未来に先回りする思考法

  • 603人登録
  • 4.15評価
    • (63)
    • (72)
    • (22)
    • (8)
    • (0)
  • 55レビュー
著者 : 佐藤航陽
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン (2015年8月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799317549

未来に先回りする思考法の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 未来は作られるではなく未来は誰かに変えられるのを待っている、だから自分の認識を信用せず変化を察知し現実への最適化を繰り返していくことが大事。。難しい内容のように見えてとてもわかりやすく、経営だけでなく現代のビジネスマンとしての大切なことに気づかされる。

  • とても面白かった。なぜ原理原則から考える必要があるかという原理原則が学べた感じ

  • イノベーションが日本では起きにくい理由、Googleの20%ルールの目的、ロボットに仕事が奪われるのか?など、ふむふむ!と理解できたり、読んでいてとても楽しい本。

  • ◯国家が形式的には残るだろうと考えられるのは、時代が変わり「必要性」が変わったとしても、国家は法律や規制を制定することで、世の中の流れを多少遅くすることができるからです。(106p)

    ◯最低限の生活を保障する役割自体も企業が担うことはできないでしょうか。(164p)

    ◯自分も他人もうまくいくと考えていた事業は失敗し、自分も含め全員が半信半疑である事業は成功したのです。(244p)

    ★テクノロジーが社会に与える影響を広範に解説している。

  • 一読してしただけでは、圧倒的な情報量でちょっと消化不良ですが、これから先を生きていく上で、とても勉強になるまさに『思考法』を得たように思います。
    ロジカルシンキングの限界や、必要性が生むイノベーション、テクノロジーがあらゆる二律背反を溶かす、時間の経過とともにシステムの存在自体が目的化する、といったところは、他の方の著書でもよく見かける記述かと思います。
    けれど、それを超えて、企業が政府に代わりベーシックインカムを担う可能性があることを示唆されていたり、現在流行りのパーソナライズ化が個人の可能性を狭めてしまう危険性を指摘されていたりする点は、言われてみれば最もだけれど、最初読んだ時は目から鱗でした。

    定期的に読み直したい一冊。

  • 著者は学生時代に起業し、現在ITベンチャー企業メタップスの経営をしている。
    メタップスのサイトには、
    - OUR MISSION: テクノロジーでお金と経済のあり方を変える
    - OUR VISION: 世界の頭脳へ
    - VALUE: ①データに焦点を当てる、②素早く破壊、素早く創造、③柔軟であれ
    と書かれている。この本に書かれていることも、著者がこういう企業の創業者かつ現役の社長であることを意識して読まれるべきである。メタップス社は2016年度までは赤字を出していたが、売上は倍々で増えており、IFRS基準で2017年度には黒字転換をしている。

    事業概要を見るとわかるように、メタップス社はデータおよびAIに関する技術会社だ。AIの世界においては、ディープラーニングというブレークスルーが起きたことが近年のトピックだろう。膨大な量のビッグデータが収集されるようになったタイミングとそれを利用する技術であるディープラーニングの実用化は偶然ではないだろう。モノがインターネットにつながって、データが収集されて、そのデータが他の数多くのデータとともに総合的に学習されたときにどのようなことが起きるのか。それは自ら情報を収集して判断をする新しい知性の発現に相違ないのではないのか。著者はこの分野に着目してリソースを投資してきたことを思い返した末に、『未来に先回りする思考』というタイトルの本を書いたに違いない。そして、今も変化が起きることになる未来を見ているのだろう。

    著者は、テクノロジーの3つの本質として、「人間を拡張するものであること」「いずれ人間を教育しはじめること」「掌からはじまり、宇宙へとひろがっていくこと」だと告げる。テクノロジーの本質として、これから起きることは、五感の拡張としての各種のセンサーと脳の機能が拡張されると考えるのが、いまや自然なことに思える。このようなテクノロジーの本質を押さえて考えることが、著者のいう「原理から考える」ということなのだろう。

    AI、ロボティックス、VRといった先端技術の状況を見ると、IT業界の巨人だけが未来を見通しているようだと書く。GoogleもFacebookもかなり早い段階からこういった技術に資本を投下してきた。世界の先端へのアンテナが張られているということと、先端を拾い続けていくことが巨大IT企業の生き残りの必要条件になっているからだともいえる。間違いなく言えるのは、人間はテクノロジーと融合することで、かつては想像できなかったような力を授かることになる。

    時代は常に変わる。先回りしたと思っていたことでも、「今もそれをやる価値があるのか」を優先して考えることが必要だという。何より適切な時に適切な場所にいることが重要である。「努力に頼るよりも、大きな流れに乗る方が、はるかに速く目的地に着くことができます」と書く著者は、本の中で繰り返し書いているようにタイミングの重要さを強調する。世界の企業経営者は「世の中の流れを読み、今どの場所にいるのが最も有利なのかを適切に察知する能力」をもっているという。「少し先の未来を予測し先回りする力を身につけるのはそれほど難しいことではありません。重要なのはその行為に自分の時間を投資しようと思うかどうかです」ものごとにはタイミングがあり、タイミングの誤差をバッファの中に収めることが重要。そして長期的には「点」ではなく「線」で見ることだという。

    「誰がいつ実現するかは最後までわかりません。しかし、何が起きるのかについては、おおよその流れはすでに決まっています。人が未来をつくるのではなく、未来の方が誰かに変えられるのを待っているのです。適切なタイミングでリソースを揃えた人間が、その成果を手にします」

