PSYCHO-PASS LEGEND 執行官 狡噛慎也 理想郷の猟犬(ユートピア・ハウンド)

  • マッグガーデン
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800004499

作品紹介・あらすじ

西暦2112年。人間の精神を数値化し最適幸福が追求できるようになった未来世界。犯罪者とその予備軍"潜在犯"を取り締まる治安維持組織"厚生省公安局刑事課"に所属する"執行官"狡噛慎也は、新米監視官の常守朱と向かった現場で"奇妙な死体"に遭遇する。それは、激動の刑事人生の中でいつしか記憶の底に仕舞い込んだ不条理感とある男の名前を呼び起こすものだった-

感想・レビュー・書評

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  • 使命に燃え多くを語らない狡噛さんの意外と普通な28歳の一面が見えまする。刑事というアイデンティティを喪失して漠然とした不安を覚えてるこーがみさんの頭の中は劇場版の頃にはどうなってたんでしょ。しかし、あの世界は歪み歪んでいますね。でも今も私達考えることを放棄してあんまりシビュラ信者と遠くない。自由の重みに耐えられなくなって独裁者/決定者を求めてる空気。我らの行き先を決めるのはリーダーではなく私達ひとりひとり。ってなんだか選挙勧奨みたいな感想になってしまったなど。

  • 個人的に1番印象に残ったのは最後の章
    槙島を殺したあと、なにを選んだか。
    生きることを選んだ
    というのが、めちゃくちゃいいなと思った。

    サイコパスシリーズの好きなところは、たぶん、そこ。

  • 監視官時代から執行官時代に跨る事件と、劇場版に繋がる外伝。
    アニメ本編では書かれていない隙間を垣間見れて、かなり満足度の高い内容だった。

  • 毎度必死にカバーだけは限定版を死守しております。

    どうでもいい話だけひとつ言わせていただくならば、サイコパスシリーズの登場人物名は、ありそうな名前だけど少しだけ読みづらい漢字が使われてますが「ロマ」はちょっと絵面とも相まってキラキラネーム過ぎやしないかしらなんて思っただけです。でも2100年代にはいそうですね。いますねきっと。
    あとプールサイド歓迎会は一応サービスなんでしょうか。笑いしか出なかったんですが。

    サイコパスノベライズは、新書は柔らかめで文庫がハードめだと思っているので、こちらは安心して読み進められます(苦笑)。

    今回の異色なところは狡噛の立ち位置が一冊の中で「監視官→執行官→異邦人」と変化しているところ。あとこれはちょっとずれますが、同時期にコミカライズでも『監視官 狡噛慎也』が連載されているところ。狡噛という人物が芯の部分はしっかりしている人間のせいか、謎が多い割につかみどころがなかったけれど、徐々にその成り立ちの背景が描かれることで、ようやく人間らしい印象がついてきた。むしろ監視官の頃なんか人間臭すぎてもやっとするくらい(笑)。

    しかし宜野座はどうして狡噛メイン時に無駄にちょろっと登場させられると、お笑いめいたポジショニングなのか。不憫だけどそれが彼の愛されるべき部分なんだろう(苦笑)。

    異邦人までつなげてくれたのは本当に嬉しい。少しだけとはいえ、本編ラストから映画版で登場するまで、槇島の亡霊を連れてきてしまった所以の一欠片でも見ることができてよかった。

    まだまだ語り尽くされないサイコパスの世界が、これからどんどん紐解かれると信じています。

  • ウラジミール・ナボコフ、ボードレール、アルチュール・ランボーが共感覚の持ち主といった点は興味深い。

  • 西暦2112年。
    人間の精神を数値化し最適幸福が追求できるようになった未来世界―
    犯罪者とその予備軍“潜在犯”を取り締まる治安維持組織“厚生省公安局刑事課”に所属する“執行官”狡噛慎也は、新米監視官の常守朱と向かった現場で“奇妙な死体”に遭遇する。
    それは八年前に解決したはずの事件と相似していた―
    槙島事件後の狡噛の逃亡記録「異邦人 狡噛慎也」をボーナストラックとして収録!

