ズルい仕事術

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
3.47
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本棚登録 : 692
感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799310946

感想・レビュー・書評

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  • アマゾンの書評で炎上している勝間さんの本。
    いい意味でも悪い意味でも
    この人は話題を振りまいてしまいますね。。
    そういう意味でとても興味深かった本。

    ただ、今回の一連のやり取りを見て
    感じたことが2つあります。

    一つ目は、勝間さんは有名になりすぎて、
    人によって勝間さんに対して求めるモノが
    変わってきているのでしょうか。
    あるターゲットに向って情報を発信しても、
    そのターゲット以外の人からは反発を受けてしまう。
    一般受けする人間は面白みがなくなるので、
    致し方ないのでしょうが、
    そのあたりの上手いいなし方が
    著者自身不足しているように感じます。
    文中で敢えて煽っているかのような表現がありましたが、
    やや損をしているように感じました。

    二つ目は、勝間さんのやり方は、
    やや完成された人向けのワザであることが
    多いように感じることです。
    著者自身、そうならないための工夫を
    随所に入れ込んでいるのは理解できるのですが、
    やはり読み手は完成前の過程
    (試行錯誤を含めた苦労とか失敗とか)を
    もっと知りたいような気がします。
    失敗もたくさん記載されているのですが、
    イマイチ表面的な記載に留まっており、
    一般人は共感まで達しません。
    やはり完成されていない一般人は、
    様々な制約の中でどうもがき苦しんで
    這い上がっていくのかを知りたい訳です。
    だから「断る力」なんて、使いたくても
    使えない場面がたくさんあるのです(トホホ…)。
    (某後輩は、「そもそも頼まねーよ」って
    言われてましたから。面白いけど、笑えない話。)

    以上のことを鑑みて考えると、
    勝間さんは、もっと完成された人間になる前の人を
    ターゲットにしたより戦術的な本が
    マッチするように感じます。
    そうした本は初期の頃に発売され切っており、
    なかなか新しい本を出版するのが
    難しいところではありますが。。

    色々書いてしまいましたが、
    (個人的には)総じて良い本。
    あまり前評判を気にせず、気軽に読めばいいと思います。
    そして、一連の賛否両論のやり取りまで自分の疑似体験に
    組み込んでしまうのが中立の人間の
    一番勉強になるやり方ではないでしょうか。

    • ヒョードルさん
      完成形からの仕事術は、そもそもそこに至るまでの過程が知りたいことがポイントですが、そこを書ききれないことは著者、もしくは編集者の手抜きかなと...
      完成形からの仕事術は、そもそもそこに至るまでの過程が知りたいことがポイントですが、そこを書ききれないことは著者、もしくは編集者の手抜きかなと考えています。だから、最近の勝間本はちょっと手を出していないんですよね・・・。
      2012/01/17
  • 「ズルい仕事術」とは
    限られた時間や能力を付加価値のあるアウトプットに効果的につなげる仕事術
    本書で一番言いたいことやと思います。

    自分の強み・弱みについての正しい自己分析力
    ×
    不確実な状況でも的確な判断を下せる論理思考力
    ×
    周りへの徹底したレバレッジ力

    論理思考力
    その① 正しく課題を設定する能力
    その② 課題に対して仮説をしっかりとつくる能力
    その③ 仮説を実証するために情報を集める能力
    課題設定し仮説構築し情報収集する。
    この流れをしっかり叩き込んでおく必要があります。

    「課題設定」に際しては
    「付加価値の最大化」
    を念頭に置いておく必要があります。
    同じやるなら効果の高いものをやりたいです。
    そうなると課題設定の時点で作り込んでおく必要があります。

    「仮説は経験則から導かれる」
    仮説は一つの解答案やと思います。
    それをたくさん用意していくには知識経験は不可欠やと思います。
    手法としては4P
    を意識して
    product
    price
    place
    promotion
    を中心に設定していけば良いかなと。

    「問題解決は自分のネットワークの総力戦で行う」
    問題解決は独力ではしんどいです。
    でもいきなり他人を当てにするのはもっと難しいです。
    そのために「相互依存」の関係性を構築しておく必要があります。
    お金のレバレッジ
    人脈のレバレッジ
    ネットのレバレッジ
    全て活用してこそ良い問題解決につながると思います。

  • 好きで得意なことだけやっていられる環境にしよう。
    ということだと解釈しました。そのために

    「自分をいつも見つめ直し」
    「常識を疑い」
    「運のいい人になる」  (本文より抜粋)
    が必要だと。これ、まさに大谷選手だと思うんですよね。
    そう気がついてすごくイメージしやすくなりました。

    いや無理でしょ!そんな都合の良い環境なんてない!大谷選手は別格!
    否定の言葉はいくらでも出せますが、その段階は早いところ抜け出して、どうすれば実現できるか試行錯誤していきましょう。

  • 「真面目にやったと言うことが言い訳になり、成果を追求しないのは正しいのか」ハッとした。
    ずるい考え方、という言葉はネガティブな印象があるが、本書で言われているのは人を傷つけてずるく生きる、ということではない。ラテラルシンキングのような、抜け道を考えたり、得意なことにフォーカスし不得意なことは思い切ってバッサリ捨て効率を上げる。
    論理的思考はかなり弱い分野だと反省。課題設定、仮説、検証を意識してやってみよう

  • 本書で言うところの、「ずるい人」の定義は、インプットが少ないのにアウトプットが多い、という前提は新しい視点でした。

    仕事の成果はアウトプットーインプットという定義し、インプットを、最大化すればアウトプットも比例して最大化すると勘違いしているのが根性主義者であるとうところも心当たりが大いにあります。

    ブログ記事をパワーポイントにすればセミナーができますし、動画、音声コンテンツという形にすればマネタイズができます。

    このような展開の仕方をもっと突き詰めてやってみる価値があると思いました。

  • 真面目すぎる日本人なや向けた実践的な本。
    ただし、タイトルは勘違いされやすい。これも著者のマーケティングの一環かな?

