消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生 (宝島社文庫)

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著者 : 佐藤青南
  • 宝島社 (2013年6月6日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800211392

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消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生 (宝島社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 著者初読み。
    警察小説などを書いているのは知っていたけど、ブグログで目に留まったので、この作品を読んでみた。
    結構、消防士が主人公の小説は読んでいるが、女性消防官が主人公の作品は初めて。
    この前に樋口明雄の山岳救助犬シリーズを読んでいて、登場人物の描写が丁寧だったので、同じ隊のメンバーの説明が少し足りない感じがしたが、作品を読み終える頃にはちゃんと慣れた。
    父親が救助現場で殉職し、その娘が消防官を目指すのはありきたりな話だし、主人公の蘭が誰も彼も疑ってかかっているのは、あまりいい印象はないが、とりあえず、続編は読んでみようと思う。

  • 消防士という 仕事がわかるとても良い小説◎
    消防士さんの仕事は火を消すことじゃなくて命を救う仕事なんだなと知れてとても良かった。

    命懸けで人命救助を行なう姿に涙が出ました。

    「誰かが危険を冒さなきゃ、救えない命があるから」

    「自分が不甲斐ないせいで、救える要救助者を死なせてしまったんじゃないか、もしあのときああしていれば、、、。出場の度に、いや毎日毎日そうやって自問自答するのが消防士ってものなんだ」
    って言葉が印象的でした。

  • 私、嫌われてるかも…向いてないのかも…誰もが思ってしまうこと。でも実は、みんなから大切に思われている蘭。自分も弱ってる時は考えてしまう。本書を読んで勇気を貰った気がします。五十嵐隊長、漢です。かっこいい。

  • 2016.02.17
    高柳蘭 ヤナギラン(ファイヤーウィード)山火事の焼け野原に真っ先に咲く花。
    救助した彼女を隊長以下の隊員が敬礼で迎えるシーンが最高!感動の一冊!佐藤青南のファンになったなあ。

  • 命をかけるお仕事の話はハラハラしつつ日々いろんな現場があって展開が早いです。
    蘭が男より仕事!って一貫しててかっこいいです。

  • 「消防女子」と「灰を話す男」続けて一気読みしました\(^o^)/
     【消防女子】
    高柳蘭は「ファイアーウード」…柳蘭…焼野原を薄桃色に染めて、火災で大切な物を奪われた人たちに安らぎを与える。被災者を癒す、復興と希望の象徴になるように、という親の思いの籠った名前を持ち、生年月日も1999年11月9日、2度目の119番の日という生まれた時から、消防士になるべくして定められたような女性。
     中学2年生の時に、消防士仲間から慕われていた父が、老人を助け出そうとして、上から落ちてきた梁の下敷きになり死亡する。
     蘭はその父の後をついで消防士になることを母の反対に合いながらも、実現する、
    しかし、消防士も男性社会であり、体力的にも劣る女性の欄にとっては辛い事も多い。
    そんな中で、蘭の命を守る空気呼吸器から空気が抜かれるという事件が2度も起きる。
    そして、自宅には『消防士、辞めろ』という手紙が届く。
    誰が自分にという疑心暗鬼から神経過敏になり、消防でもミスが続いてしまう。
    でも、厳しいことを言われながらも命がけの作業を頑張って続ける蘭と隊員達との間に、段々家族のようなつながりが出来、空気呼吸器の空気が無ければ、死ぬという現実がある為、みんなが蘭の事を心配して犯人捜しをしていたとわかった時は嬉しかった。

    【灰と話す男】
     題名の「灰と話す男」って何?と疑問を持って読み出しました。
    火災現場では何が原因で火災が起きたか?を実地検分する火災原因調査担当者がいて、その人は火かき棒で焼け跡、つまり灰の中を探して灰から原因を聞けるように原因究明する「灰と話す男」でした。
    絶妙なネーミングに納得。
     ある地域内で18件もの火災が起きるが、ほとんど無人の建物のため、放火が疑われる。
    その中の一軒で、助け出された老人が痴ほう症だったため、亡くなっていた妻が「まだ屋内にいる」という間違った事を伝え、その為に人命救助に向かった荒川消防士長が蘭の父と同じように落命してしまう。
    蘭にとっていつも暖かく励ましてくれた、大切な人。
    その人が亡くなった原因を作った放火犯が、地下街の大規模火災で現場の奥に取り残され、蘭は命をかけて救助に向かう。
    救助する直前、その中学生が犯人だとわかるが、憎しみより「命を救うために消防士をやっている。」という使命感で必死に救助する。
    そして、その後をひきついだ救急隊員も「救いを必要とする人間がいれば、救おうとせずにいられない」という使命感に立つ。
     自分の事しか考えられない人間が多い中で、こんな風に命がけで市民の為に頑張ってくれている人たちがいることが素晴らしいし、ありがたいと心から思いました。

