バカの話は必ず長い (宝島社新書)

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著者 : 櫻井弘
  • 宝島社 (2012年10月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (218ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800201140

バカの話は必ず長い (宝島社新書)の感想・レビュー・書評

  •  本書のタイトルもそうだが、「知らないと恥をかく~」や「なぜあなたはまだ~しているのか?」といったタイトルの本には嫌なモノを感じてしまう。これらは読者の無知を嗤い、恫喝するものであり、単純に不快感を感じるからだ。

     が、本書は思わず手に取ってしまった。
     パラパラとめくると、話が長い原因に、準備不足によるパニックと、準備のしすぎで独りよがりな詰め込みプレゼンになってしまうことが挙げられており、背中に冷や汗をかいた。

     …ワ・シ・の・こ・と・や・な・い・か!

     恫喝に屈しましたとも、ええ…orz

     読んでみると、長話のマイナス点からはじまり、長話のパターン、相づちなど話を聞く技術の紹介に、思考整理のためのロジカルシンキングの基礎、そして接続詞の使い方、と基本的なことの本当に基礎レベルのことが書かれているだけでした。
     とはいえ、それがちゃんと出来てるかというと…他の本の紹介で何度も書きましたが、「知ってることとできることは違う」で、できてない部分が多いなぁ…とヘコみました。

     あと、本書を読んでいて気づきがあったのが、定性表現と定量表現の違いです。
     定性表現とは、「強い」「素晴らしい」「すごい」「偉い」など、個人の主観が基準となる表現のことです。これに対し、定量表現とは、数値化できる客観的な基準に基づいた表現のことです。
     この定性表現・定量表現のいずれを用いるかについては、語彙や知性も関わってくるでしょうが、物事の認識において感覚的(身体的)か論理的(頭脳的)かという部分があるように思いました。
     感覚的か論理的かというと、前者より後者の方が良いように思いますが、必ずしもそうとばかりは言えません。確かに、定量表現を用いた論理的アプローチでなければ話題の共有・整理は難しいでしょう。しかし、人を説得する段になると、論理一本槍では厳しくなります。香西秀信さんが「人間は論理的な生き物である。だからこそ、論理で説得されるのを最も嫌う。泣き落としなど情で説得された方が、自分のプライドが傷つかないので受け入れやすい」という趣旨のことを仰っていましたが(『論より詭弁』)、「あいつの言ってることは確かに理屈ではわかるけど、納得できない」という言い方が往々にしてあるように、いわゆる「腑に落ちる」という身体的な実感を伴わない言説は、それはそれで問題があるということです。要するに、感覚と論理、両方のバランスが大事ってことですね。
     しかし、人間は認識段階で感覚的・論理的いずれかに偏っている人がほとんどでしょう。私自身については、感覚的な方に偏っていると思います。その認識の偏り自体を修正するのは無理あるいはかなり困難だと思われるので、それよりは自分の偏りを認識した上で欠如している部分を補ってバランスを取る、という考え方の方がいいんじゃないかな…などと、気がつけばつらつら考えていました。

     話し方の具体的スキルについては、著者の他の本を読んだ方が良いように思います。やっぱりタイトルに釣られた気がないわけじゃないですが、「俺の話ってくどい?」「俺の話し方って、バカっぽいかな?」というコンプレックスをお持ちのご同輩は一読してみてもいいんじゃないでしょうか。


     本書読了後、周りの人間に当たってしまう一幕もありました。
     「みんな、おれのことバカやと思ってたんか!!」
     すると、周囲の人間はにべもなくこう言いました。
     「うん。…気づかんかったん?」
     愕然とする私。空気が読めないなんてチャチなもんじゃない、もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気分です。
     「今まで俺のこと、そんな風にそんなこと思てたんか!?
     …わかった。俺はバカだ! せやから、次会った時は貴様のカバンにマヨネーズをねじ込んでやる!!」
     「はぁ!? 何でそうなるの!?」
     「決まってるやろ、なんてったって、俺はバカなんだから! そうだろ!?」
     「!!」