  • 強みを持って仕事をしていくこと、ゴールを明確にして効率的に仕事をしていく本。
    色んな本の紹介がされているのは良い、このあたりの方を「知ってる」ってなるのが目標か
    言いたいことは明確。

    付加価値を生む必要なところに注力する:集客すること、客を満足させること
    スキル
    ①強みについての自己分析能力:能力を見極め、変えるものを決める
    ②的確な判断をする論理的思考力:見えないものを見る
    ③周りへのレバレッジ力

    資質と向き合い認め、変えられるところ変えられないところを見極めて、変えるもの(人、自分、環境)を決める。

    ①メタ認知:正当に評価、できることに集中特価、自分と他人をしっかり区分

    トップセールスに必要な能力:相手の気持ちの感受性、働きかけて影響を与える、喜ばせて満足する、拒絶に立ち向かう。

    ×:批判、文句、責める、ガミガミ言う、脅す、罰する、褒美で釣る
    ○:支援、励ます、耳を傾ける、受け入れる、信頼、尊敬、交渉

    ②正しく課題を設定、仮設をしっかり作る、実証のために情報を集める。

    人に言われたことを言われた手順でやる限り、あなたはその仕事の部品

    ③市場、人脈、ITをレバレッジする

  • 致命的な7つの習慣
    ?批判する
    ?責める
    ?文句を言う
    ?ガミガミ言う
    ?脅す
    ?罰する
    ?目先の褒美でつる

    身に着けたい7つの習慣
    ?支援する
    ?励ます
    ?耳を傾ける
    ?受け入れる
    ?信頼する
    ?尊敬する
    ?違いを交渉する

    ずるい仕事術とは、「自分をいつも見つめなおし」「常識を疑い」「運のいい人になる」こと

  • 39歳になって理解できることがたくさんあった。もっと若い時に読んでたらと思ったけどきっと腹落ちしなかっただろう。最近迷ったらやってみることにしてる。結果間違ったとしても、気づきはやってみたほうが大きいはず。仮説を立てて修正する。仮説を立てて情報を探す。なんとなくやっていたことだけど読んで理解してすっきりした。
    仕事に限らず活かせる情報満載です。勝間和代さんが好きになった。

  • 本書をわりと熱心に読んでいたところ、身内から「カツマー」との揶揄。
    一人の発言を盲信するのと同じくらい、誰彼の言うことは眉唾と除外してしまうことも、大いに見識を狭めると思うけれど、この人はそういう扱いを受けることが多いなあ。

    主たる学びは
    ・世の中にはこういった内容の本を真剣に、そうだったのか!と読む層がいる
    ・そんな風にそもそも人間が異なる相手に、仕事術、という全体的なノウハウを伝える技術

    特に後者に関してかなり勉強させられました。
    他人と共有するのは難しい、考え方・発想、レベルの話を分かりやすく伝える技術。

    ***
    この本を読んでいたときの、象徴的なエピソードを一点。

    私の鞄から覗いた本書のタイトルを見て、社会人の知人たち
    「(まだ就職もしていないのに)そんな本を読むのは早いよ」
    「就職三年目までは、がむしゃらに働いた方がいいらしいよ」

    自分はそういう印象を受けなかったので意外だったが、
    「ズルい仕事術」=「なんだか効率よく仕事を終わらせ、その分コーヒーブレイクなど取って悠々自適に暮らす方法」というイメージを抱かれるのか。「ズルい」という単語のネガティブイメージに気づいた。

    ズルく働くことと、がむしゃらに働くことが一致しないのは
    愚直に「まじめに」働くことが美徳、という日本人的な発想かしらん。


    私が教科書やら学校の授業やらにひたすら無縁で生きてきたのは、上述のような世の中との擦り合わせを怠った結果に依るが、
    そういう他者と共生する価値・方法みたいなものに、最も気付かされた一冊でした。

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著者プロフィール

東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。
当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、21歳で長女を出産。在学中から監査法人に勤めるが、ワーキングマザーとしての働きにくさから外資系企業に転職。以後、外資系数社を経て、経済評論家として独立。労働生産性の改善などが得意分野。
男女共同参画会議「仕事と生活の調和に関する専門調査会」専門委員。ワーキングマザーのための無料会員制ウェブサイト「ムギ畑」(http://www.mugi.com)を主宰。3女の母。
著書に『インディでいこう!』『猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?』(共著)『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』(以上、ディスカヴァー)、『マッキンゼー組織の進化』(ダイヤモンド社、共著)などがある。

「2007年 『ワーク・ライフ・バランス手帳2008』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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