- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800002273
感想・レビュー・書評
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深まる秋を描く第7巻。冒頭の第37話で描かれる紅葉舞い散る道を歩くぴかりとこころの様子がとても良いね。以前は桜並木道として登場した風景が別の顔になって紹介される展開は割と好きなものだったり
あの時は視野が狭くなっていたてこの視野を広げる役目となり、今回は嫌がらせによって俯いていたこころの目線を上向かせる役目となる。このような素敵な風景を教えつつ悩んでいる相手の気持ちを明るい方向に導くぴかりってやっぱり「楽しい」に満ちている女の子だよなぁ、なんて思ったり
第39・40話では新しいドライスーツを着てのダイビング。更に試作品の新器具まで装着したものだからこれまでとかなり違った見た目で潜ることに。まるで変身ヒーローが後半クール突入と同時に新フォーム開放したみたいな印象
それは新鮮な気分で挑戦する意識をそれぞれに植え付けるけど、ダイビングの場合はどんなに新鮮な気分になっても忘れてはいけないイロハ的な決まりが幾つも有る。それが旧い器具を紹介する流れで読者に示されるのは流石の展開
経験者であるぴかりたちならそういった基礎と新鮮さを織り交ぜた感覚で潜れるのだろうけど、そもそもドライスーツで海に潜ることそのものが初体験なてこにとってはどれもが未知の世界。浮いた状態でドライスーツが肌に吸い付く感覚を「懐かしい」と思えても海中に一歩潜ればすぐに未知の体験に戸惑ってしまう
この話でてこは幾つもの失敗を経験しているね。それは初心者なら誰もが通る道なのだろうけど、周りに経験者しか居ない状況ではむしろ「自分が皆の足を引っ張ってしまっている」「自分が信じられない」という感覚を植え付けてしまう。てこにとっては厳しい現実
でも、海中で味わった未知は辛いものだけではないわけで。ぴかりたちが演出した空気の輪を利用した龍宮城のような光景はこれまでてこが見たこともない素敵なもの
こういった光景を見ていたからこそ、てこにとって初めてのドライスーツでのダイビングは辛い経験だけで終わらない。失敗をフォローしてくれたぴかりが自分を信じてくれると言うならてこだって自分は駄目だと思っていても自分を信じたいと思える。集合写真のときには笑顔を取り戻せる
初心者ならではの難しさを描きつつ、そこから一歩先へ進む方法も描かれた素晴らしいエピソードであるように思えた
他には明晰夢を有効活用するてこの話やハロウィンを舞台にしたコスプレ借り物レース回、二宮姉弟の普段見られない一面が描かれる話などが収録
特に気になったのはぴかりを取り合ってレースするてことこころの様子か?まさかここに来てそういった鞘当てが生じるとは思わなかったよ。今後もぴかりの隣を得るために対決する二人が描かれたりするんだろうか?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【あらすじ】
遂にお披露目…おニューのマイ・ドライスーツ! ! ! FUN for ALL.ALL for FUN. 日常、ときどきダイビング。 秋も深まり本格的なダイビングシーズンが到来…
【感想】
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「秋祭り」がよかった。
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ドライスーツって色々大変なんだな。
煌びやかに見えても、やっぱ海の中は危険なんだなと実感する。 -
一つ目の桜紅葉は対比からはじまって、同じ気持ちから面白いことの探索は素敵だなぁ。
ふたつ目の居眠りカフェも不思議事件みたいで和むなぁ。
3つめの"ここぞという時の一番は自分"なんて風にはまだまだ辿りつけないなぁ。
素敵な一冊でした。 -
あの戦隊ものと化したダイビング部員達が装着しているバックパック。
あれって、実用化されてるの?あくまで、作中だけの存在?ダイビング経験ないので、虚なのか実なのか、わからんちんです。
作者の、こうだったら便利なのに、の産物なのでしょうか?
あのね、てこの夢の話みたいな虚実あやふやな一話があるから、悩んでしまうのですよ。
虚実あやふやなお話って、好きなんですよ。 -
ドライスーツかっけぇなぁ。
完全に戦隊もののそれで。
その他行事ものもよかったですね -
ドライスーツの話はダイビングやったことないからイマイチ細かい部分までは分からないがハロウィンといい祭りといい楽しそうでいいなぁ。あと二宮姉弟カッコよすぎ。
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伊豆の「あまちゃん」の話。安定の7巻。