藤原先生、これからの働き方について教えてください。 100万人に1人の存在になる21世紀の働き方 (ディスカヴァー21世紀の学校) (DISCOVER21世紀の学校)

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  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799318188

作品紹介・あらすじ

21世紀は、「正解のない時代」です。もはや「正しい幸せ」などはありません。それぞれ一人一人が個別の幸福論を持たないと、幸せになれない時代になったのです。さあ、準備はいいですか。あなたの人生を「自由」にするための講義を、始めましょう。白熱講義25講。

感想・レビュー・書評

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  • ベースは今までに出した本なんだけれど、着実に時代に合わせたアップデートが行われている印象を受けた。DADADAというように行動と改善を行なうというのは、私はわかるしやりたいけれど、現場でやるのはいつも猛烈な批判を受ける。自己紹介にネガティヴ要素を持ち込み笑いにするのは、私の人生そのものなので、私と生徒の距離が最初から近いのはそのせいなのかなあ、とも。最後に、奈良で高校の校長に就任されるとのことなので、見に行こうっと。

  • 不確定の時代をどう生き抜くか。

  • ・状況がさまざまに異なり変化する、「正解」なき「成熟社会」では、自分の頭の中で知識・技術・経験のすべてを組み合わせ、それぞれの状況に合わせて、自分も他者も納得できる「納得解」を導き出す「情報編集力」が必要です。

    ・「情報編集力」のある人かどうか
     新卒採用試験は、採用する側にとってみれば、初めて会う受験者が優秀な人材であるかどうか、非常に短時間で見極めなければならない場です。では、優秀な人材とはどういう人かといえば、「情報処理力と情報編集力を兼ね備えている人」でしょう。つまり頭の回転が速くて、頭が柔らかい人です。
     このうち、情報処理力の高さはテストや学歴である程度は分かりますが、情報編集力を見極めるには、やはり面接が必要です。話してみないと分からないのです。
     話すといっても、もちろんただの雑談ではダメです。情報編集力の高い人材を見極めるために有効なのは、「正解のない問いを投げかけること」です。
     最初から正しい答えが決まっている問いだと、情報処理力の高い人が我先に答えようとすることでしょう。見るべきは、「正解がない問いに対しても、対処能力があるかどうか」です。それによって、情報編集力のレベルが分かります。
     というわけで、採用面接は、受験者の「情報編集力」を見る場であると同時に、面接官のそれが鍛えられる場にもなるのです。


    ・「伝説のリクルーター」がやっていたこと
     かつてリクルートに、「伝説のリクルーター」と呼ばれた人物がいました。彼の判断はオーナー経営者の判断すら覆すほどの信用を得ていたのですが、彼は採用面接でそれほど風変わりなことをしていたわけではありません。
     彼の秘密は、何度か続けて面接する。ただそれだけでした。

     たとえば、最初の面接で「大学時代は何をしていましたか?」と尋ねれば、立派な活動の数々が語られるでしょう。体育会、サークル、ゼミ、ボランティアやNGOへの参加、サマーインターンシップ、留学などなど、キラキラした話が続くはずです。
     なぜなら近い過去については、人はいくらでも話をつくり上げることができます。伝説のリクルーケーも、まずは相手の“プラスモードの話を延々と聞くことから始めるのです。
     そして翌週。もう一度来てもらって、今度は高校のときの話を聞く。その翌週も来てもらい、今度は中学のこと。その次の週は小学校のことというように、連続して相手の話を聞き続けます。
     人は遠い過去のことについて、あまり嘘をつけません。模範解答があるわけではないので、参考書の類を使って情報処理力で対処することもできません。こうして伝説のリクルーターは、複数回の面接で相手のリアルな顔を引き出し、さらに次の項で解説する「マイナスモード」の話を引き出す中で、その人となりを見抜いていたのでした。


     相手の世界観にある言葉で話す。ただこれだけで、あなたのプレゼンは、非常に通りやすくなります。

     誰かに与えられて行うことは、仕事ではなく“作業”にすぎません。自分から見つけ出して、取り組むことを“仕事”と言います。

    ■人望があるリーダーが持つ3つの資質
    ①「真摯さ」があること。
    ②「仕事の出口」を考えていること。
    ③「参画性」を高めること。

  • 2015年の本だが、学ぶこと多い。キャリアを伸ばす方向性のヒント。

  • 2022年7月28日読了。リクルート出身、「校長先生の校長」として教育改革を進める著者による、自分の価値を発揮する働き方、発想力・情報編集力などを高めるトレーニングとその効果の解説など。「教育界のさだまさし」を自称する著者のトークは何かのイベントで見たことがあるが確かにパッションと説得力を感じる内容だった。本書に書いてあることはいちいちもっとも。全ての人にはかけがえのない個性が存在しているはずだが、それを発揮しないのは「正解一辺倒」の学校・企業の教育と、出る杭になることを許さない社会風土なのだろう…自分の独自の意見を出すと何かとめんどくさくなるもんな。とは言え、過去に生きるのではなく未来に仕事を作っていくのであれば、時代の変化に伴って働き方も変化・進化させることは当然必要になるのだろうな。


  • 正解なんかない!!

  • 授業1コマの値段=クラスの人数×1000円=約3万円
    →「学割で映画を見るのと同じ料金の授業ができたか?」

    自分も夢中になって働き、それが会社への貢献にもつながる「ベクトルの和」を見つけ、良い仕事をしよう。誰かに与えられるのは「作業」、自分から取り組むのが「仕事」。

    まだ必要なさそうだけど、「何を成し遂げたら自分は退いて次に任せるのか?」という発想を持つ。人望に大きく影響する。

  • 自分をレアな存在にするのに2つの軸と頂点で大きなトライアングルを目指す。常識を疑い自由な仮説を立てる。自分の考えを持ってこれからの不安定な時代を楽しみたいと思わせてくれた一冊です。

  • 富士山型から八ヶ岳型の人生へ。
    1万時間かけて人生の三角形をつくる。
    年収でなく時給を意識する。
    リクルート出身者らしい考え方が記された本。

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著者プロフィール

藤原和博(ふじはら・かずひろ)
「朝礼だけの学校」校長。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003~08年、杉並区立和田中学校で義務教育初の民間校長を務める。2008~11年、橋下大阪府知事の特別顧問。2014年から佐賀県武雄市特別顧問。2016~18年、奈良市立一条高等学校校長を務める。

「2021年 『「人生の教科書」コレクション全10冊セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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