デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール(MarkeZine BOOKS)

著者 :
  • 翔泳社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784798155432

作品紹介・あらすじ

【本書のポイント】
●「ブランドとは何か?」からやさしく解説
●どんな会社のマーケティング担当者でも役立つ内容
●ブランド戦略におけるPDCAの実務もバッチリ
●デジタル活用を踏まえた最新のブランド戦略がわかる
●新時代のキーワードである「顧客体験」をカバー

【ブランドを初歩からやさしく解説】
「ブランドとは?」「ブランド戦略とは?」「強いブランドを持つ利点は?」……
本書は、こういった素朴な疑問から丁寧に解説しますので
初学者や学び直しをしたい人にぴったりの内容です。

また、誰もが知っている企業のブランド戦略を多数交えながら説明しているので
自社に置き換えて戦略を立案する際に
具体的なイメージを描きやすいように工夫しています。
もちろん、大企業しか実行できないようなケースだけでなく
様々な規模や業態の企業でも参考になるようなケースも紹介しています。

【どんな会社の担当者でも実務で役立つヒントが満載】
「ブランド戦略」と聞くと「マス広告が必須」「高級品だけ」「お金がかかる」と思っていませんか?
誤解をする人が多いのですが、そんなことはありません。
むしろ、デジタル時代だからこそ会社の規模や業態に合わせた伝達の接点は増えており
ブランド戦略の可能性は大きく広がっています。

本書ではブランド戦略の基礎やPDCAの回し方についてしっかり解説します。
・ブランド戦略立案の基本的な考え方
・ブランド戦略を進めるにあたり必要となる社内合意の取り方
・部門を横断して巻き込んでいくための心得
・戦術の失敗を活かして変えるべきことと変えてはいけないこと
・数値検証のコツ

【ブランド戦略に欠かせない「顧客体験」のデザイン】
近年の急激なデジタル化の進展によりブランドの顧客体験を生み出す領域(主にウェブやスマホの世界)が
飛躍的に広がってきています。

消費者は従来のテレビや雑誌などでのマス広告で商品やブランドのことを知るだけではなく
ウェブサイトやSNSを通じて知り、情報収集するのが当たり前になってきました。
つまり、商品の認知~購入~購入後という一連の顧客体験が大きく変化しています。
そして、商品だけでなく、サービスやクチコミを含めた顧客体験全体がブランドを形成し、
ブランドが購入に大きな影響を与えるようになっています。

本書では、この新時代にふさわしいブランド戦略の基礎と
顧客体験の考え方についてしっかり解説します。

感想・レビュー・書評

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  • 一見、イメージがつかないフワッとしたコトは理論づけがとても重要だ。
    特にこの「ブランディング」は、その分野に関心が無い人にとっては、「チャラい」「『遊び』みたいなコト」と思う人が非常に多い分野だ。
    そんなブランディングに関する考え方をコンパクトにまとめたのが本書だ。
    感想は・・・とってもイイ!

    僕的には特にChapter2の「ブランド戦略って何?」が素晴らしいと思った。
    残存効果、ターゲット顧客、中でもブランドターゲットとセールスターゲット、インサイトにおけるチャンス喚起型とリスク喚起型の考え方、ブランド知覚価値のモデル、ニーズ起点アプローチとシーズ起点アプローチ、理念アプローチと競争戦略アプローチ、米欧の違いなど、ブランド施策実行へのバックボーンがとっても簡潔にまとめられている(特に図表がいい!)。

    ブランディング戦略の本は数あるけど、ここまで頭にスッと入ってくる本は無かった。イイね!

  • ■ブランド戦略の本質
     ターゲット顧客にこう思われたら選ばれるであろうという価値を決めたら、そのような印象が残るようにすべての顧客体験や施策に一貫性を持たせるよう整える

    ■バラバラな印象はブランドの敵
     …「バラバラの体験が引き起こす消費者の混乱」はブランドをつくるうえで大敵です。消費者の混乱は、ブランドのイメージ、つまり知覚価値をぶれさせます。結果として、頭の中に確固たる知覚価値をぶれさせます。結果として、頭の中に確固たる知覚価値がつくられにくくなるのです。もちろん商品・サービス自体に魅力があることが前提ですが、どれだけ魅力的であっても、体験に一貫性がなければブランド力は高まりません。

    ■象徴的顧客と販売拡大先の顧客
    ・象徴的顧客(ブランドターゲット)
     ブランドの思想・世界観レベルで強く共感し、理想的ユーザー像として企業と共にブランドを創る層
    ・販売拡大先の顧客(セールスターゲット)
     憧れ、機能性、価格など、様々な理由で購入する売上規模確保のための販売先となる層

    「世の中の動きが速くなった」とはいいますが、事業戦略やブランド戦略については、少なくとも3年程度は中期的に固定して、ぶれない軸とすべきです。

  • - ものを作ってから顧客体験を考えるのではなく、理想的な体験を描いてから必要なものや技術を考える

    - セールスターゲットとブラウンのターゲットは異なる
    cf. BMWの場合ブランドターゲットは、「イノベーティブな稼げる人、自分で人生を切り開き稼いできた人」である。実際の客層が、女性や走りの良さで選んだ走り屋であっても、それらのユーザー像がCMに登場する事は無い


  • <気付き>
    ・高級品でなければブランドではないという認識は間違っており、色や造形から識別、連想させるブランドイメージが出来上がっている会社は強い

    ・ブランドは競争戦略として競争力を高める実践的なツールである

    ・事業戦略とマーケ4P(商品サービス/広告・販促・PR/価格/販路・接客)の整合の理解が必要

    ・ブランドが刷り込まれる体験がないとリピートしない

    ・何かに突き抜ける、同じ要素を持っていても圧倒的なNo1 であるどちらかを持っているブランドは強い

    ・競合にない差別化されたエビデンスやベネフィットはなにか?象徴的な顧客はどのようなひとか?絞り込みも重要

    ・科学的なデータ、実験結果のエビデンスがあれば魅力が伝わりやすく、売れやすくなる

    ・思わず口コミしたくなる体験価値を作り込むことはめっちゃ重要

    ・製品を売り付ける存在ではなく、支援者として情報発信を努めるというアプローチ有効

    <感想>
    めっちゃ読んでいて面白く、勉強になる視点が大きかった。ブランドがビジネスを強くすること、またブランドイメージは事前のターゲティングや戦略、その後の体験を提供する側の働いている人、体験した顧客による口コミで廃れるのかブランドが強固になるのか決めていくのだと理解した!
    考える視点を再度インプットして、課題を改善、向き合えるようになりたい。

  • ブランディング、というふわっとしたものを体系的に認識できる本。

  • 概要を掴むには良い本。
    ただしこの本の内容だけで実践はできない。
    図表のセンスがイマイチなのと、meceでは無いように感じるポイントが多い。

  • ブランディングについて考える機会があり書籍を手に取りました。

    生活の中で目に入るブランドから人々は何を誘導されるのかを解説することからスタートして、企業のブランディングを考える上で必要なものは何かを展開しています。

  • ブランディングの基礎知識が学べる
    内容的には非常に初心者向きなので、ある程度知ってる人には向かない(というか、速攻読み終わると思います)

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1376210

  • ブランディングの基礎的な内容が書かれている本。
    導入としては読みやすいかと。
    インサイトを掴み広告主にうまく伝える能力が代理店としては必要となる、という部分が納得

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著者プロフィール



「2018年 『デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール(MarkeZine BOOKS)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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