     威勢良く啖呵を切ってみて分かったんですが、私の周囲の人間はバカではなく「おバカ」だったようです。

  • 長話は、相手の時間を浪費する、聞き手を飽きさせる、論点が曖昧になる、といった点が悪いところ。
    適度な準備と緊張の克服が、スピーチ成功の秘訣。
    あまり目新しいことはなかったが、自分のスピーチはどうか、振り返る機会になった。

  • 鮮烈なタイトルと書き出し、帯。の割に内容は淡々。話をどう組み立てるか、整理していくか、という一般的?な本でした。

  • とにかく聞き手の配慮を最大限に考えることで伝えたい情報を効率よく伝達できる。

    -引用-
    他人は思い通りにならない存在です。人と人との間に存在するギャップを少しずつ埋める作業が、対話であり、本当の意味でのコミュニケーションなのです。

    専門家はその分野の深い知識をもっているがゆえに、別の見方をするのが難しいのですが、素人はセオリーを知らないので、なんでも言えるわけです。もちろん的外れな意見も多くなりますが、素人だからこその自然な感想や疑問が参考になる場合もあります。

    主張、根拠、データの三角ロジックで論理のバランスを分析する

    演繹法は、直列で根拠要素をつなぐ
    帰納法は、並列で根拠要素がならぶ

    定性表現:個人の主観が基準となる表現
    定量表現:比較対象の関係や数値化できるものの表現

    接続詞は、論理の接着剤。

    「まず、以下のようなデータがあります」
    「さらに他の調査結果によると」
    「すると、冒頭に申し上げた結論に至わけです。」

    あえて、口に出して「さて」とつぶやく。チャレンジしようというニュアンスが含まれる。ネガティブな気持ちからポジティブな気持ちに変化させることができる。

  • 話を簡潔にわかりやすく伝えることを指南する一冊。

    可もなく不可もなし。

  • まー話は短く簡潔を心掛けましょう。接続詞は重要です。

  • 話の長い人を分析していたところ,ある先生に紹介していただいた本。話が長いバカにならないように気をつけます。話が長いということは相手意識が欠如しているのだと改めて思いました。どんなに偉くなっても忘れてはいけないものです。

  • タイトルが面白い割にはいたって普通の本。厳密にはタイトルと内容に齟齬があるような。

  • あぁあの人の話が何故つまらないのか良く分かった…自分も気をつけねば

  • インパクトのあるタイトルと比べれば、内容はいたって基本中の基本。とはいえ、ついつい自分が伝えることが多いあまり、もっともっと伝えたいと思うあまり、話が長くなるケースがあるので意識的に気を付けなければ。あー反省するところ多いなぁ。

  • 話が長いと言われるので、読んでみた。

    友人・先輩に指摘されていることばかりなので、
    新鮮な発見があったわけではないが、
    「論点が見えない長話は、バカに見えてしまうこと」
    「無駄な長話は、時間という相手の資源を浪費させていること」
    という点を知り、愕然とした。

    簡潔かつウィットに富んだ話ができるように精進しよう。

  • 無自覚に、ついついしてしまう、長話・・・。

    人の長話にはうんざりするものだけど、自分の長話はついつい、無自覚にしてしまっている。

    自分が長話になってしまっていないか、無駄な長話になってしまっていないか注意する必要がある。
    長話は、相手の時間を浪費してしまうのみならず、相手を飽き飽きさせ、論点を曖昧に指せるという点で、コミュニケーション上の不利益となる。

    賢い話をするには相手の理解が必要。本書ではトークの5つのステップとして、「認識」「理解」「尊重」「目的」「伝達」が解説されている。
    多くは「伝達」のみに目がいきがちだが、その前の4つのステップをしっかりと捉えておく必要があるとしている。
    話が伝わらないのを相手のせいにするのではなく、「伝わらない」ことを前提として話を構成する必要があるとのこと。

    2章の長話の症例では、さまざまな長話パターンが紹介されてある。
    準備不足でパニック、話の終わり方がわからない、準備のしすぎ、あがり症、沈黙が怖い、自分の話に酔う・・・など。あがり症対策についても提案がなされている。

