ビジネスモデル全史 (ディスカヴァー・レボリューションズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799315637

感想・レビュー・書評

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  • 一昨年、話題になった三谷宏治さんのビジネスモデル全史。今週末の三谷さんセッションに向けた課題図書。400ページ超、ようやく読み終えました。

    ビジネスモデルとは何か、ビジネスモデルの草創期から、フリーミアムといった比較的最近のモデル、さらにはリーンスタートアップにも触れるなど、かなり幅広くカバーしていて、「全史」というタイトル通りの内容です。

    個人的には、任天堂のファミコン・プラットフォームの話やアリババのビジネスモデル、あとクアルコムのQRDモデルは、実は十分理解していなかったので、非常に参考になりました。

    ビジネスパーソンの一般常識として、知っておくべき内容だと思うので、若手の方にオススメの一冊です。

    あ、いちおう気になった点をいくつか。

    ・ビジネスモデルとは、旧来の戦略的フレームワークを拡張するためのコンセプト・セットであり、その目的は多様化・複雑化・ネットワーク化への対応である。

    ・優秀な人材ほど、辞めてしまって社内に囲っておけない。だから企業がイノベーションを創出するには、多くの外部者とのコラボは必然的

    ・スタートアップにチームは2つだけでいい。商品開発と顧客開発だ(スティーブ・ブランク)

    ・顧客に価値を提供できないモノはすべてムダ

  • 10年近く前のものですが、色褪せていません。
    どこの企業も変革になったときに攻め切れるかが重要なのかもしれません。

  • 引き出しとして

  • ビジネスモデルについて論じた本。古今東西様々なビジネスモデルが分かりやすく書かれていて読みやすかった。

    ・ビジネスモデル=誰にどんな価値を、何をどこから調達・創造して提供し、どう対価を得るのか

    ・外部との連携やパートナーシップに熱心な企業の業績が高い

    ・ジレットの替え刃モデル
    本体は安く、替え刃は高く。
    一度使ったら捨てるものを売れば客が安定する。

    ・今後も企業内に残り得るのは、非定型で創造的な一部の業務だけ

    ・サウスウェスト航空
    組織がチャレンジできるのは、各自が本当の自分を曝け出せるユーモア精神溢れてこそ

    ・スタートアップに必要なチームは商品開発と顧客開発のみ。

    ・リーンスタートアップ
    戦略は軸足を変えながら改善し続け、固まるまで大勝負しない
    作業は提供価値の向上とアイデアの検証につながることだけ
    これらの改善・検証を超高速で行う

  • 有名な会社のビジネスモデルの成長の軌跡をまとめている。ピンポイントだけど、村田製作所の自社にとって大事なセグメントを支える技術の特許をあえて取らないことで、技術の外部流出を防ぐというのは、どういうことなのだろうと思った。

  • 前半は前作と被っている部分が多かったです。後半からは馴染みの企業がたくさん出てきてぐいぐい読み進むことができました。約10年前の著作ですが、ここで紹介されていた企業の多くは今なお、最前線で活躍している企業ばかりでした。それだけ日々イノベーションに取り組んでいるのだと思います。

  • 分厚いと思いきや、軽く読める本。
    Appleがすごいのは知ってたけど、他社でもこんなに流れの変革があったとは、、、

  • わかりやすく2014年までのビジネスモデルの流れがまとまっている
    最新の本ではないというのが残念だが、それはどうしようもない
    大量生産大量消費から徐々にパーソナライズされた求めに応じていく流れが書かれている
    在庫を減らすリーン生産方式は目から鱗であったし、スピード感が求められているのだと非常に感じた
    インターネットの出現によってゲームが大きく変わった
    人の繋がりを生むことができるようになり、国を超えて提携できるようになったし、知の余りを生かせるようになった

    またパソコンからのスマートフォンの流れで垂直統合から水平分散、そしてアップルの垂直統合の流れは非常に面白かったし、アップルのブランドとしての真髄を見た

    オープンイノベーションをすることによってより良いものが生まれていくため、競争というよりかは業界全体で成長していくという心が大切だと感じた

    日本企業は負けがちといわれているが、戦えている部分はあるし、そこにフォーカスすべきである、また負けてしまっている部分もあぐらを書いていたことやスピード感の欠如であるため、ここからの巻き返しを経営陣中心に考えたい

    またスタートアップの際にはリーンスタートアップとして顧客開発と検証を大事にすべきであり、顧客がいないと意味ないので試してみてダメだったらピボットというのは面白く、納得した

  • 国内外の古いものから新しいもの、ビジネスモデルを分解しその競争力の源泉を分かりやすく解説している。

    #オーディブル

  • 世界の一流、特に今成長している企業がなぜ成長してきたかが、よくわかる。これまで特にIT系の急成長企業は、時代の潮流にうまく乗っかってきたとの認識だったが、この本を読んでみると、これらの企業は、時代を作ってきたということがわかった。

著者プロフィール

金沢工業大学大学院 教授
1964年生まれ。87年東京大学理学部卒業。92年INSEAD卒業。経営学修士。87年ボストンコンサルティンググループ入社。96年アクセンチュア株式会社入社。アクセンチュア 戦略グループ エグゼクティブ・パートナーを経て現職。

「2023年 『マンガ ビジネスモデル全史〔新装合本版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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