小説 PSYCHO-PASS サイコパス (下)

  • マッグガーデン
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  • Amazon.co.jp ・本 (371ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800001412

感想・レビュー・書評

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  • テレビアニメは視聴済み。
    宜野座と狡噛の出会いであったりTVシリーズでは描かれなかったエピソードが面白かった。
    槙島が何を考えていたのかという胸の内も少し垣間みる事ができてそれもまた興味深かった。
    なんというか様々な人間関係が抱える機微が巧く絡み合ってそれぞれのキャラクターを作ってるのだなぁと思えるのがまた面白い。
    嫉妬だったり羨望だったり、似た者同士故の愛憎であったり…。
    続編に期待です。

  • 2巻揃えると、値段が値段....なのでね。最後は不消化みたいな感じですね。私的にはこの終わり方もいいんじゃないかなーと思いますね。

  •  ≪サイコパス・PSYCHO-PASS≫のアニメ総ざらい下巻。

  • 上巻の内容を思い返し、またアニメをなぞるだけの内容なのかなぁ(それでも面白かったけど)って思って読みはじめたらビックリよ!
    アニメの世界そのままだけれどそのままじゃない+αの部分が素晴らしい!!

    これ読んでまたアニメを見ると、よりサイコパスが面白くなること請け合いです。

  • 佐々山がなぜ生きたまま標本化されたのか、
    やっとその謎がわかりました。
    アニメでは言っていたような、言ってなかったような。
    はっきり覚えてません。
    佐々山の死によって、バックドアが仕掛けられ、
    槙島の関係者たちは生きながらえてきたのでしょう。

    狡噛があの時……仮に撃てていれば、犠牲者はもっと少なかったかもしれない。でも、槙島は捕まらなかったかもしれない。
    結果的に、佐々山を撃てなかったせいで、仲間を三人も失いました。
    かがりくん、とっつあん、佐々山。
    あとはヘルメット被った人や、街の人。

    しかしながら、朱が現れてくれたおかげでようやく槙島を追い詰めることもできました。
    「そのための3年間だった」
    言葉が重い。
    引き金を絞らないわけにはいかなかいですね。
    そのために、生きていたというくらいの執念。
    槙島の予想を超える成長をした朱。
    槙島と狡噛、二人がこうなる運命だったとしても、
    その道に辿り着くために、朱が絶対的に必要だったのも事実。
    止められない現実はつらいですが。

    槙島は狡噛の性格を理解した上での、最後の台詞だったのかもしれません。『狩る、狩られる』執行官を超えた犬。
    そのことを本質では楽しんでいる、そんな感じですかね。
    やっと、見つけた楽しめること。
    もしくは孤独な仲間を見つけた……ですか。

    朱にとっての怪物は、信じていた『シヴュラシステム』
    それは信じるに値しないものだった。
    システムだと思ったら、元は悪人の脳の塊ですからね。

    人間の脳以上に、高度なコンピュータはないとかなんとか。
    それが数百との接続されているともなれば、確かにあの世界での犯罪係数演算や、色素、未来設計などが見えるのかもしれない。

    信じきっていたからこそ、それを今更なかったことにはできない。
    でも、いつか不要な時代がくる(止めにくる
    シビュラシステムがない世界。
    即ち昔と同じに戻らないといけないという皮肉なのですかね。
    完全犯罪はあっても、完全犯罪予防はできないと。

    実際、シビュラシステムが公表されればまともな精神を保てなくなりそうですね。今まで、機械によって自由を奪われていた(少なくともその人にとっては幸せかもしれない)ものは、実は人間が決めていたなどなど、色々なことが過ぎりそうです。

    外伝の時も書きましたが、
    狡噛と朱は同じ境遇であり、対比だったんだなと。
    監視官と、執行官の複雑な関係。
    執行官を撃てなかった狡噛、執行官を撃った朱。
    それによって、二人の運命は大きく変わったとも見えます。
    佐々山を失った狡噛の心、舩原を失った朱の心。
    復讐者と、変革者。
    人として、殺さなければいけない。人として、殺してはいけない。
    色々な比較があるように見えます。

    アニメは二期、劇場版が決定しているようですが、
    実は小説でも、似たような台詞(意味深)があるのですね。

    最後に、
    六合塚が、朱のことをそんなふうに思っているとは、思いもしませんでした(笑)。
    あのアニメとは違うシーンはちょっと、「お、おぉ?」と声が出そうでした。

    あと外伝に出ていた神月が脱走していた執行官だとは知りもしませんでした。

  • 六合塚の過去話こそ無かったものの、アニメではわからなかった部分なんかも描かれていて良かった。本当に逃亡したほうの執行官って青柳さんの恋人だったのね...。
    2期と映画も楽しみ!

