死亡フラグが立ちました! ~カレーde人類滅亡!? 殺人事件 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800203984

作品紹介・あらすじ

廃刊寸前のオカルト雑誌「アーバン・レジェンド」の編集長・岩波美里は頭を悩ませていた。謎の殺し屋を追った「死神」特集が大コケした責任を問われた彼女は、新しい題材を探すようライターの陣内に命じる。ネットで話題になっている呪いの映像の真相を追い始めた陣内は、恐ろしい人類滅亡計画に辿りつき…。「死神」に狙われながらも計画を防ごうと奮闘する陣内と天才投資家の本宮の運命は。

感想・レビュー・書評

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  • 前作ではバナナの皮で殺人だったので、今回はカレーで殺人、と思ったら違った。もっとはちゃめちゃな「魔女の呪い」だった。
    呪いの部分と、それを抜群の推理力で解決する本宮先輩。超フレンドリーな日本版エシュロンのコンピューターとのコンビで難問を解決して行く。最後は並外れた運動能力で危険を回避するのも前作と同じ。
    死神とのやり取りも馬鹿らしい設定ではあるが、次は何で殺しに来るのか、と楽しめる。
    前作より荒唐無稽感が増しており、軽く読むには良い。

  • シリーズ第二段
    第一段が[死神]が相手
    第二段 今回は[魔女]が相手
    相変わらず漫画みたいにハチャメチャですが
    読みやすいし、面白い。
    自分の場合真面目な本を読み終えたら~七尾さんの本~また真面目な本を読むって感じですね

    やっぱり自分の読む前の先入観より実際の内容は以外とシッカリしていて好きです

  • 有り得ない設定ではあるものの本宮さんというスーパーな人間性がパロディー感を醸し出して笑いが出てくるストーリー。さくさく気軽に読める本。

  • シリーズ2作目。バナナの次はカレーですか(笑) 今回の相手は魔女。設定が面白く、本宮のハチャメチャぶりは健在。さっと読めるエンタメに仕上がってます。1作目はドラマ化しているのでシリーズで映像化して欲しいなぁ。

  • これもあり得ない、小説の中にしか存在しないであろう、良い意味でくだらない設定だけど、悔しいかな、面白いんだな、これが。
    途中、ドS刑事シリーズの主要メンバーである『黒井マヤ』と『代官山脩介』が名前だけ出てきます。遊びだな(笑)

  • 前作の最終 「通り魔」「暴走車両」「墜落してくるヘリ」
    そして足元にはバナナの皮……
    そんな 絶体絶命をよく生き抜いなぁ……って 思う。

    今作はファンタジー強め?
    「カレー」が…どぅなる?(笑) が、薄くて少し 無理矢理感があったなぁ……

    vs死神
    vs呪い

    の関係上 しかたないかもですが、サブタイトルには少し残念かな。


  • シリーズ続編。前作の記憶が薄いが、死亡フラグを回避しながら、世界を救う話。これミステリか?と言われると、呪いとか出てくるのでちょっと違うかな、、、。どんでん返しと軽妙なやり取りは楽しい。

    大掛かりな胎児の大量殺人計画を回避しようとするスケールのでかい変なコメディ。「探偵が早すぎる」に似ているな今読むと。このシリーズのほうがだいぶ先だけど。

  • ふざけたタイトルの小説ですが、
    内容も本気でふざけたものとなっております。

    中世ヨーロッパの魔女の血脈が、現代の日本に受け継がれており、今まさにその魔女たちが呪いの力で地球征服に乗り出そうとしている。
    その魔女たちが世を偲ぶ仮の姿は、しがない商店街の店主会?!
    ひょんかことから、その魔女と対峙することとなった3流オカルト雑誌の記者。
    人間離れした頭脳と身体能力を持つ先輩の力を借り、世界を救う??
    てな感じのストーリーです。

    内容は完全にふざけています。しかし、登場人物それぞれの視点で語られる各章、それが絡み合い始めるとちょっとドキドキワクワクしてきます。

  • 前作は凄腕暗殺者の死神を相手どってなんやかやしていたが、今作の相手は 呪い。
    当事者たちは真剣だし、展開もシビアだけれどもここぞ!という場面でコメディ要素をぶちこまれるのでつい笑ってしまう。ガキ使の笑ってはいけない○○観てる気分になった。

  • 2020年12月15日読了。

    文蔵社のライター・陣内トオルが、1年前に死に物狂いで記事にした『死神特集』
    これで『アーバン・レジェンド』の売り上げも倍増し収入アップと盛り上がったのも束の間、政府関係者の圧力で握りつぶされ無情にも記事はボツ。
    売れ行きのよくない『アーバン・レジェンド』は廃刊の危機に。

    またも編集長にインパクトのある記事を要求される陣内。
    現在追っているネタは『ネットに流れる呪いの映像』
    その映像とはただの風景で、渋谷のスクランブル交差点をたくさんの人が信号待ちしているだけのシーン。
    だがその映像を見て、掲示板にレビューを書き込んだ4人が3日後に心肺停止で亡くなっていた。
    他にも書き込みをしている人がいる中で、なぜその共通点もない4人だけが死んだのか。

    それを聞いた編集長は、本当に呪いなのかすら決まってもいないネタを
    『呪いの映像がネットに流され、人々はどんどん死に、人類滅亡寸前。世界のどこかに潜む術者をとっ捕まえて呪いを解除して、人類を滅亡から救え!』とまたも無茶振り。

    前回同様、高校の先輩で天才投資家の本宮昭夫と謎の解明に取り掛かる。
    調べを進めるにつれ、中世ヨーロッパから脈々と伝わる魔女一族の伝説や、相次ぐ妊婦の不審死など様々な事が複雑に絡み合っていく。


    『死亡フラグシリーズ』の続編。
    相変わらずのB級感というか、トンデモ設定満載なのだが、もはやそれがいい。
    本宮明夫のキャラがどんどん強烈になってきてるし、名前のもじり(KGB48の前向アツコ・美妊婦のミタ・ヨーチューブ・ワクワク動画等)多数。
    おふざけもありながら、本筋の話はしっかりと面白く作られていて、前回の宿敵『死神』が登場したりと楽しく読む事が出来た。

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著者プロフィール

1969年、静岡県生まれ。第8回『このミステリーがすごい! 』大賞・隠し玉として『死亡フラグが立ちました! 』(宝島社)で2010年デビュー。
他の著書に「ドS刑事」シリーズ(幻冬舎)、「山手線探偵」シリーズ(ポプラ社)、「バリ3探偵 圏内ちゃん」シリーズ(新潮社)など多数。

「2023年 『全裸刑事チャーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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