迷信話集 うつつのほとり(クロフネコミックス)

著者 :
  • リブレ出版
4.15
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本棚登録 : 435
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (175ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784799713617

感想・レビュー・書評

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  • 田舎に越してきた少年敬と、お寺の手伝いをしながら田舎の子とは馴れ合わずに暮らしている弥七が少しずつ親交を深めていく物語。

    一話一話が短いけれどとても読みやすく、しかもきちんと一冊にまとまる形で話が流れていくのがすばらしい。
    弥七の出自や敬の両親のことなど、さらっと重い背景も入ってくるのだけれど、敬の物怖じしないまっすぐさが、そういうことをあまり感じさせない。お母様すてき。

    草間さんのお話の中で一番読みやすかったかもー。

  • 花をさがしながら仲良くなる敬と弥七かわいすぎ!
    弥七がすごくいいですね、山と村のはざまの存在ですね。弥七がツボすぎて3度読みなんてことが、秋の夜長には起きたりするのです。
    敬をぎゅってしたい。敬のお母さんはもっとぎゅってしたい。

    各話タイトルがひらがなで書かれてるのがやさしくて好きです。読者に微笑んでるみたい(´▽`)。

  • 面白かったです。不思議な。タケヤブ~とかの少女漫画は正直全くピンとこなかったのでどうかなーと思ったのですが独特の間やテンポが、少し毒のある童話集とか絵本のような不思議な雰囲気を醸し出してて、それが物語を引き締めてて面白かった。

  • 作家買い。この作家さんは相変わらずこういのもBLも両方良いですね。もっと両方描いて欲しいです。箱入りお坊ちゃんが意外におきゃんで(男の子だけどw)可愛かった。いやこれがお坊ちゃま故の天真爛漫さなのか。それが閉鎖された田舎で嫌われ者の弥七にとっての唯一になっていき…お坊ちゃまの母上も良い方で良かった(色々あったけど)。でもちょっと帯の“言い伝えの謎を解くうち”っていうのが??そんなところあったっけ??

  • お母様の印象が最初と最後でものすごく変わった(良い方に!)東京からお母様と一緒に田舎にやってきた敬と村の嫌われ者の弥七のお話なんですが、敬の素直で可愛くて、それがまた強いこと!!ほんわかした気持ちで読みました。願わくば、敬と弥七の5年後、10年後のお話を読みたい。ペーパー付

  • 2014/02/20
    【好き】非BL。 昭和初期、東京から田舎村にやってきた少年:敬(たかし)が村の大人たちや友達と楽しい日々を送りながら、狐か天狗の子と噂されはじかれている:弥七に懐きこっそり会って友情を深める。 敬のニュートラルな視点にホッとするが、おかしいと思ったことを自分で考えて行動しようとする賢さと勇気に弥七も救われたに違いない。 ほんわかしているようで暗くて濃い影があり読後にしっかり重みを感じる所はさすが。  この話、レーベル変えて続き出せばいいのになんて…将来はリバしたらさらに萌える…とか…とか…(^^;)(^^;)

  • 草間さん独特の昭和初期のノスタルジックな雰囲気の中都会からやって来た少年敬と天狗と呼ばれる不思議な少年弥七の友情の物語。この弥七がなんとも妖しく魅力的で…いけない妄想してしまいましたw BLではないけれどそこはかとなくBLの匂いが漂っています。これは腐女子なら誰もが感じるはず(*≧艸≦)
    前から草間さんの描くレトロな子供の絵や田舎の風景が大好きなのですが、ここでもその魅力がいかんなく発揮されています。ちょっとした感情の揺れからくる子供の表情が本当可愛い!弥七のルックスは本当好みで犯したいくらいでwとにかく私のどストライクでしたww
    おそらく何度も読み返す一冊になりそうです。そして大勢の方の意見と同様、私も彼らの数年後が見てみたい。BL…じゃなくても匂い系でもいいので是非続編をお願いしたい。

  • 作者がBL作家さんでもある、と言う事も無論あるが、敬と弥七が青年になった話を読んでみたい。敬がまだ箱入り坊っちゃんなので、二人の間に年齢差を感じるけれど、敬が青年になれば対等になるだろう。弥七は偏見を持たず自分を慕い、庇い、友達とした敬の素直さをずっと愛するだろうと思う。BL読みなのでどうしてもそう言う方向に話を結びつけてしまうが「匂い系」として完成度が高いのだからしょうがない(笑)
    あー、青年編を描いて欲しい!!
    弥七がまだ字を上手く書けないとか…ああ言うの悶える。年下の方が利発であるが、それを全く意に介さない大らかさと言うか、人の判断基準が幼いながらもしっかりあって、周りに流されない強さと言うか、普通に持ってる正義感と言うか。こう言う敬みたいな子は大概イイ男になる。彼も、何もかも恵まれてて、不幸を知らない子供ではないけど、哀しい事とか辛い事とか経験しても、それを恨んだりはせずに受け止めて行くんじゃなかろうかと思う。明治さんの『熱伝導』の木戸とか、ああ言う子は強いよねー。ヒコさんの『新しい武器』の染谷くんとか。
    間違いに気付き、すぐ謝れる所が解り易い共通点かなー。

  • 昭和初期?くらいの、少年と少しお兄さんの話。お兄さんは陰間だった過去をお持ちで非常にBLライクな香りは漂うが、都会から田舎に来た少年は偏見と差別に置かれるお兄さん(自然に詳しい)を慕う、心暖まる話。

  • 昭和初期。母の療養のため東京から山村へやってきた敬は、村人から天狗とか狐の化身と言われて孤立する不思議な少年弥七と出会い、次第に心を通わせ友情を育んでいく。ノスタルジーと人情味が溢れた暖かい物語。
    なぜか買っといて読まずにいたのだけれど、読んでみたらとても良かったです。
    お母さま素敵。

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著者プロフィール

草間 さかえは、漫画家・イラストレーター。主にボーイズラブ誌にて活躍する。

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