特殊清掃 (ディスカヴァー携書)

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著者 : 特掃隊長
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2014年9月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799315705

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特殊清掃 (ディスカヴァー携書)の感想・レビュー・書評

  • このような職業があるとテレビで見たことはありました。普通ではない死体を扱うことが多いし、死は世間では避けられるものなので、陽の目を見ることが少ない職業だと冒頭で書かれていました。語られる用語、言葉も独特で「汚仕事←おしごと」「汚腐団←おふとん」まさに読んで字の如くなのですが…内容はさっぱりとしていて読みやすい。それがまた色々と想像させられてしまう。世間から見えないところで人知れず亡くなっていく命があるんだと思うと虚しく、哀しい。

    悼む、憂える、懐かしむ、感謝する、闘う、生きるの6章プラス養老さんの解説。(解説がまたすごい。)

    。。。心に残った文章。。。

    ●人は、高いところを好む。経済も地位も精神も、高いところに行きたがる。しかし、いくら上がっても、欲は満足しない。そして、時間ばかりが過ぎ、満たされる前に人生が終わってしまう。58ページ

    ●いくら生きたくても寿命ばかりは自分で決めることはできない。言葉はおかしいが、「人は、生きている限り生きなければならない」のだ。75ページ

    ●「老いを笑うな我が行く道、子どもを叱るな我が来た道」81ページ

    ●人は、常に、だれかに、なにかに依存しながら生きているものだと思う。そしてまた、“死”にだって依存している。101ページ

    ●生き馬の目を抜くような社会の競争と、常に心理戦状態の人間関係… 118ページ

    ●しかし、私は、自分のことを不幸な人間だとは思っていない。220ページ

    =解説 養老孟司さん=

    ●「人間の死亡率は百パーセント」229ページ

    ●人生は四苦八苦である。四苦は生老病死で、八苦はそれに伴う感情である。236ページ


    「生まれ変わっても同じ仕事を選びますか?」という質問に「絶対に選びません!」と間髪入れずに即答した。という文章があるけど…この仕事を続けて20年。割り切らないとやっていられない職業のせいなんだろう。

    とても達観されている。特殊隊長さんの考え方はちょっと低くって暗いけど、時々ハッと気づかされる言葉があって、当たり前のことなのだけど、こうして文章で読んで改めて「そーいえばそうだった…」と思い返すことが出来た。読んでよかったな。

    死があるから生があって、大事なことは生きているうちから「ありがとう」や「ごめんなさい」という自分の想いを大切な人に伝えること。相手が死んでしまったら言葉や想いはもう届かないのだから。だから後悔なく日々過ごしたいと、この本を読んでそう感じた。

  • タイトル通り、特殊な清掃の話が数多く掲載されている。特殊な清掃とは、主に死の後処理だ。ただ、それだけなのだが、非日常として考えてしまいがちな「死」を見つめなおす事が出来、それにより生を見直すきっかけとなる本だと思った。

  • これは本当に素晴らしい本。文章がそこらへんのライターより遥かにクソうまいのを見ると文才は遺伝かなとも思う。死についてかなり色々考えさせられたし感じさせられた。

  • 屍となった我々がどうなるのか?
    まさしく生ものであって、腐り、溶け・・・その悲惨な様態は細かく描写される。イメージがパッとできてしまう程に。
     
     大往生、夭逝、自殺、急な事故死、病死、思いもよらない事故・・・様々あるのだと改めて認識させられる。 必ずしも家族に惜しまれ看取られて・・だけではない!ということを身近に感じられた。
     僕にも寿命がある。どうなるのかな?
    コツコツ精一杯全うできるかな? 

    第六章:老いの先 印象に残りました。

  • やはり日々、人の死と相対して生きておられる方だけにとても優しい言葉で綴られていているんですけど、一文にものすごく含蓄があるというか、考えさせられてしまいました。
    誰にでもやってくる死という事象に対して、漠然とイメージしているのは自分が死ぬ瞬間ではなかろうか、なかなか、死んだ後どうなるって所まで考えたりしてないかもしれない。事故や病気や寿命など死に方はいろいろあるけどいつ死ぬかは分からないですもん。本書に登場された仏様たちのようにドロドロになって…みたいな自分なんて考えられないなぁ~
    何故この仕事にたどり着いたのか、
    何故ずっと続けているのか、
    隊長に聞いてみたいことは山盛りあります。
    そりゃ、精神を病みそうになったりしても不思議じゃないですよ。僕には絶対できないです。過酷過ぎですよ、この仕事…
    もちろん興味がわいたので読んでみたんですが、何か大事なことに気づかされたような気がします。
    いつかこんな事態がやって来るのかもしれない。でもそれに対して準備や心づもりをするキッカケをもらいました。今もどこかで悪戦苦闘されているであろう特掃隊長を応援したい気持ちでいっぱいです。

