- Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
- / ISBN・EAN: 9784800202895
感想・レビュー・書評
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章ごとに主人公が変わり、短編のようになっていますが、とてもわかりやすかったです。佐方検事が、優秀なのになぜ検事をやめたのかがよくわかるしくみになっていて、読み応えがあるしすごいなぁ!と思いました。
読ませる文章で、私は柚月裕子さんの小説はとても好きです^^詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
佐方検事の人となりが、他者の話から浮かび上がってくる。人を人として見る心の深さ、直感力、優しさ。とても魅力的な人物なのは父親譲りだったのか。佐方検事の身なりとのギャップは、人は見かけではなく、中身が大事という事を表している。心が温まる話ばかりだった。
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201702/「最後の証人」が面白かったのでこちらも。刊行順通り「検事の本懐」→「検事の死命」で読んだほうがより良い。とても濃厚な短編集。章題も良い。強引な展開や理由もなくはないけど、それを気にさせない圧倒的な面白さ。個々の心情・信条にも目が熱くなる。新作が楽しみな作家さんがまた増えた。
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女流作家ですが、かなり硬質な文章です。
解説にもあるように、横山秀夫ばりの男臭さがあります。読み始めたら、途中で絶対に本を閉じられません。そういう意味で短編集で良かった。
この作家は、いずれ本屋大賞、直木賞を取ると思います。 -
前書「最期の証人」に出てきたヤメ検弁護士佐方の検事時代を描くオムニバス。検察の正義は法だけで裁くものではなく、人として裁くものでなければならない。法と人、両方を深く追求する検事の人物像に魅了される作品。
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佐方貞人シリーズの2作目です。
短編集でした。
どの話も主人公の深い気持ちが表されていました。
相手の人となりを見極める。その洞察力の深さに痺れました。 -
ミステリというよりヒューマンドラマという感じ。
やっぱり佐方という人物が魅力的で、シリーズ化されるのがわかるな。また会いたくなる。 -
検事、佐方貞人シリーズ一作目。短編、面白かった。
警察署長の人間関係や出世争いはそんなにだったけれど、佐方の事件への関わり方が興味深く。
佐方の父の事件についても。さらっと読んでしまえる。検事の世界について、知らないことが多かった。