世界が感嘆する日本人 ~海外メディアが報じた大震災後のニッポン (宝島SUGOI文庫)

制作 : 別冊宝島編集部 
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800212726

作品紹介・あらすじ

2011年3月11日、午後2時46分。東日本大震災が日本を襲った。地震発生直後から、多数の海外メディアが取材に殺到した。彼らは破壊し尽くされた現場で数々の奇跡を目撃する。外国人の目から見た東日本大震災後の、日本と日本人とは何か?各国のメディアによる報道と分析は、われわれ日本人が失いかけていた「誇り」と「不屈の精神」を浮かび上がらせる、日本人論でもある。

感想・レビュー・書評

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  •  副題のとおり、各国のメディアによる東日本大震災報道を、国ごとに紹介した本。章立ては以下のとおり。

    第一章 アメリカが報じた日本人 
    第二章 中国が報じた日本人
    第三章 台湾が報じた日本人
    第四章 韓国が報じた日本人 
    第五章 イギリスが報じた日本人 
    第六章 EU諸国が報じた日本人 
    第七章 昔の外国人が伝えた日本人

     各国に在住もしくは在住経験のあるライターが、各章を分担して担当している。
     最終章は補足的な章で、昔の外国人がどのように日本人を見ていたのかを紹介して、現在の大震災報道と比較させようとするもの。

     大震災後、暴動・略奪のたぐいがまったく起こらず(泥棒くらいはあったようだが)、秩序を保って粛々と災害に対処した被災地の人々の姿を、多くの海外メディアが驚きをもって伝えた。
     また、自分の権利を声高に主張するのではなく、被災者同士が助け合い、ときには自らを犠牲にしても他者を助ける姿は、海外からも称賛を浴びた。

     私たちも断片的には知っているそうした報道の数々を、本書は国ごとに整理してくれている。また、マスメディアのみならず、現地の人々のブログ等の代表的反応が紹介されているのも興味深い。

     国柄による温度差はあるものの、各国のメディアの反応はおおむね似通っている。政府の無策に驚き、被災者の冷静さややさしさを称賛する、というトーンが共通しているのである。

     本書のような企画を立てた書籍編集者はほかにもたくさんいただろうが、いち早く実現したのは宝島社新書だった。そのことに、宝島社がいま持っている勢いも感じる。

     急ピッチで作ったであろう粗さもやや感じられるが、それでも、資料的価値も高いよい本だった。

  • 震災の報道でよく世界が日本人のモラルとかマナーについて賞賛していたというような報道があったけれど、日本人としては当たり前のことなのだけれど、各国は一体どのように報じていたのかを通して各国の観点や雰囲気が伝わってくる。賞賛されたからといって驕ることなく日本人として当然のことは当然として、さらによりよき日本人であり、地球人でありたいなと思った。

  • 先週、越谷市を竜巻が襲ったばかりである。福島の原発事故で越谷市に避難して来た人もいた。災害があっても、生きようとする日本人の姿に驚く外国人は多い。

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