  • カバーがキレイ。
    依頼主から感謝され、隊長が涙を堪えるところでぐっときた。隊長が聖人君子ではなく、私達と変わらず悩みながら生きている点に救われた。

  • 死体処理、遺品整理、ゴミ屋敷の撤去等、凡そ人が忌避するものを生業としている人のブログをまとめた本。人は死んだら溶けるといったことを知らないから人は自宅でポックリ死にたいとかいうのだ。おれはどう死にたいのだろうか。これを読む限り、家のなかでは死にたくない。山のなかで自然に帰るのが一番キレイだ。溶ける前に、死体を獣に食われたい。循環の中に入れるようにしたいものだ。

    解説の養老孟司が凄くいい。

  • 短い文章で簡潔に現場の状況を伝えてくれています…正直、門外漢の自分なぞがその現場を見たら卒倒しかねない…それくらいに作者の文章は読み手に現場の画みたいなものを想像させますねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    元々、ブログの記事を集めた文章なだけあってか、一編一編すぐ読了できますねぇ…作者の観念というのか、哲学めいた考え方にはあんまし共感できなかったけれども(!)、まあ、世の中にはこういう仕事もあるよ、みたいな感じで軽く知るのにはイイ本じゃないでしょうか…。

    解説の養老先生もイイ味出していました! まさか養老先生の解説にこんなにも心打たれるとは…確かに現代社会は死というものをどんどん遠ざけているな…と思いました! 死に対するアレルギー…これはどんどん深まっていきそうで怖いですけれども、しかし! 人は必ず死んでしまう…死体は生まれ続けるのであってアレですね、現代人はスマホとかで利便性を享受するのもいいですけれども、死体に対する免疫をつけた方がいいかもしれませんねぇ…。

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • うーん、心に残るエピソードたち。ひとりで死を迎える可能性、私にもありますよね‥‥。考えさせられました。

  • 2015.5.16読了

    書店で気になり、何度か立ち読みし、その都度感動して、結局購入した。

    文章がいい。

    自分も何度か凄惨な現場に立ち会った経験はあるが、その際に感じたなんとも言えない哀しみ・切なさ・怒り・やり場のない思い等、文字通り言葉にならない様々な感情を、わかりやすく言葉にしてくれているように感じた。

    人生における深淵に到達しているように思われるのに、お説教じみた押し付けがましさを感じさせないところに、著者の徳の高さを感じさせる。

    再読に耐えうる、いや是非読み直したいと思える本。

  • 「特殊清掃/死体と向き合った男の20年の記録」読了。増え続ける自殺や孤独死。一人で死んだらそれで終わりではない。それを片付ける人間がいる。「特殊」清掃を20年続けてきた男の独白。人の最期には、苦悩も、不条理もあれば、救いも、赦しもある。生きている以上、綺麗には死ねない。普段は目をそむけている事を思い起こさせてくれる良書。

  • 強烈とか壮絶という言葉では表現しきれないような、筆者の体験談の数々。養老さんの解説にもあったが、読んでみればわかる。いろいろな価値観を見直すいい機会になりそう。

  • 死生観を初めて考えるきっかけになった。良書。

  • この仕事をしているのが隊長みたいな人で良かった
    キツイ内容だけど勇気を出して読んでみるべき本

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特殊清掃 (ディスカヴァー携書)の作品紹介

人気ブログ『特殊清掃「戦う男たち」』から生まれた書籍が携書となって登場!「特殊清掃」とは、遺体痕処理から不用品撤去・遺品処理・ゴミ部屋清掃・消臭・消毒・害虫駆除まで行う作業のこと。通常の清掃業者では対応できない業務をメインに活動する著者が、孤立死や自殺が増え続けるこの時代にあって、その凄惨な現場の後始末をするなかで見た「死」と、その向こう側に見えてくる「生」のさまざまな形。

特殊清掃 (ディスカヴァー携書)はこんな本です

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