常識では読めない漢字

著者 :
  • すばる舎
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本棚登録 : 49
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799102770

作品紹介・あらすじ

漢字のつかい方が今よりはるかに自由だった時代の名作に登場する漢字は現代人が読めないものばかり。明治の文豪たちが奔放につづった、ユニークすぎる漢字表記に"たっぷり、どっぷり"つかる全二百問。

感想・レビュー・書評

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  • 「驀地」などは全く読めなかった。
    (まっしぐら)
    明治、大正にはやはり時代の変革期ということもあり、外来語をいかに表記し理解しようという足掻きも感じられつつ、その字の由来も多少なりとも知ることができる。
    それが現代には死滅しているものが大半であるも、色づき具合が残存している言葉もあることが窺い知れる。
    名作を少し読みたくなるのもその効用か。

  • 常識だけでなく常識を知らなかっても読めない漢字が続出する。明治や大正の本にはルビが振っていたから読めたのだと思うし、それがあるから作家は好きに漢字を利用していたのだと感じた。気分に合わせて漢字を使用している例もあった。

  • 読めそうで読めない!でも勉強になって面白かったです。

  • 漱石、鴎外、一葉、藤村、荷風・・・・・・・。名前だけは知っている文豪たちの原文から興趣漂う難読漢字を抜粋。明治の雰囲気を感じながら当時の世相にも心を添わせることができる。時代とともに言辞が変わりゆく不思議と驚きと面白さをあらためて実感。各章では文豪たちの作品について簡単な紹介もされている。難読漢字を通して読書欲も頗る喚起された。

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著者プロフィール

1958年、鎌倉市に生まれる。早稲田大学大学院博士課程後期退学、高知大学助教授を経て、清泉女子大学文学部教授。専攻は日本語学。
著書に、『仮名表記論攷』(清文堂出版、2001年、第三十回金田一京助博士記念賞受賞)、『文献から読み解く日本語の歴史』(笠間書院、2005年)、『消された漱石』(笠間書院、2008年)、『文献日本語学』(港の人、2009年)、『振仮名の歴史』(集英社新書、2009年)、『大山祇神社連歌の国語学的研究』(清文堂出版、2009年)、『日本語学講座』(清文堂出版、全10巻、2010-2015年)、『漢語辞書論攷』(港の人、2011年)、『ボール表紙本と明治の日本語』(港の人、2012年)、『百年前の日本語』(岩波新書、2012年)、『正書法のない日本語[そうだったんだ!日本語]』(岩波書店、2013年)、『漢字からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書、2013年)、『常識では読めない漢字』(すばる舎、2013年)、『『言海』と明治の日本語』(港の人、2013年)、『辞書からみた日本語の歴史』(ちくまプリマー新書、2014年)、『辞書をよむ』(平凡社新書、2014年)、『かなづかいの歴史』(中公新書、2014年)、『日本語のミッシング・リンク』(新潮選書、2014年)、『日本語の近代』(ちくま新書、2014年)、『日本語の考古学』(岩波新書、2014年)、『「言海」を読む』(角川選書、2014年)、『図説日本語の歴史[ふくろうの本]』(河出書房新社、2015年)、『戦国の日本語』(河出ブックス、2015年)、『超明解!国語辞典』(文春新書、2015年)、『盗作の言語学』(集英社新書、2015年)、『常用漢字の歴史』(中公新書、2015年)、『仮名遣書論攷』(和泉書院、2016年)、『漢和辞典の謎』(光文社新書、2016年)、『リメイクの日本文学史』(平凡社新書、2016年)、『ことばあそびの歴史』(河出ブックス、2016年)、『学校では教えてくれないゆかいな日本語[14歳の世渡り術]』(河出書房新社、2016年)、『北原白秋』(岩波新書、2017年)などがある。

「2017年 『かなづかい研究の軌跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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