- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799321737
感想・レビュー・書評
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以前、NHKで(ワイルドライフだったかな?)〈鯨とシャチの激闘〉を観ました。まさにこれに出てくるのと重なりました。弱肉強食、食物連鎖の自然の世界で私達も生かされているのだなと思いました。そして親子愛、友愛が、少年少女の心に素直に受け入れられるお話だなと思いました。
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読み終わり、崖の上のポニョとガンバの冒険を思い出してしまいました。痛快冒険作に思えてなりません。海で遭難した赤ちゃんをくじらが育てるなんてなんと奇想天外なお話なんでしょう。シャチのギラとの闘いのシーンは迫力満点、手に汗握る面白さでした。ラストは涙なくしては読めません感動しました。ぜひアニメ化してほしい作品です。
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クジラが人間の子供を育てるお話。
クジラと人間という、異種同士であっても家族になれる、心温まるストーリー。
子供に読んでもらいたい本。 -
くじらのジマが、人間の赤ちゃんナミを育てる物語。何でもありのジマ。背中は平らでサッカー場くらい広く、潮を吹く代わりに赤ちゃんのミルクが出てくる。背中から手まで出てきて哺乳瓶にミルクを入れたりナミをあやしたりする。ナミが歩き始めると、安全のために筋肉を盛り上げて背中に壁を作る。ファンタジーは好きだけど、このくじらの設定はすんなり飲み込めず。いまいちなまま読み進めたけど、最後は良かった!ナミが幸せになりますように。
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船の事故でたった一人生き残った赤ちゃんのナミ.くじらのジマたちに見守られ明るくまっすぐに育っていく.ジマとの別れまでの海の生活の中で,悲しいこともあるけれど自然の厳しさ以上の美しさや友情がいきいきと描かれている.ジマの背中から出てくる手のようなものって何だろうとこれが不思議だった.
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<内容紹介より>
海の生き物ならば誰もが知っている島のように大きなくじらの「ジマ」は、嵐の海で出会った人間の赤ちゃん「ナミ」を自分の背中の上で育てることになってしまう。人間の子育てに悪戦苦闘するジマだが、海の仲間たちの協力もありナミはすくすくと成長していく。そしてナミが5歳になったとき、ジマはくじらの群れを率いて「マジックオーシャン」を目指すことを決意する。だがそれは、生きるか死ぬかの運命を賭けた過酷な旅の始まりだった。
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「22年目の告白」の作者による作品ですが、ずいぶんと印象が違います。
YA本というよりも、むしろ児童書や絵本に近いように感じました。ファンタジー作品として読むにしても、あまりに「何でもあり」なジマのスペック設定など、登場人物に感情移入しにくかったです。
ただ、地の文の丁寧な言葉遣いや、ある意味「王道」とも呼べるようなストーリー展開はどんな人にも拒絶されることはないだろう、とは感じます。
難易度的には小学校高学年かな?とも思いますが、その頃に読んでいた「少年文庫」のような物語の世界に再び触れたい大人にもいいかもしれません。 -
『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』とだいぶ色が違う。島のように大きいくじらが人間の赤ちゃんを育てることに始まる物語。過酷な旅とお別れが待ち受ける。くじらは体だけでなく、心も広く大きく優しかったね。人間の言葉を喋るとか、くじらが赤ちゃんを育てるというファンタジーですが、絆や優しさ、素敵でした。