≠ノットイコール 2 (スーパービーボーイコミックス)

著者 :
  • リブレ
4.12
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  • (2)
本棚登録 : 400
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799710708

感想・レビュー・書評

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  • この内容で池先生の画力。星5じゃ足りない。結末も納得出来ました。

  • 軽い気持ちで読み始めたら、もの凄ーく深い深い話になっていた。
    テーマとしたら幸せな結論なんか出るはずもなく、2人一緒にいる限り心の平穏は訪れないのだろうけど…【幸せ】は、穏やかさや安定と同じ次元にある訳じゃないからね。

    幸せでありたいと願って叶うモノでなし、心から誰かと愛し合いたいと願って叶うモノでなし。
    だからこそ、何かを犠牲にしても手に入れたがる人が後を絶たないモノなんだろう。

    背徳と紙一重の幸せは、ギリギリの境界線を生きる甘美さもひとしおだと思う。
    結ばれた後の2人をもっと見たかったなぁ…(´・ω・`)
    思いがけない作品と出会えました、スゴく良かった!!!

  • 完結編です。タイムスリップから現実に戻り、自分と果との関係を見つめ直し悩み苦しむ凉。そして、果はあくまでも拒絶の態度で向き合おうとはしてくれません。
    タイムスリップ中は二人とも未熟で、でも若いなりに全身全霊で相手を好きだったことに嘘偽りはないのです。ただ、常識的には許されることではなく。

    池玲文センセから突きつけられたテーマに、暫し考えさせられるストーリーです。タイムスリップというファンタジーが緩衝材となっていて、ふだんなら回避したい近親相姦という重いテーマがすんなり受け入れられます。単に禁忌感を煽ってくるのではなく、凉と果の行く末を案じながらも、問題に向き合わざるを得ないように読ませるのはさすが。
    私的には、近親相姦でも前向きでモラルを乗り越えた生き方を選ぶ方に共感を覚えます。常識を突き破る愛の強さに憧れるのかも。
    これまでなら、現実はともかく創作モノでも結末は自己責任で始末をつけるのが当たり前だったんだろうけど。深く考えるほど、自殺や心中といったネガティブな方法が、果たして正解なのかなー?と疑問に感じたり。「正しくある事が生きてるって事に真摯だとは限らない」というセリフにいたく感動してしまいました。
    ノットイコール、幸せの形は本人が決めることですよね。

    重いばかりじゃなく、ストーリーもエロも素晴らしかったです。果が昔の面影を残したまま大人になっているところとか、凉がどんどんカッコよく成長しているところとか、萌えどころはどっさり。
    脇キャラの西野が、どんよりストーリーの活性剤。母親もその時その時の場面を盛り上げています。1巻でのパンストのはき方が忘れられません…

    Hシーンも胸が鷲掴みにされるほどジーンとしちゃいます。「長い間一人にしてごめんね」って謝るところは泣けました。描き下ろしの甘え合いっこは濃厚。未来も垣間見えて安堵します。

  • 「8人の戦士」「≠ ノットイコール」のぷち感想記事(SSブログ)へのリンクです。
    https://yuri-hyky-dia-issho.blog.ss-blog.jp/2019-03-24

  • 池先生を神とあがめるワタクシなので満点です…!

  • 現代に戻ってきた凉に対しての果の態度は当然だと思う。

    ショックと嬉しさと、父親としての立場。色んな気持ちが交錯して可哀想だった。でも、一人の男として凉を求めてしまい、悩んだ末の関係復活は、致し方ないと思う。

    むしろ、よく頑張ったなぁと思った。

    自分の気持ちばかり押し付けようとしてた凉は子どもだと思ったし、果が大人でよかったと思った。

  • なるほど、≠ノットイコールの意味も分かりました。
    そういうことなんですね。

    最後まで、息子と父という事実は変わらず
    もしかしたら、実は違うって展開になるかと思ったけれど、
    これは、本当に究極のアブノーマル、すべてが倫理に反している設定で、それだけにお互いがそれぞれ抱える背徳感に悩むことになってもしょうがない。
    だけど、そんな中で出した答えがあるのなら、それが正解、不正解なんかはどうでもよくて、その信念と自分たちの想いを貫くしかないよね。
    でも、最初からタイムスリップってところからありえないところから始まって、すべてがありえないことで終わったけど、だからこそ面白かったと思えたんだと思う。
    面白かったです。

  • 古きよき時代のJUNEっぽくて懐かしい感じ。背徳的ってまさにこれのことを言う。退廃的で隠微な雰囲気が◎! 

  • 息子×父完結(つд`)ずっと一緒に暮らしてたわけじゃないけど、好きな人が目の前から突然居なくなってしまって、忘れようとしても忘れられなくて…。しかもそれが息子だったってそりゃ葛藤苦悩するよ(;∀;)近親もの好きなんだけど、この葛藤と背徳が堪らないです。タイトルも本当素敵です。

  • 雑誌で読んでいたけど、やはり一気に読むと胸への響き方が半端ないな、特にこの作品は。普段どの内容・ジャンルもかなり抵抗なく読む方だけど、これは真っ向から禁忌と向き合っている作品なので、読み手もソレに引っ張られ“愛があればオールOK”とは簡単にいかない。が、こういう着地点は当然有りだが、落とし方としては正直、盲点だった。皆さんが書いてる通りに本当に秀逸なタイトルだと思う。…ギャグからシリアスまで描くこの作家さんに嵌って数年、まさか未だにお独りで描いているとは!何よりビックリした(笑)

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