にがくてあまい 6 (マッグガーデンコミック EDENシリーズ)

著者 :
  • マッグガーデン
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800000842

感想・レビュー・書評

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  • 女子高生に憧れられている自覚もあって、
    女の子が苦手なのに料理の仕方を教えてあげて
    恰好良い王子様も演じてくれて、
    「彼女たちの期限付きの特権」に応えてくれる渚、
    なんだかんだで優しい。

    松嶋先生にハンドボールのコーチを頼まれたばばっちの
    手が震えていることに気がついて口を挟もうとする渚も、
    「不純でもなんでも生徒のためならやってあげるべきなんじゃない?」
    と明るくさっくり口を出してくるマキも、それぞれ良い。
    運動神経抜群だけれど、球技だけは苦手と言っていたばばっち。
    本当はトラウマでボールをちゃんと投げられなくて
    持つだけで足が竦む。
    それでも、真剣にハンドに打ち込んでいる生徒に
    頭を下げて頼まれて、やっぱり自分の過去を思い出して
    引き受ける姿に感動した。

    純ちゃんが登場。
    彼女の前では口も悪くて、俺って言うばばっちも魅力だ。
    酔っ払って渚に、「近くにこんないい人がいるのに」と絡むところも可愛い。
    菅井きんさん扱いはちょっと酷いけれど。笑

    純ちゃんは自分と同じような家庭環境にありながら
    元気で綺麗でまっすぐなばばっちが、憧れであり
    羨ましくもあったのだろうと思う。
    るりちゃんがいてくれて本当に良かった。
    かずしも素直ではないけれどお兄ちゃんが好きで
    だからこそハンドで成功して有名になるのが寂しくて。
    純ちゃんとあつしもお互い好きなのに素直になれない。
    結婚がうまくいかなくて戻ってきた純ちゃんと
    あつしくんが結ばれるのは当然の流れだったろう。
    冗談めかして戻った事情を伝える純ちゃんを
    後ろからぎゅっと抱きしめて「おかえり」というシーンが綺麗だった。

    2人の純情な関係を、田舎の狭い町ではそう見てくれず
    狭い癖に直接事実を確かめもせず噂するばかりで。
    かずしもそれを信じてナイフで切り付けてくるのは
    ショックだけれど、
    信じていた兄が両親と同じことをしていたと思い
    裏切りと感じて憤る気持ち自体はわからなくはない。
    あつしがそれまでアイドル扱いされていただけに、
    どれだけ口汚い噂になっていたことか。
    大学の推薦も取消しになりハンドも退部というのは辛い。
    純ちゃんが自分のせいだと思うのもわかる。
    そんな話を聞いて涙ながらに「もう戻れないのかな」
    と言うマキが良い人だ。

    それに、渚の口からばばっちはあの時のこと後悔してない、
    たとえ本当に不倫でも純を離さなかったと思う
    と言っていたことを聞かされ、純も救われたのでは。

    ばばっちは純のせいにして東京に逃げてしまって
    純を傷つけたからもう彼女を迎えに行く資格がないと思っている。
    ハンドボールを思い出すことは、必然的に純のことも思い出すことになる。
    でもやっと、受け入れてもらえないかもしれないけれど
    もう純を離したくないと決意するばばっち。
    応援するマキさんと渚も可愛い。

    荒療治だったかと悔やむマキを、渚が
    背中をどついた江田はナイスだったと言ってくれるのも嬉しかった。

    「俺の居場所は東京でも会津でもない、純なんだ。
    俺と一緒にいてください」
    とても良い告白だった。

  • ばばっちー♪
    ただただ可愛い枠なのかと油断していたら、こんなにも深くて濃い過去があろうとは。
    「ハンドボールを舐めないでください」と言い切ったばばっちも、試合中に思わず叫んだばばっちも、アスパラの育つ庭で純ちゃんを抱きしめたばばっちも、男の子って感じでドキッとした。
    そして、「これから純に会いに行こうと思って」と赤面するばばっちは、やっぱりただただ可愛いばばっちだった。
    どっちも好きだー。
    いや、聖子ちゃんが自分に会いに来たことに気づかないフリで、がぼちゃのトリュフを教えてくれる渚がやっぱり一番イイけど、ね。

  • 料理よりもそれぞれのエピソードが充実してきた感じ。だから料理の必然性が薄れてきた。

  • ばばっち、よかったねー!結婚おめでとー☆渚は残念だったけど。まぁ、尻触ったり、どさくさに紛れてちゅーしたり、前を握ったり←してたけどさ(笑)これからどうなるんかなと思ったらお隣さんに(笑)確かここ壁薄くて声聞こえまくりなんじゃなかった?どーすんの、新婚さん(笑)

  • ばばっちも結婚しちゃって、渚くん地味に失恋しっぱなしだなぁ。

  • 過去のある事件がきっかけで心に傷を抱える渚の後輩教師・ばばっちこと、馬場園あつし。そんなばばっちの前に昔の恋人が現れる。男に縁のない女と女に興味のない男はどういった関係を持つのだろうか。

  • なるほどね~。アスパラってそういわれるとそう思えるきもしますね~。笑

  • ばばっちにスポット。
    お料理で記憶に残ったのは『かぼちゃのトリュフ』……誰か作ってくれないかなぁ(自分では作らないwwwwww

  • 好きな人には幸せになって欲しい、たとえ相手が自分ではなくても…という感じなのかな?空気が読める渚。今回は意外と壮絶な過去を持っていたばばっちの巻。

  • 小口黒いなあと思ってたらまさかの馬場園のターンでした。
    純な人だとばかり思ってましたが、抱えているものがあったのか。
    渚とマキが関わって、周りにもいい影響が出てるのは読んでて楽しかったり。

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著者プロフィール

東京都出身。広告代理店勤務を経てフリーのイラストレーター、マンガ家になる。代表作に『にがくてあまい』(マッグガーデン)、『ZERO ONE』(朝日新聞出版)。

「2016年 『にがくてあまい公式レシピ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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