西武と巨人のドラフト10年戦争

  • 宝島社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800207609

作品紹介・あらすじ

敵の裏をかく情報操作、親族の抱きこみ、選手に渡される白紙の小切手…江川卓「空白の1日」、松沼兄弟・郭泰源「争奪戦」、そして運命の「KKドラフト」-当時の西武球団代表と記者が明かす舞台裏。

感想・レビュー・書評

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  • 江川の章はあまり面白くなかったけど、以降の章特にKKドラフトは読み応えがあった。組織におけるリクルーティングの大切さを思い知らされるとともに、ここまでやるか?と呆れるところもあった。

    とは言え、暴露本としてはちょっと遠慮がちに書いていると思えるところも多く、関係者が鬼籍に入らない限り、難しいのかなと感じた。

  • 著者の言いたいことはわかるけど・・・

  • ドラフトを無視した巨人による江川卓との入団契約。「空白の1日」と呼ばれる社会事件は有名だが、そのとき、正式なドラフトで江川の入団交渉権を獲得していたのはクラウンライターライオンズだった。「空白の1日」の年にクラウン社は球団を売却し、西武ライオンズが誕生し、江川の入団交渉権も西武に譲渡されたというのは意外と知られていない。

    西武は豊富な資金力をバックに江川の入団交渉に努めるが、交渉権は1年で無効となる。結局、江川は巨人への入団が決定する。

    そんな偶然の因縁から西武と巨人との有望選手獲得をめぐる争いは始まった。さらに松沼兄弟、台湾スター郭泰源、大ベテラン江夏豊などの入団で両チームは争い、桑田清原コンビのドラフトでピークを迎える。当時の西武ライオンズ球団代表の坂井保之とスポーツライター永谷脩が両者別々の視点で、西武対巨人のグラウンド外での壮絶な戦いを明らかにする。

    優秀な選手を取るためには、プリンスホテルや西武鉄道など西武グループのあらゆる企業が選手とその家族を囲い込み、現金が舞う。日本プロ野球の盟主を巨人から奪うためには、どんなことでもやるという鉄の意志が西武ライオンズにはあった。そのピークが森監督時代のライオンズ。確かに強かった。

  • 江川、松沼兄弟、郭、KK獲得にまつわる西武、巨人の戦い。二人の違う観点で振り返っているのが面白い。
    どちらも暗躍してそうだが、自分のことは美化しているのが残念

  • ドラフト上位で入っても活躍しない人の理由もわかる。

  • 西武側の坂井氏と、フリー記者の永谷氏、これで読売側の視点で誰かかいてくれたなら、より深い事情が分かったのに…。

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