    そのほか、本書タイトルにある「長話」とはズレるけども、話を聞く態度として相づちの打ち方や、話し手の接続詞の使い方や紹介などといった話し方講座も展開されている。

    さまざまな話のパターンがあると思うけども、共通するのは、相手を思う心が必要だと言うこと。

    ついつい、うっかりと、無駄に冗長になりがちな話も、うまく構成することが可能であることが分かる。

    反省することができた。
    なるべく、おバカにならない話ができたら・・・いいなぁ。

    ----------------
    【内容紹介】
    ひとつでも心当たりがあったらあなたもバカだと思われているかも! 「『それから』『また』といつまでも話を続けてしまう」「話の終わらせ方がわからない」「ついつい話が脱線してしまう」「自分の話に酔ってしまう」「沈黙が怖い」「『あ~』『え~』が多い」バカだと思われる言葉と行動や、すぐできる論理的思考の組み立て方をC.N.S.(株)話し方研究所所長、櫻井弘がわかりやすく解説。

    【内容(「BOOK」データベースより)】
    「あ~また部長の長話が始まっちゃった」「早く終わってくれよ」。こんなぼやき、あなたも聞いたことがありませんか?会議やプレゼン、講演にスピーチ。会話の行われる所には、必ずそんな皆に嫌われる「長話バカ」が存在します。誰もが悪いとわかっているのに、どうして長話は減らないのか。人はなぜ無駄に長い話をし、改めることができないのか。そしてなぜ長話をする人は、頭が悪そうに見えるのか。本書では会話とは何か、コミュニケーションとは何かを分析し、コンパクトかつ論理的に話す方法を考察。「長話バカ」にならないための方法を提案します。
    ----------------
    【目次】
    はじめに
     自覚なき長話を減らしたい

    1章 「また話、始まっちゃったよ……」の声、聞こえてますか?
     あなたのそばの「長話バカ」
     わかっちゃいるけどやめられない、長話の謎
     「話す時間」はあなたひとりのものではない
     …ほか

    2章 あなたは大丈夫? これが長話バカの症例です
     「長話バカ」になるパターン例
     パターン1
      準備不足でパニックに
      余裕がないだけでバカに見える
     パターン2
      話の終わり方がわからない
     …ほか

    3章 あなたの話し方は間違いだらけ
     「ええ」「ああ」を多用しすぎる
     「バカ」は自分を客観視できない
     あいまいな語尾がのろまに見える
     …ほか

    4章 バカの長話を未然に防ぐ! 聞く技術
     よい聞き方はよい話し方と裏表
     アイコンタクトは聞くときも大切
     うなずきは話し手へのメッセージ
     …ほか

    5章 長話にならないための思考の整理術
     論理的思考は訓練で身につく
     論理とは何か
     三角ロジック
     …ほか

    6章 「接続詞」を変えるだけで会話はグッとよくなる!
     接続詞とは何か
     接続詞のラインナップ1 順接、逆接
     接続詞のラインナップ2 並列、選択
     …ほか

    おわりに

  • タイトルのインパクトに惹かれて購入。
    自分にも、一方的に自分の話だけついついしてしまう時期があった(きっと今も)ので、あらためて長話の弊害がどんな風に分析されているか知っておきたかった。

    タイトルのインパクトはあれど、中身は割とありふれた内容ではあると思う。でもスマートにコミュニケーションできる人でありたいという意識は少し高まります。

  • 著者と編集者の考え方に齟齬があるように編集されたのだろうかと思えるほど、本のタイトルと中身、各章の標題と中身大きな乖離がある。読み終わった内容から得たもの、新奇性は皆無であると感じる。他者にお勧めしないことを強くオススメする。

  • ■話しかた

    A.長話はなぜ悪いのか
    1.相手の時間を浪費してしまう
    2.聞き手を飽きさせる
    3.論点があいまいになる

    B.長い話は論点がボケる。
    長話をする人の行動原理のひとつに、「予防線を張る」というものがあります。
    「この例えだけでは分からないかな」「この話だけだと、すべての人をフォローすることができないかもな」という不安から、次から次へと新たな話を追加し、結果として話が長くなってしまう。

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