医療が日本の主力商品となる (ディスカヴァー携書)
- ディスカヴァー・トゥエンティワン (2012年9月21日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799312230
感想・レビュー・書評
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2015/3/24
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世界各国の医療事情について書いてある本です。
日本を含めてどの国も一長一短です。
質は世界一かもしれないアメリカは医療費がバカ高いし、福祉が整っているスエーデンも医療を受けるのにかなり待たされる(受診回数平均年2.9回)といった具合です。
医療を受けるために外国から来てもらうことをメディカルツーリズムと呼びます。
メディカルツーリズムをすでに積極的に進めている国があります。
シンガポール、韓国、マレーシア、インドです。
このようにアジアでメディカルツーリズムを国策として行っている国があるのに、日本がさらにメディカルツーリズムに力を注いでもうまくいくのでしょうか?
http://ameblo.jp/nancli/entry-11619776107.html -
諸外国の制度や状況を元に、今後の日本における医療制度・医療産業について考察されている。やや医師側に寄った目線であることは否めないが、比較的中立的な視点で書かれている。
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将い-11
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■日本医療
A.日本の医療制度は世界的に優れたものであったし、それは多くの医療者の献身的な努力によって、世界最高水準を維持してきたものだ。
しかしこれが、今後も精神論にのみ支えられているものではあってはいけない。
B.日本の医療制度は、世界に誇る国民保険制度によって、患者が自己負担の金額を意識しにくい仕組みになっている。
これは、受診抑制を起こしにくい、どこでも平等な医療を受けることができるといった大きなメリットがある反面、性善説に立つ制度であるため、生活保護の過剰受給で問題になっているような「ただ乗り」を引き起こしやすい。