発明家に学ぶ発想戦略 イノベーションを導くひらめきとブレークスルー (Harvard Business School Press)

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制作 : 山形 浩生  桃井 緑美子 
  • 翔泳社 (2013年7月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798132327

発明家に学ぶ発想戦略 イノベーションを導くひらめきとブレークスルー (Harvard Business School Press)の感想・レビュー・書評

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  • ランダムハウスから出ていた「発明家たちの思考回路 奇抜なアイデアを生み出す技術」の復刊かな?

    翔泳社のPR
    「インベンション(発明)はイノベーションの要である! 『イノベーションのジレンマ』のクリステンセン教授絶賛! 画期的な発明によるイノベーションが企業を育て、社会を豊かにしてきたことは疑いもない事実だ。本書ではその発明家に光をあて、彼らの貢献を理解するために、インベンション(発明)の源泉を探しにいく。本人にインタビューできること、興味深い事例であること、時代を先どりする発明であることを条件に、現役の発明家たちに直接話を聞き、過去の著名な発明家と比較しつつ、アイデアや発想を生み出す技術を探っていく。超音波診断装置、CTスキャン、ハイブリッド自動車、発光ダイオード、DNAシーケンサー、セグウェイ、自動コールセンターのシステムなどを発明した人々に加え、アドビの創業者やアップルのスティーブ・ジョブズなども登場する。どんな動機から問題に取り組むことになったのか、どんな判断をし、どんな機会をとらえ、どんな知識をもって臨んだのか。発明家の素養や人となりの一面を浮き彫りにしていくとともに、本書のゴールは発明家の戦略的な発想パターン、つまり発明の出発点である「わかった! 」の瞬間を探ることにある。発明にはマニュアルも教科書もない。だが、本書を読めば発明が生まれるプロセスを理解できるだろう。そして発明とは一連の発想戦略をツールとして生まれるもので、教え、学び、実行できるのだ! 【原題】Juice: The Creative Fuel That Drives World-Class Inventors 」

  • どのような発明家がどのようにして発想したか、
    ということをまとめてある本。
    最初のあたりは面白いのだが、結局はそれぞれの
    発明家の伝記になっていて、発想戦略を知る、という
    点では目次だけにエッセンスが入っている。

    あとは、各発明家の細かいエピソードから、
    参考になりそうな言葉を引用してみている。

  • ○この本を一言で表すと?
    発明家と呼ばれる人たちの発明家たる属性をそれぞれ挙げて事例とともに説明した本


    ○この本を読んで興味深かった点・考えたこと
    ・発明家がどのように考え、そしてどのように成果を出していったのかがいろいろな事例とともに挙げられていて、発明家でなくても自分のレベルに合わせて実践できそうな内容も多く、単なる経営学書とはまた違った学びや気付きがある本でした。

    ・学術的な勉強をしてから発明家になった人もいれば、ものづくりから発明家になった人もいて、それぞれ発明家の背景としてふさわしいなと納得しました。どちらの側からももう一方に近付き、境界がなくなっていっている印象も受けました。

    ・ドップラー効果のおかげで「目で見なくても列車が通過したことが分かる」ことから体内もわかるに違いないというノリスの連想力はすごいなと思いました。電話の発明者であるベルが聴覚障害者向けの方向に開発をしていて、電話の発明を最初から考えてはいなかったこと、そのために元々電話を開発しようと考えていた者とは違う取り組み方で、電話を開発できたのがベルの方だったというのは、別の本で出てきた「科学が技術の親なのではなく、技術が科学の親」という視点とも共通しているなと思いました。問題がないように見えるものに対して問題を見つけることができる発明家のすごさが最後のノリスの飛行機に対する問題点の列挙でよく出ているなと思いました。(第一章 可能性を創出する)

    ・問題を解決するよりも問題を発見することが大事というのは、確かにスタート位置が大きく変わってくるのはそもそもどの問題から始めるかだなと思いました。「イシューから始めよ」という本で、まず重要なイシューを抽出することから入り、ガムシャラに問題に手を付けることを「犬の道」として批判していましたが、その本と通ずるところがあるなと思いました。ウォーカーの「USホームガード」は住民に監視させるという発想はその柔軟さが凄いなと思いました。機械で監視することに特化するだけでなく人間の認知能力も活用する発想は他のことでもメリットデメリットをしっかり把握してそのメリットを組み合わせた見事な組み合わせだと思いました。(第二章 問題をつきとめる)

    ・人間界のものにも自然界にもパターンがあり、そのパターンを認識することで新しいサービスを考案し、実践できたりするのはすごいなと思いました。自然界のものに人間の創造したものはなかなか勝てないことは知っていましたが、それを組み合わせ、人間のパターン認識力も活用するというのは広い視野と対象から離れた視点を持つことができる人だからこそかなと思いました。(第三章 パターンを認識する)

