    "注目スべき点は差別化とコストダウンはトレードオフであるという伝統的見方を否定している点"

    ・複数のビジネスモデル運営

    [この章で感じたこと]
    環境に関して
    網羅性が高く、懸念を挙げきるということで、特に参考になる。



    Process

    "デザイン精神では、優れた代替手段をデザインすることが困難であり、一度、デザインできてしまえば、どれを選ぶかという決定は些細なことだと考えます。"

    ①リソースの結集
    キル/スリルセッション

    ②理解
    ③デザイン
    ④実行
    ⑤管理


    WHAT ELSE ?

    "マルチサイドプラットフォームは、ビジネスモデルのレベルでは、実際、かなり簡単です。しかし、実行が難しい。「助成するサイド」を惹きつけ、両サイドでの価格を設定し、垂直や水平へと統合し、市場の両サイドの規模に合わせてビジネスモデルを変更していくことになります。"

    あとがき:
    "本書の肝はわかりやすいグラフィックに象徴されたデザイン思考だ。"
    ビジネスモデルは従来の論理分析的な戦略思考からは出てこない。
    演繹的な戦略立案の限界に対し近年注目されてきたのがデザイン思考だが、本書もその線に沿っている。
    ビジネスモデルは机上の作業ではなく、ワークショップやプロトタイピングなど、当事者や顧客との対話の現場での試行錯誤によって具現化するのだ。




    ◯コメント
    『Business Model Generation』をちょうど現在読んでいて、
    試しにあのブロックキャンバスに沿ってプランを書いてみたりしていました。
    そんな折りにこのイベントの告知を見かけ、この滅多にないワークショップを通じて、
    BMGや事業についての考え方を実践的に学ばせていただけたらと思っています。
    よろしくお願いします。


    絵、描くの楽しいなとおもった。

  • ビジネスモデルキャンバスや共感マップを活用したセッションを体験してから読むと、さらに理解は深まるのだと思います。
    そうした機会があることに期待。たぶん、そのうちきっとありますね。

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著者プロフィール



「2015年 『バリュー・プロポジション・デザイン 顧客が欲しがる製品やサービスを創る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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