- Amazon.co.jp ・マンガ (175ページ)
- / ISBN・EAN: 9784799727300
感想・レビュー・書評
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昭和初期の出版社の社長と従業員の様々な恋模様完結編。最終的に収まる所へ上手く収まったようでめでたしめでたし。
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2015-12-3
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でまぁ続きもとっくに出ましたよね。
前巻でおさまるところにおさまったわけですが、そもそもは有原は広瀬が好きで、澤は花城が好きだったわけで。その辺も含め過去を振り返って大団円。
2カップル同時並行なせいか、草間さんにしては結構アレな描写比率が多かったような気もして、その分甘ああいと思ってしまうんですが、独特の灰色がかった帝都の灯のような雰囲気は、終始しっとりと物語全体を包んでいて、やっぱり好きだなと。 -
終わってしまった…。
時代背景や人物の相関関係がとても良い。独特な画風もあってイメージがとても拡がる作品でした。 -
草間作品は時に「解り難い」と感じる時がある。作者の絵はとても達者なデフォルメが使用されており、表情の読み方が難しいのだ。台詞と表情が相反する時、見事にシンクロしている時、そう言う機微を読み解く能力を必要とする画力の持ち主で、初期作品よりも更にその面が際立って来ている気がする。『マッチ売り』に始まり、4人の男の物語が描かれている本作、万感の…とまでは行かないまでも、花城と廣瀬、有原と澤の恋の行方を追っていた読者としては、そのどちらものカップルに対し、出会って良かったなぁ、と心の底から思う。
花城と有原は同じ男の性の道具になった、と言う過去がある点で共通している。澤も親無しで、女郎屋で育つと言う境遇で、廣瀬だけが恵まれた環境ですくすく育った世間知らず、傷つけられた過去を持っていないイノセンスを秘めている。そして、澤は花城に、有原は廣瀬に、と言う具合に、最初の恋心は互いのカップルと交差している。この複雑さがどう帰着するのか、と言う面で「BL設定頼り」で終わらず、相手の人間性に惹きつけられた結果である、と言う描かれ方で、BL挫折継続中の私にとっては非常に幸福な終わり方だった。
肉欲をその人の「事象」の一つと捉え、許容する事が相手の人間性をそのまま受け止める事である、と言う描き方に特化して描かれた作品だと思う。
肉体を結ぶこと=同性であっても愛の証である、と言う描き方はもう「古い」のだ。草間さかえは決して新しい作家ではないし、恐らくマインドは私たちと同じ様にJUNE世代の系譜を根底に秘めている作者の一人。エロを赤裸々にするのではなく、心の体現が肉体の結びつきである、と言う「BLに有りがちな説得力を表現する方法」から解き放たれた作品だと思った。
肉体を開放する時、心は解放されているだろうか。心は閉ざされているんじゃないだろうか。肉体が傷ついたら、心が平気な振りをしているだけじゃないだろうか。そう言う人間の複雑さを殊更執拗にではなく、さらりと粋に描いている。
BLの楽しみ方・描き方も千差万別で、どれが正解・不正解もないだろう。BLとして提供される限り、それは「BLである」と成立するのであろうが、個人的にはBLとして提供されていたとしても「漫画として読む」に傾いて尚、面白いと思ってしまう、そう言う作品だった。
花城、廣瀬、澤、有原、4人ともがずっと幸せであれ!! -
ついに完結。10年かあ。読み直そうかな。
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祝・完結!
全サのため入手困難だった
「かごめかごめ」と「ゆりかごのうた」が読めてうれしい〜
カバー下におまけあり。 -
memo: コミコミ特典ペーパー&出版社ペーパー