    本編―これはもう最初から犯人はこいつしかいない!って判ってるけど、公安局メンバーの関係性を“アニメ一期はこうだったよねと”ニヤニヤ読み進めるお話ですよね-
    特に縢は癒やしだわ-場が和む-
    シヴュラシステムの社会で羨ましいのは自動運転 -これは近い未来に実現してくれないかと毎度思います。
    他は現代社会同様に色々アレな部分もあるシステムだけどね-
    もう少し、気楽にやらせてくれよって気持ち凄くわかる。
    システムへの過渡期って旧世代はかなりの窮屈さを感じたに違いない-

    ボーナストラックの狡噛の旅路は面白かった!
    日本が鎖国してて平和なのも、外国の戦場っぷりとの対比で監視社会で多少窮屈でも尊いものだと。
    なんだかんだで狡噛が目の前のやるべき事にイキイキしてるのと、医者サイモンのキャラクターが良かった-
    そして深見真・著でドミネーター以外の銃器でドンパチしてるのが!

    早く劇場版のBlu-ray・DVDの発売日にならないかな-!

  • 1期の頃の話なのでまだ朱ちゃんだった頃の監視官や刑事な狡噛さん、縢くんやとっつあんに会えたのが嬉しかった。監視官だったヤング狡噛さんもまた良い。2期のメンツもいいけどやっぱ1期メンバーはしっくり来るなあと再確認できました。ボーナストラックの劇場版前日談も短編ほどのボリュームでお得感ありました。

  • 監視官、執行官、そして逃亡者となった狡噛のお話でした。監視官から執行官にかけてはひとつの事件を追いかけているので、一体感がありました。狡噛さんも長い時間の中で変わったなぁというのが印象です…いろいろあったなぁと。ライトな文章で凄惨な描写もほぼなく読みやすかったです。しかし、朱ちゃんがあっさり事件解決の鍵を見つけるあたり、朱ちゃんは狡噛以上に優秀なのだなとあらためて思いました。それを解決できるのは狡噛なのですが。今の朱なら自分で解決できそうですよね。あと、相変わらず狡噛の知識の豊富さには感嘆です。頭いいなー…

  • 吉上亮よりはライト。アニメの雰囲気により近かった印象。

  • 深見真、書き下ろし
    漫画 監視官狡噛慎也×テレビアニメ第1期
    二つの時代を跨ぐ事件!
    劇場版へと繋がるボーナストラック「異邦人 狡噛慎也」も収録!

    俺たちは理想郷を守る下働きの猟犬だった。シビュラの神託に従って、ドミネーターという名前の牙は血まみれだ。

    西暦2112年。人間の精神を数値化し最適幸福が追求できるようになった未来世界。犯罪者とその予備軍“潜在犯”を取り締まる治安維持組織“厚生省公安局刑事課”に所属する“執行官”狡噛慎也は、新米監視官の常守朱と向かった現場で“奇妙な死体”に遭遇する。それは、激動の刑事人生の中でいつしか記憶の底に仕舞い込んだ不条理感とある男の名前を呼び起こすものだったーー

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著者プロフィール

2000年に第1回富士見ヤングミステリー大賞を受賞、2002年角川Next賞を受賞。代表作は『ヤングガン・カルナバル』シリーズ、『ゴルゴタ』、『GENEZ』シリーズなど。『魔法少女特殊戦あすか』原作、『ちょっとかわいいアイアンメイデン』原作、『王様達のヴァイキング』ストーリー協力。TVアニメ『PSYCHO‐PASS』1期、『PSYCHO‐PASS 劇場版』(ともに虚淵玄と共同脚本)にて、ニュータイプアニメアワード脚本賞受賞。TVアニメ『ベルセルク(2016)』シリーズ構成。

「2017年 『バイオハザード ヴェンデッタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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