  • 文章が軽くて読みやすい。

    そしてやっぱり、そうなってしまうのね…と、切なくなってしまいました。

  • 人間の心理状態や性格的傾向を計測した数値、通称“サイコ=パス”によって、罪を犯す前に潜在犯として裁く、シヴュラシステムによる絶対のルールが破られた。
    犯罪に手を染めてもなお、犯罪係数の上がらないー犯罪者として裁けない犯罪者『免罪体質者』である槙島聖護の存在によって。
    次々に起こる猟奇的連続殺人を影で操り、狡噛慎也が3年前に起きた“標本事件”でその名を知り、執行官に堕ちてまで手がかりを追い続けていた男。
    槙島と対峙し、数値で計れない悪意と友人の死を目の当たりにした監視官・常守朱もまた、彼を捕らえる決意を新たにするが…
    槙島は次なる仕掛けを実行に移そうとしていたー

    アニメ見てたから話の筋は知ってたけど、小説と両方の方がお互い補完しあって良いかも。
    それでも日本の地方の状況とか、サイコ=パス色相のカラーチャートとかも少し描写が欲しかったな-
    本編はやっぱり宜野座さんの中間管理職的苦悩が…監視官で踏ん張って欲しかったよ。
    本人吹っ切れてサッパリしてるようだけど-
    縢も、課の仲間が逃げたりしないって信じてくれてるのはイイんだけど、淋しい…
    作品として、何か次のアクションもありそう…なの、かな?

  • そして下巻。

    ちなみに2クール目初っ端の六合塚の話はありません。そのかわりではないけれど、こちらのボーナストラックは3本。
    1本は一番くだけた話というか、ラジオネタに近いギノ弄り(笑)。小説版では狡噛・朱・槙島にかなりスポットが偏っているので、宜野座のヘタレもあまり目立たなかったんですが、ここへきてこんな話入れられるとは不憫(苦笑)。いや、シリアスな中で凄く癒されて良かったんですけど。実は一番の癒しキャラなんじゃないかと。
    最後の2本は本当に短いけれど、唐之杜と六合塚の話と、槙島事件後のほんの少しの話。個人的には、もし今後も何か展開があるとしても、その後の話よりは合間の話を詰めて欲しい思いの方が強いのだけど、やっぱりその後の狡噛とかは気になりますよね。

    ノベライズを通してあらためてこの作品の印象深い部分と言えば、それぞれの思いが一方通行な哀しさを感じるという部分と、妙に百合ネタが多い部分か。
    全てが一方通行という訳ではないけれど、どんなに思ってもどこかすれ違ってしまう哀しさが、ストーリー全体の哀しく美しい雰囲気の元になっているイメージ。
    百合は生々しくなりすぎないのかもしれないが、このガチな割合で薔薇にしたら有無を言わさず叩かれるだろうに、百合は叩かれない不思議。

    ともあれ、まだまだPSYCHO-PASSの世界は奥深いと思うので、主軸がブレない程度に小ネタを集めた短編集とかもう1冊くらい出してくれたらとってもかなりすごく大変嬉しいです。

  • アニメを見てはまったので、購入。

    アニメと小説で、ちょいちょい違う描写がされているけど、大筋は同じ。
    個人的には、六合塚が執行官になったときの話が小説だと、サラっと概要だけで流されててちょっと残念だった。

    誤字脱字がちょいちょいあったのと、文の中途半端なところで急に次のページが挿絵ページだったりして、少し読みづらかったので☆4つで。

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著者プロフィール

2000年に第1回富士見ヤングミステリー大賞を受賞、2002年角川Next賞を受賞。代表作は『ヤングガン・カルナバル』シリーズ、『ゴルゴタ』、『GENEZ』シリーズなど。『魔法少女特殊戦あすか』原作、『ちょっとかわいいアイアンメイデン』原作、『王様達のヴァイキング』ストーリー協力。TVアニメ『PSYCHO‐PASS』1期、『PSYCHO‐PASS 劇場版』(ともに虚淵玄と共同脚本)にて、ニュータイプアニメアワード脚本賞受賞。TVアニメ『ベルセルク(2016)』シリーズ構成。

「2017年 『バイオハザード ヴェンデッタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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