ビター・スウィート・ビター (宝島社文庫『日本ラブストーリー大賞』シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
3.15
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本棚登録 : 75
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800208286

作品紹介・あらすじ

第7回「ラブストーリー大賞」大賞受賞作、待望の文庫化。「体から始まる純愛」をテーマに描いた大人の恋の物語。主人公は、原宿のヘアサロンで働く美容師・暁と、ビル清掃会社に勤める祐輔。児童養護施設で育てられ、複数のセフレがいながらも恋愛はしないと決めていた暁が、実直な祐輔の想いを受けてどう変わっていくのかを、暁と祐補それぞれの視点から綴った意欲作。

感想・レビュー・書評

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  • 「日本ラブストーリー大賞」受賞作。「体から始まる純愛」をテーマに描いた大人の恋の物語。 純愛…。体から始まるなら、実際、無理でしょう。と思っていたけど、そこはラブストーリーですから。☺

  • 濡れ場表現が厚い恋愛小説。幼少期の環境のせいで、複数のセフレをとっかえひっかえしている暁(アキ)が、掃除夫の男と一夜をともにしたことから、恋愛関係に発展するまでのお話。前半はアキの視点から。後半は掃除夫の視点から。比較的スラッと読めたかな。でもさほど面白かったわけでもなかった。

  • 『体から始まる純愛』
    複数のセフレはいるけど、恋愛も結婚もしないと決めている彼女が出会ったのは、真っ直ぐに彼女に思いを寄せるビルの清掃員。
    体だけの関係以外は望まない彼女は彼を突き放すが、諦めない彼に彼女にも変化が。

    一目惚れした彼女の現状を知って、それでも彼女への想いが変わらないのがすごい。
    ここまで一人の人を愛せるって、危ういけど素敵なこと。
    望む関係性は人それぞれだけど、異なる価値観であっても、愛ゆえに変わることってあるのかな。

  • 身体だけの関係の相手が複数いる主人公。
    ともすれば尻軽女と思われそうだが、幼い頃母に出て行かれ、父も自殺し、小さかった妹は貰われていき、高校まで施設で育ちずっと一人で生きてきた主人公は、親しい人を失うことが怖いから決まった相手を作らないのかなと思えた。
    そして、ある日彼女の前に現れた男は・・・。              

    恋愛モノとしては好きな部類。
    この作者さんの「背中シリーズ」と「部長女子シリーズ」が大好きでおススメなんですが、少しずつ他の作品にも目を向け始めた今日この頃。
    これは、性描写が多くて苦手な人も多いかもしれないが、それを抜きにしたら主人公の女性像が成り立たないかなと思うので、これはこれでいいかな~。

  • 2014.12.04

  • 深く関わらず、たくさんの男性と関係を持つっていうのは、今のご時世よくあることなのか、人によるのでしょうが、昔ほど悪いことじゃない気がする。

    不実不誠実と言う人も、そういうのが無理な人もいるけど、主人公の女性はそれが当たり前なタイプ。

    当たり前というのもおかしいかな。
    恋のその先を考えて、自分には無理だと思ってそうならないだけなら、それは一つの誠実さなんじゃないかと。
    でも、そうやって恋じゃなくてもきちんと人間関係ができていたこそという場面も少なからずある。
    好意に対する語彙がもっとあればきっとそのどれか。
    もしかするとどの人だってきちんと好きだったのに、気付いていない人なのかもしれないです。

    と、前置きが長くなりましたが、読むと人との出会いは素敵だなと思います。
    誰かを、人を好きと感じることは苦しいけど、それでも一緒にいたいんだと、お互いが思い合えたら幸せだ。そんな想いを力強く感じますよ。

    性描写も多いので苦手な人には向きませんが、久々に読み耽りました。

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