検事の本懐 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 204
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  • Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800202895

感想・レビュー・書評

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  • 章ごとに主人公が変わり、短編のようになっていますが、とてもわかりやすかったです。佐方検事が、優秀なのになぜ検事をやめたのかがよくわかるしくみになっていて、読み応えがあるしすごいなぁ!と思いました。
    読ませる文章で、私は柚月裕子さんの小説はとても好きです^^

  • 佐方検事の人となりが、他者の話から浮かび上がってくる。人を人として見る心の深さ、直感力、優しさ。とても魅力的な人物なのは父親譲りだったのか。佐方検事の身なりとのギャップは、人は見かけではなく、中身が大事という事を表している。心が温まる話ばかりだった。

  • 2017年23冊目。
    佐方貞人シリーズ第二作目。確かドラマではコレが3作目だったはず。第四話と第五話を合わせた作品になっていたのね。でも原作はこっちが2作目だったのね。
    短編だけど一作一作のエピソードが濃厚。
    うん、横山秀夫の短編集みたいな感じ。
    佐方目線で語られないから佐方自身がミステリアスでとても惹きつけられる。一気に読んでしまった。
    ドラマを見ているからどうしても佐方=上川隆也のイメージが拭えないけど原作はもっと若いのね。
    このまま検事の死命も読みますよ。

  • 201702/「最後の証人」が面白かったのでこちらも。刊行順通り「検事の本懐」→「検事の死命」で読んだほうがより良い。とても濃厚な短編集。章題も良い。強引な展開や理由もなくはないけど、それを気にさせない圧倒的な面白さ。個々の心情・信条にも目が熱くなる。新作が楽しみな作家さんがまた増えた。

  • 女流作家ですが、かなり硬質な文章です。
    解説にもあるように、横山秀夫ばりの男臭さがあります。読み始めたら、途中で絶対に本を閉じられません。そういう意味で短編集で良かった。
    この作家は、いずれ本屋大賞、直木賞を取ると思います。

  • 前書「最期の証人」に出てきたヤメ検弁護士佐方の検事時代を描くオムニバス。検察の正義は法だけで裁くものではなく、人として裁くものでなければならない。法と人、両方を深く追求する検事の人物像に魅了される作品。

  • 佐方貞人シリーズの2作目です。
    短編集でした。
    どの話も主人公の深い気持ちが表されていました。
    相手の人となりを見極める。その洞察力の深さに痺れました。

  • ミステリというよりヒューマンドラマという感じ。
    やっぱり佐方という人物が魅力的で、シリーズ化されるのがわかるな。また会いたくなる。

  • 短編集は好きでないがこれは最高。

    最後の佐方親父の真相は正に漢。

  • 検事、佐方貞人シリーズ一作目。短編、面白かった。
    警察署長の人間関係や出世争いはそんなにだったけれど、佐方の事件への関わり方が興味深く。
    佐方の父の事件についても。さらっと読んでしまえる。検事の世界について、知らないことが多かった。

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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