    最終的に意外な犯人がわかりましたが、私にとっては出てくる登場人物たちが魅力的で、臨場感あふれる消火活動に魅せられて、全然推理しようとしてなかったみたい(・_・;)
    こういう推理メインじゃないミステリーならこれからもどんどん読みたいし、小野瀬や多分絡んできそうな永井との恋愛模様も含めて続編を是非読みたいです(*^_^*)

  • 殉職した父を持つ女性新人消防士の話。
    内容は想像の範囲内であるものの、文章が素直で読み易いから、面白く読めました。
    次作が出ているそうなので、蘭の進化がたのしみです。
    難を言えば、被災者たちの描写が本編とは浮いた雰囲気でイマイチかな。

  • 著者は第9回このミス大賞優秀賞受賞者。主人公の高柳蘭は、彼女が13歳のとき殉職した父の後を追い、横浜市消防局の女性消防士となる。火事の現場も横浜らしく、山手町から中華街、さらに大桟橋に停泊する豪華客船火災のクライマックスへと続く。面白くさらりと読めてしまうのだが、個人的には最後の客船火災を膨らませて、それ一本で一冊にするくらいの方が読み応えが有ったのではないかと・・・。少し残念である。

  • +++
    横浜市消防局湊消防署で唯一の女性消防士、高柳蘭。新米の蘭は食事作りや洗濯などの雑務に訓練、消火活動と多忙な日々を過ごす。ある日、毎日確認しているにもかかわらず、蘭の使用している空気呼吸器の空気残量が不足していることに気づく。やがて辞職を迫る脅迫状まで届き、蘭は同僚の犯行を訝り疑心暗鬼に陥る。ちょうどその頃、世界一周中の豪華客船が横浜に寄港することになり…。
    +++

    火災現場で父を亡くした女の子・高柳蘭は、父の後を継いで消防士になった。横浜市消防局湊消防署でただ一人の女性だが、もちろん男性消防士と一緒に厳しい訓練もこなさなくてはならない。体力的にもきついし、先輩の叱咤も厳しく、しかも新人の役目として雑用もこなさなくてはならないというぎりぎりの毎日である。そんなとき、空気呼吸器のエアが抜かれるというトラブルに見舞われ、疑心暗鬼に陥る。訓練や現場の様子など、ちょうど始まったドラマ「ボーダーライン」とついダブらせて読んでしまうので、消防とい未知の現場ながら容易に映像が浮かぶ。蘭の成長と、湊消防署のメンバーとの絆が深められていく様子が描かれた物語であり、家族愛の物語でもあるかもしれない。蘭の命名は父であり、山火事の焼野原に真っ先に咲く花・ファイヤーウィード(ヤナギラン)からであり、焼け野原を薄桃色に染めて、火災で大切なものを奪われた人たちに安らぎを与え、被災者を癒す復興の象徴なのである。夫を失い、娘をまた消防士として送り出した母の想いも胸に熱い一冊である。

  • 新米消防士の女の子と、周りの人々のお話。
    舞台がかなり特殊なので、それだけでも興味津々。

    以前ビッグコミックオリジナルで連載していた
    「火消し屋小町」が好きだった私は、
    きっと好きなんじゃないかと衝動買い(^ ^;

    結果は...いや、ばっちり期待以上で(^ ^

    亡き父の後を追うように、母の反対を押し切って
    消防士として働き始めた主人公。
    職場は完全な縦社会で男社会でなので、
    まずもって「新人として」の苦労があり、
    「女子ならでは」の苦悩もある。

    そこへ降ってわいた、誰かからの悪意ある嫌がらせ。
    しかも、下手すると命に関わる悪意。
    それに追い打ちを掛けるように届く脅迫状...

