気が遠くなる未来の宇宙のはなし

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800201119

作品紹介・あらすじ

60億年後、太陽が地球を飲み込む!?地球に超大陸出現?銀河系とアンドロメダ銀河が衝突?新たな「子ども宇宙」の誕生?宇宙最後の「イベント」が起きる?

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙の未来にまつわる記述を読んでいるうち、気がつくと、地球を離れた視点に浮かび上がっているこの感覚。さっきまで、地球に隕石が当たるとか太陽がそこまで膨れ上がるとか、恐怖を掻き立てる話だったのに、陽子が崩壊するとかブラックホールがその質量を減らすとか、もう。ぎりぎり想像が及ぶ、千年万年のスケールを凌駕しだすから、いよいよ無感動になるのかしら。しかし、この「気が遠くな」って無になる感じ、嫌いになれないのである。記述を読み終わるなり令和の御世に帰ってきて、おもむろに猫の喉を掻いてやる不思議。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • ●1970年ポールアンダースンのSF作品「タウ・ゼロ」
    ●ゴーギャン「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」
    ●過去360万年の間に少なくとも11回地磁気は逆転している。2000年で地磁気が消滅するかも。そうなると、太陽風が地球に直接降り注ぐ。電気を帯びたガス。
    ●北極星は時代とともに移り変わる。
    ●チェリャビンスク隕石。2013年、ロシアに。上空20キロで爆発して、半径100キロの範囲に落下。4000棟の建物が破損、1200人が負傷。大気圏で17メートル1万トン。そのまま落下したら広島原爆の25個程度のエネルギー。
    ●2億5000万年前にパンゲア→2億年後アメイジア超大陸。
    ●大陸プレートは海洋プレートよりも軽いので、一旦形成された大陸が沈みこんで海中に没する事は考えにくい。アトランティス・ ムー大陸
    ●太陽の最後は光を出さない黒色矮星。
    ●VERAは、鹿児島、小笠原、石垣島、岩手県の4ヶ所に設置された電波望遠鏡。同時に観測する事で直径2300キロの望遠鏡になる。
    ●スーパーカミオカンデは「神岡で核子の崩壊を検出する実験装置」地下1000メートル。1987年、大マゼラン雲での超新星爆発時にカミオカンデではニュートリノを検出した。

  • ホンタナ(http://hontana.info/ )にて配信中:
    紹介回: https://bit.ly/3cC9gp4
    感想回: https://bit.ly/2EKUCzk

  • 宇宙の入門書として知らないことをたくさん書いてくれている。読んでいるうちに楽しくなってくる。
    短いコラム的な文章だから読みやすく、知らない人に向けて噛み砕いて話しているのでありがたい。
    宇宙だけでなく科学の話は入門書でもいきなり専門的な言葉が出てくることがあるから読み進むのがしんどいことが多いのだけど、この本は短章の積み重ねだから読みやすい。

  • ふむ

  • サイエンス

  • 『眠れなくなる宇宙』シリーズの第三弾は、未来がテーマ。1,500年後から始まって数億年後まで、地球・太陽・宇宙の姿をインフレーション理論の第一人者が予想する。第一弾、第二弾同様、語り口は優しくやわらかく、難しい話も分かりやすい例えを使って語ってくれるので、宇宙への夢がどんどん広がる。
    ワタシは常々、人類が順番に宇宙船に乗って地球やその他の星を外から見たら、世界で起きている内戦や紛争のかなりのものがなくなるのでは、と思っている。そして、『眠れなくなる宇宙』シリーズを読むたびにその思いを強くしている。

  • こういう距離的にも時間的にも遠くの話には圧倒される。太陽も地球も寿命があって、死期が確定している。ずっと未来の話だけど、無限ではなく有限。そのとき人類はもういないんだろうなとか、そのとき生きている生物がいるとしたらそれでもなんとか生き延びるのだろうかとか、想像を遥かに超えている。引っかかった話としては、
    ・地磁気の反転は一気に起きるのではなく、だんだん地磁気が弱くなっていってそのあと反対向きの地磁気が出現する
    ・今はこぐま座α星が「その位置」にあるように見えるから北極星と呼ばれるけれど、過去、そして未来の時間では見かけの位置がずれるので別の星が北極星となる
    ・月が今はちょうどいい位置、大きさであるのために起きている皆既日食がいずれは起きなくなるということ
    ・月はだんだん遠ざかっていて、今後公転速度が下がっていって、地球から見ると登ったり沈んだりしなくなって、いつも同じ位置に見えるようになる(地球の反対側からは見えなくなる)ということ
    など。
    新幹線で読んでいたのだけれど、宇都宮から乗ってきたスーツ姿の若手サラリーマン(営業?)が私の隣に座るなり、ビールを飲みながらスマホでゲームをやりだして、ずいぶん世界が違うなと思った次第。

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著者プロフィール

立命館大学・大学院客員教授、ブレーメン経済工科大学客員教授。大学でのキャリア教育、国内外での学生インターンシップに注力中

「2012年 『楽しいキャリアデザイン(第3版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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