    結論として、大切なことは次の3点だという。
    ① 常に原理から考える
    ② テクノロジーの現在地を知っている
    ③ タイミングを見極める

    しかし、これらの技能や感覚はすぐに身につくわけではない。実際に知るために著者は失敗することを求める。今できそうに思えることは将来の自分にとっては楽勝でできる可能性が高いため、今できそうに思えることをし続けることは、大きな機会損失ともいえる。高い目標を設定して失敗をすることが重要。よい失敗を。

    「リアルタイムの状況を見ると自分も含めて誰もがそうは思えないのだけれど、原理を突き詰めていくと必ずそうなるだろうという未来にこそ、投資をする必要があります。あなた自身がそう感じれらないということは、競合もまたそう感じられないからです」と著者は言う。ー 『Zero To One』の著者でシリコンバレーのインキュベーターY Combinatorの代表ピーター・ティールは「世界に関する命題のうち、多くの人が真でないとしているが、君が真だと考えているものは何か?」という問いを常に問いかけるという。「周囲の人にもチャンスとわかるようなタイミングでは遅いのです。自分でも成功確率が五分五分というタイミングが、本当の意味でのチャンスです」とする著者は同じことを言っているのだ。


    「きたるべき未来の到来を早めることが、その時代を生きる人に課された唯一の「仕事」です」


    著者の書くことはもっともらしく聞こえる。成功者バイアスがかかっているのかもしれないが、その通りだとも思う。起業に関するメッセージと、新しい革新技術に乗るための心構えに関する本。


    著者はインターネットの普及による情報へのアクセスの拡がりが多くの人の宗教観を変えるのではという。統計的にも無宗教である人の割合が上昇している。もはや、宗教を信じることが難しくなってきたということだろう。そのことは世界を大きく変えるものになるのではないか。ああ、その通りだと思う。


    ---
    『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』のレビュー
    http://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4140816589

  • 非常に面白い。わくわくがとまらず、世の中の動きを感じることができる本。
    ITの目線で今後を予想している書籍は多いいと思うが、ITだけでなく、過去の人間の経済の状況や思想からいまの情報化社会を捉えている。ITだけでなく今後の世の中、人間がどうなるのかというのを線でつなぐことができる見方をしている。非常に面白い。
    また、最後に評論家になるのではなく、以下にアクションするのが重要かを説いており、それも好感がもて、評論ではないリアルな姿勢がこのような書籍をつくることが出来たのではと感じる、
    佐藤航陽という人に非常に関心がたかくなった。

  • この本は数ヶ月前にイケハヤさんが、
    名著過ぎる!と絶賛していた本。
    僕も即読みました。確かに素晴らしい本でした。
    ところがあまりに情報量が多すぎて、
    まとめる事が出来ず、
    ここに書き記す事が出来てませんでした。
    年内に書いておきたいと思ったので、
    とにかく書ける範囲で記録しておきます。

    著者はスマホアプリ開発のコンサルタント
    をしている会社を経営している方。
    そんな著者が語る未来予測が面白い。

    ゲームに関しての話。
    昔、ゲームはテレビにつないで遊ぶものでした。
    ファミコンとかプレステですね。
    その頃は次の商品開発に活かすために
    顧客のフィードバックを聞きたい
    と思っても時間もかかるし手間も大変だったらしい。

    ところが現在のゲームというのは
    オンラインでつながりながらプレイするのが
    主流となっている。
    そうなるとフィードバックという点で
    考えるとどうなるか?

    ゲームをプレイしている状況が即時わかるわけだから
    どの時点でどのくらいの人がプレイを中断したのか?
    そしてどんな要素を付け加えたら
    ゲームのプレイ時間が伸びたのか
    そのデータが即、わかるんですね。

    となるとどうなるか?
    どんなゲームを顧客が望んでいるのか?
    それが即時データとして記録されていくわけで
    それを反映させてゲームを作って行くということに
    なるんですね。

    で、ゲームに限らないですが、
    こうしたクリエイトする部分は機械ではなく
    人間に残された最後の聖域のようなものだったわけですが
    それが顧客の望んでいるものが
    データとして読み取れるようになれば
    人工知能がそれを作り出せるという事になるわけです。
    更に瞬時に変わって行く顧客の要望を
    即時反映させるとしたら生身の人間よりも
    人工知能のほうが得意な分野。

    ゲームだけでなくオンライン上で読む
    マンガ、鑑賞する映画などでも同じ。
    どんな場面で読むのを止め、
    どんな場面なら顧客が食いつくか?
    解析もそれを反映させて作り直すのも
    人工知能の時代になる。
    その事を著者は
    「人工知能がビッグデータという出口を見つけた」
    と表現しています。

    というような事を始めとして
    未来予測に関してかなり面白い事が書いてあります。
    限界費用ゼロ社会とこの本、
    そして平野さんのドーンの三冊を
    まとめて読むと未来に関しての
    今の時点での予測は把握できそう。

    ついでにこの本に関連した一冊としては
    【黒本 参 Kindle版 高城剛 (著)】
    www.amazon.co.jp/dp/B01N7CTHSR

    この本の中に書いていた衝撃的な予言。

    『2040年代にロボットが作曲した曲が
    ヒットチャートを独占し
    2050年代にはロボットが起業するようになる』
    という話が書いてありました。
    2016/12/25 10:23

  •  詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=11521

  • 高い視点を得た。

全55件中 1 - 10件を表示

佐藤航陽の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
エリック・リース
リンダ グラット...
佐々木 圭一
デール カーネギ...
ジェームス W....
クリス・アンダー...
有効な右矢印 無効な右矢印

未来に先回りする思考法を本棚に登録しているひと

未来に先回りする思考法を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

未来に先回りする思考法を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

未来に先回りする思考法を本棚に「積読」で登録しているひと

未来に先回りする思考法の作品紹介

99.9%の人は、なぜ未来を見誤るのか?

未来に先回りする思考法のKindle版

ツイートする