    ・パスツールの「偶然は準備のできている者だけに訪れる」というのは本当にそうだと思いました。風邪薬を薄めて飲んでいたバイトを見てそこからコーラを思いついたペパートンのように、元々いろいろな行動を起こしていた人だからこそ、他の人では違った受け取り方をする「偶然」が訪れたのだろうと思います。シリコンや天然ゴムの適切な加工方法が偶然から生まれたことも、マイヤーソンやグッドイヤーのようにチャレンジを続けていたものだからこそ気付けたことだったのだろうと思います。(第四章 チャンスを引き寄せる)

    ・専門家、学者が自分の「分野」に固執するというのはよくある話で最先端の人たちでなくても身近なレベルでもあるなと思いました。日本の学者のタコツボ化など、まさにその通りだと思います。多領域の知識がある学際的な人物が優れた研究を残すことはジャレド・ダイヤモンドやリチャード・ファインマンのような人たちの著作を読むだけでも実感します。リー・フッドが生物学者のタブーであるものづくりも行うということに踏み込んだだけで研究も発明も進めていったというのは外から見ると当たり前のことのように見えますが、当事者たちにとっては大問題だったろうなと思います。(第五章 境界を横断する)

    ・何が障害になっているのかを見極める力こそが発明に必要な力というのは、その障害に気付けなければそれに手を打つことができず、そもそも乗り越えることが困難になることを考えれば納得感があります。ライト兄弟はなんとなく町工場で働いている土管工のマリオみたいなイメージでしたが、流体力学などを真剣に研究して人を乗せて飛ぶことを真剣に突き詰めていたということは初めて知りました。ブラジルのサントス・デュモンの方が早く飛んでいたのに記録を改竄してライト兄弟の方が早かったことにしたとか、日本の二宮忠八がエンジンを国から支給されていれば最初だったとか、異説があってライト兄弟が大したことがない人物という印象を持ってしまっていましたが、取り組み方や障害を見極めて解決に至る姿勢とプロセスはすごいなと思いました。(第六章 障害を見極める)

    ・「何に似ているだろうか?」という対象を見つけて、その対象では自明であることを元々のアイデアに適用することは、小さなレベルでは発明家でなくてもやっているような気がしますが、意識的にはあまりやっていないように思います。一番取り組みやすそうなので、今後も意識していきたいと思いました。(第七章 アナロジーを応用する)

    ・いろいろ構想を考えてもなかなか詰め切れないことを視覚化する、図にすることでまとまることは確かにありますし、発明においても実際に作ってみることで気付くことがあるというのは実感としても分かりやすいなと思いました。名前を知っているだけで自分がそれについて理解しているという「誤解」は確かにありそうな気がします。私も時折「本当に理解しているのかな?」と自分に問いかけることがありますが、問いかける対象すら意識していないこともありそうで、気を付けないといけないなと思います。(第八章 完成図を視覚化する)

    ・「失敗は成功のもと」という言葉では有名なことを、実感として理解している人は少なそうだなと思いました。どうすると失敗するか、ということ自体が負け惜しみでなく本当に糧となること、ただ失敗するのではなく、そこから何かを得るという貪欲さのようなものが必要なことがよく分かりました。(第九章 失敗を糧にする)

    ・アイデアが他のアイデアの土台になること、一つ思いついたことがそこから派生する木の根っこになることは、よく聞く成功パターンを繰り返す、ということとイメージが似ているなと思いました。(第一〇章 アイデアを積み重ねる)

    ・エジソンが電球だけでなく、電球を利用するためのインフラまで整備してシステムとして考えていたという話はよく知られていますが、単品で優れていてもシステム化しないとそれほど大きく効果を挙げないことはよくわかる気がします。優れた商品やアイデアがあってもそれを実現すること、多くの人に届けること、持続的に使用されることはそれぞれ大変な話で、全て包含したシステムを構築できないと無理だろうなと思います。(第一一章 システムとして考える)

  • 「発明家たちの思考回路」を改題再出版したものらしい。
    発明に必要となる11項目が発明の現場でどの様に機能したかを解説。
    過去の発明家の実例が多数。

    翻訳本なので仕方がないが、我が国の特許法、特に職務発明のあり方に議論を掘り下げていきたいところ。

  • 発明においてシステムとして考える重要は今まで考えたことがなく、今回初めてく気がついた。確かにどれだけすごいといわれる発明でもシステムにのものらない限りは実用的なり得ないのだろう

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インベンション(発明)はイノベーションの要である。めくるめく可能性を創出する戦略的な発想パターン。-その着眼点、問題の見きわめ方、解決の突破口。

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