ニーチェ 勇気の言葉 (ビジュアル「生きるヒント」シリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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本棚登録 : 212
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799314883

作品紹介・あらすじ

ニーチエが旅した場所へ、名言とともに。ミリオンセラー『超訳ニーチェの言葉』から生まれたビジュアルブック。

感想・レビュー・書評

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  • ドラマ、ここは今から倫理です。を観て哲学書を読もうかなでもどうしようかなと図書館で彷徨い中に見つけた。高校時代倫理を選択したのにすっかり知識から抜け落ちていた。

    ニーチェが旅したというゆかりのある本当に美しい数々の風景をバッグにしてた名言が見開きのページで構成。
    一緒にお散歩しながら教えを乞うイメージで読み進めた。ちょっと迷ったときや思い通りにいかないときに読みたくなる。ちゃんと引用著書を読まなくちゃという気分になった。

    覚書 特にハッとさせられた言葉を選んでみた。

    今のこの人生を、もう一度そっくりそのまま繰り返してもかまわないという生き方をしてみよ。『人間的、あまりに人間的』

    ともに苦しむのではない。共に喜ぶのだ。そうすれば、友人がつくれる。しかし嫉妬とうぬぼれは、友人をなくしてしまうからご注意を。『人間的、あまりに人間的』

    きちんと考える人になりたいのであれば、最低でも次の三条件が必要になる。
    人づきあいをすること。書物を読むこと。情熱を持つこと。
    これらのうちどの一つを欠いても、まともに考えることなどできないのだから。『漂泊者とその影』

    人生にはつらいことが起こる。悲劇も起こる。しかし、苦しいからといって自分は運が悪いのだと思わないでほしい。むしろ、苦しみを与えてくれる人生を尊敬するようになってほしいのだ。
    苦しみによって、この精神が、この心が、生きようとするこの力が、ますます鍛えあげられるのだとほくそえんでほしい。『銅像の黄昏』

  • 人は
    今よりも未来を心配する生来がある。

    で、
    保険をかけたり
    貯蓄をしたり
    遺言を残したり。

    とにかく保障が大事。
    保障があれば
    安心。
    とにかく一安心。

    でも、ニーチェの勇気の言葉を読んでいると、
    積み上げてきた保障なんか
    何の意味も持たないものだ、という気もしてくる。

    今を生きないでどうする…
    今、
    ドクドクと脈打ってるこの体だけが唯一の真実。

    死後の事なぞ、
    考えている暇があったら、
    もう一度、今の人生を繰り返して生きたい!
    と、思う様な生き方をしてみよ…

    そう問われて自分、
    (もう一度本当に自分でいいだろうか…)

    ニーチェの至言集、
    事あるごとに開いては、たまにお叱り頂きたい。

  • 本書を手に取った時、プライベートで辛いことがあり、とても落ち込んでいました。しかし、本書を開くと美しい町の写真とニーチェの力強く、ときに優しく諭すような言葉があり、暗くなっていた心に夜明けの光が差して来たように感じました。時代と国を超えて私を励ましてくれたニーチェにありがとう!とお礼を伝えたくなりました。私のこの気持ちも、生前辛いことの連続だったニーチェに届けられたらいいのになとも思いました。

  • 短い言葉で数多くのニーチェの言葉が収録されています。

    痛いところをつかれたなと思ったのは、過失には責任を持つのに、自分の夢には責任を持たないことについて。

    言語化していない自分の心の状態が、ページをめくるだけで言い当てられる良書だと思います。

    読みやすいので、是非。

  • この本を読んだ頃、私は新しいことを始めたりすることが面倒、なんとなく現状維持で行きたいという気持ちがある状態だったのだが、
    「もう一度、同じ人生を歩んでもいいと思える人生を歩め」という言葉に心を掴まれた。挑戦することを恐れても、恐れなくてもいずれ人は死ぬ。そう考えると飛び出すことの方がいいんじゃないだろうかと素直に感じることができた。

  • ニーチェ関連の本は興味があったけれど敷居が高い気がして未読だったのですが,写真のきれいさにつられて初めて手に取りました.
    これは保存版ですね.旅したくなる,もしくはしている気持ちになれる写真に,仕事に打ち込むこと,人のために動いて喜びを得ることなど,染みます.

  • ニーチェが生涯で辿った各地の美しい景色を、その膨大な数の書物の中から名言とのセットで紹介していく。
    ニーチェ研究家の白取さんの翻訳が実に上手いだけでなく、現代人の心の支えとなるような名言の選択もまた見事である。
    手元に置いて何度も読みたくなるような一冊。

  • ニーチェの端的だけれど、深く心を打つ言葉を集めた一冊。
    美しい写真とともに収められた言葉の数々に感銘を受けました。

  • 普段、このような本を読まないのですが
    偶然手に取り、一気に読みました。
    一文が短いのでスッと入りやすく
    今の自分を振り返りながら。
    私に足りないものは何か、
    何がしたいのか、
    何を求めているのか、
    考え直す大きなキッカケになりました。
    出会えて良かったと心から思えた一冊です。

  • 私が持っている数少ない哲学書の一冊。
    哲学書は難しいイメージがあり、私には難しくて読めません。興味があるのに読めないのです。
    この本はそんな方にも読みやすく、挿絵と抜粋された言葉がセット。悩んだ時にパラっと開きたくなります。共感出来る言葉もあれば、まだ私には理解できないことも書かれており、初読後ずっと持ち歩いています。
    ニーチェの人生が文章で描かれていると思うと何度読んでも飽きず、どんな気持ちでこの思考になったのかと考えてしまいます。思慮深い方にもオススメ。

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著者プロフィール

白取春彦(しらとり・はるひこ)

青森市生まれ。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。哲学と宗教に関する解説、論評の明快さに定評がある。
主な著書に、ミリオンセラーとなった 『超訳 ニーチェの言葉』のほか、『頭がよくなる思考術』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『この一冊で「聖書」がわかる!』(三笠書房《知的生きかた文庫》)、『行動瞑想 「窮屈な毎日」から自由になるヒント』(三笠書房) など多数。

「2023年 『超要約 哲学書100冊から世界が見える!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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