    本書は、新人消防士の苦悩と成長というテーマと、
    嫌がらせの「犯人探し」というミステリ性、
    さらに度々登場する「火事の現場」の生々しさと、
    とても「盛りだくさん」な内容となっている。

    しかし、作者の「周到な筆」は、決して読者に
    「ネタ多すぎ」とは感じさせない。
    むしろ、エピソードごとに「え、これで終わり?」
    くらいの印象を残しながら、本筋は進む。

    登場人物のキャラクターはややステロタイプだが、
    その分「分かりやすくて」非常にテンポよく流れる。
    読み始めるとけっこう一気に読んでしまう(^ ^

    続編もあるそうなので、期待大(^ ^

  • #読了。消防士の父を火災現場で失くした娘の高柳蘭は、同じく消防士となる。何者かにより空気呼吸器の残圧を落とされ、家には”消防士を辞めろ”との脅迫状が。。。犯人探しはそれほど難しくはなく、ミステリーというよりエンターテインメント作品として楽しめた。

  • 消防士の父を持つ主人公が、先輩のあたたかい指導のもと、消防士として認められていくお話です。理解をしてくれる上司がいて仲間がいる、チームワークが大切ということが伝わってきます。
    消防士は24時間365日、昼夜市民を守ってくれているのに、こんなことも知らなかったのかとびっくりすることがたくさんあります。

  • 消防士ってまさに命がけのお仕事。
    最後の豪華客船での人命救助の場面は
    手に汗を握ってしまいました。五十嵐さん
    荒川さん、いい上司だわ。

  • 読み逃していたのですが、続編も出版されたので読んでみたらこれが大当たり。いい意味で、よく出来たTVドラマを堪能したかのような読後感です。お話の重みという点では、同じ消防ものの日明恩の方が一枚上手ですが。

  • 父の後を追って消防士になった蘭。
    女性の消防士は体力的にも男性に混じって大変。
    そんな中、誰かの嫌がらせや仕事での悔いが精神を狂わせる。
    でもそれに負けない蘭の強さ、陰で見守る母の愛、仲間の温かさに感動!

    2013.2.16

  • このミスを受賞した作家さんだそうで。
    面白そうだったので読みました。

    体育会系男社会の消防士の世界で生きる主人公が最初は痛々しくてちょっとしんどいものがありましたが、後半ぐいぐい進みました。

  • オモシロかった!
    映像にしても面白いんだろうけど、ヒロインが浮かばないなぁ。
    コミックになってるのもちょっとみてみたいと思います。

  • 男尊女卑、階級制度の封建社会である消防組織。生死と隣り合わせであるが故に日頃から厳しい訓練を重ねている。そんな男社会に、恋いもおしゃれも投げ出した女子が立ち向かいます。著者はこのミス出身、ミステリの要素はありながら、どちらかというとひたむきな仕事系女子の物語であり、消防というニッチなところを突いてるのがいいですね。

  • 一言で言えば十分面白かった。トッカンや坂本司が書くお仕事小説系で女子が仕事を体験しながら成長していく話。
    ただ、主人公の蘭視点ではなく、すべて第3者視点だったので、欲を言えばもう少し蘭視点で感情移入できた方が良かったかな。
    どうも全体的に蘭を受け入れる男性視点の側面が強い(消防自体が基本的に男性職場だから、まあ実際そういう雰囲気になるでしょうけど)が、ここの女子が入って行ったらこんな感じ、というのはうまく書かれているとは思う。
    「〜の誕生」というタイトルがいかにも次巻に続きそうだと思っていたら、案の定、解説には今年中に続刊刊行予定とあった。解説で著者の略歴がかかれていて、結構ユニークな一なんだなぁと興味ひかれたので、他の話も読んでみよう。
    赤い表紙の虐待の話のが有名だったので大分前によんだけど。

  • 同じ消防士だった亡き父親の後を追うように消防士という過酷な世界に飛び込んだ高柳蘭は様々なトラブルや事件に向き合い、仲間に助けられ、悩みながら成長していく。

    一気読み!非常に面白い!大型客船の大火災現場に向かう高柳蘭の姿に感動し、エピローグで泣いた!

    佐藤青南の作品は全て読んでいるが、一作ごとに成長しているのが分かる。今後も活躍が楽しみな作家の一人である。近々、『消防女子‼ 2(仮)』が刊行予定らしい!

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横浜市消防局湊消防署で唯一の女性消防士、高柳蘭。新米の蘭は食事作りや洗濯などの雑務に訓練、消火活動と多忙な日々を過ごす。ある日、毎日確認しているにもかかわらず、蘭の使用している空気呼吸器の空気残量が不足していることに気づく。やがて辞職を迫る脅迫状まで届き、蘭は同僚の犯行を訝り疑心暗鬼に陥る。ちょうどその頃、世界一周中の豪華客船が横浜に寄港することになり…。

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